焼そば求道〜入門編⑭

お好み焼き きん太/きん太の焼そば大盛り

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大盛りはいらんな、と思ってたはずなのに、届いてみたら大盛り。確認したら大盛りを選んでいた。潜在意識って怖いわ。
まぁいいか。
もっちり太麺が若干伸びてしまっていたが、配達なら仕方がない。たっぷり甘めのキャベツとソースをよく吸った天かす、焦げが香ばしい豚肉、少しのイカ。一番特徴的なのはぶわっと香るエビの風味。粉末を混ぜてるのかな。ソースも合わせて全体的に甘めに寄っているので、紅生姜の塩気が良いアクセントになる。この感じの味付けなら尚更、並が良かったなぁ笑


セブンイレブン / 13種のスパイス香る蒸しソース焼きそば(冷凍)

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スパイス押しと具の感じから、日清焼そばの冷凍を意識したと思われる。が、日清には及ばず。
焼そばより炒麺に近く、油も少しくどい。ソースがダマになっていて混ざらない部分がある、粉っぽいところがある、などアラが目立つ。不味くはなく、美味いのだが、なんとも。


突貫亭/焼そば0.5玉(ソース)、太麺と細麺

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俺が焼そば屋をやるなら、と妄想したことがある。
そのコンセプトの中に、麺やソースを選べる、というものがあり、これを既に実践している先駆者がいると知って、前々からチェックはしていたが機会に恵まれず、今回エイヤっと徳島まで行ってみた。
懐かしの、というのがよくわかる、オーソドックスで、安心する味わい。また、具材(イカ、ネギ、キャベツ)の処理が良いように思った。
細麺はそれほど細いわけでもなく中太くらい。
太麺は角ばったタイプの太麺。最近だとマックスバリュの惣菜で食べたやつがこのタイプの麺だったな。
スタンダードで地元に根ざした基盤、素晴らしいと思います。テーブルには各種トッピングも完備され、自分の好きな焼そばを完成させられる。
焼そば専門店としてのお手本だろう。
しかし、これがスタンダードの天井なのか?
いや、もっと可能性を秘めているはず。
俺はこれでは満足できない…!!



ニュー白馬/そば焼き

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満足できなかったので宿の近くまで戻ってきてからリサーチしてもう一軒。
看板の雰囲気は大衆食堂だったが、内装はオシャレな鉄板焼きレストラン。まぁメニューは大衆的なお好み焼き屋って感じだったが。
神戸もそうだったが、「焼そば」と言わず、「そば焼き」というのは地域柄なんだろうか。興味深い。卒論のテーマこれにしたかった。
そして、肝心のそば焼きだが。
具はキャベツ、もやし、豚、イカ、エビ。
この辺りでイカは定番なのだろうか。
麺は細め。ちょっと感動したのだが、食べ始めはウスターっぽいソース系のオーソドックスタイプかと思いきや、食べすすめて行くうちに底の焦げや具の旨みが混ざってきて、だんだん味が濃くなっていく印象があった。夢中になってる内になくなって、なんだか寂しくなってしまった。うーん、これは焼そばでは味わったことのなかった経験かもしれない。カレーだとこういうこともあるのだが。素晴らしい。
一筋に貫く良さ、他の物もやってるからこその良さ、それぞれあるんだろうな。個人的には後者が好みなのだろうと思ったのだった。


屋台の焼そば

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翌日、駅で軽くなんか食べようと歩いてたら祭をやってたので寄ってみたら「そば焼き」の屋台が。
やはり地域の呼び方なのか。そして目を引くこのカラーリング。これはさすがに屋台では見たことがない。味的にも、風味と食感に変化があって良いし、ストレート細麺も美味い。今まで食べた屋台の焼そばの中ではトップ。500円。


大阪王将 /炒め焼そば

入門編7の、餃子の王将との違いを確認すべく大阪王将で注文。麺からして違う。こちらはちゃんぽん系の太麺。そして上海系で、ソース焼そばではない。
とはいえ、美味い。上海系は細麺がいいと思ってるけど、太麺も悪くないな…



大廣 / 焼そば

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とにかく具沢山。タマネギ、人参、キャベツ、ネギ、ニンニク、アスパラ、小松菜、えのき、もやし、豚肉、海老、紅生姜。それぞれの具材から出る旨みをソースでひとまとめにしてある。麺はラーメンに使うような麺を、切ってあるのか、短くしてあった。麺も具とした野菜炒めのような感覚。これがまた良い。具材が面白いし、様々な食感が楽しいし、なにより美味い。これで700円とは恐れ入る。さすがです。


日清 ほりにし焼そば

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UFOに続いてコラボしてきたな、日清め。
野菜たっぷり、燻製牛肉も使ってBBQ感を演出してみた。
ソース焼そばと塩焼そばの融合とも呼べそうな、ちょっと新しい扉だ。これは具が多い方が美味くなるソースだと思う。細麺は少し頼りない印象もあるが、スパイスをよく抱き込んでいて良い。

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向井真吾
愉快な生活苦