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気圧のせいにするのももうやめたい

低気圧がやってくるたびに、私の体は反応してしまう。

耳鳴りから始まり、目眩と吐き気が同時に襲ってくるのだ。以前はここまで酷くなかった。

ただの軽い頭痛で済んでいたのが、最近は年々その症状がひどくなってきたように感じる。

天気予報を見ながら「あ、明日また来るな」と気づくたび、少し憂鬱になるのが常だ。

私の仕事は完全在宅勤務で、PCを使わなければ一日が始まらない。

目眩が酷くなると画面を見続けることも困難になり、最悪の場合は仕事を休まざるを得ない。

もちろん、休むのは簡単なことではない。

仕事を放棄してしまう罪悪感や、他の人に迷惑をかけるかもしれないというプレッシャーもある。

「自分だけ何故こんなに影響を受けるのだろう」と思うことも少なくない。

休みたいけれど、そんなに休んでもいられない

「辛い時は無理せず休んでください」というアドバイスはよく見かける。

確かに、体が辛いときに休むのは大事だ。

しかし、現実的にはそんなに何度も休んでいられるわけではない。

気圧の影響で不調になる日は結構頻繁に訪れる。

例えば、週に1回程度ならまだしも、月に数回もその影響で休むことになると、やはり自分の中で焦りが生まれる。

これは在宅勤務ならではの悩みでもあるかもしれないが、誰かに代わってもらうわけにもいかないし、自分一人で抱えるのも限界がある。

メニエール病を疑って耳鼻科に行って診てもらったところ、私の場合、内耳に水が溜まりやすい体質らしい。

そのため、低気圧が来るたびに耳の中の圧力が変わり、目眩や吐き気が引き起こされるとのことだった。

耳鼻科では首を回す運動や、耳の中の圧を和らげるマッサージを教えてもらった。

最初は「これで少しは楽になるかな」と期待していたのだが、残念ながら劇的な効果は得られていない。

薬を飲む生活は避けたいけれど…

医師からは、内耳のむくみをとる薬も処方された。

これで少しは症状が緩和されるかもしれない。

でも、正直なところ、私はできるだけ薬に頼らない生活を送りたいと感じている。

毎日薬を飲むことに抵抗があるし、依存してしまうのも怖い。

かといって、薬なしでこの目眩に耐え続けるのも難しいのだ。

最近ではSNSで「#全部気圧のせい」なんてハッシュタグが流れてくることもある。

それを見ると、少し気持ちが軽くなる部分もある。

「ああ、私だけじゃないんだな」と。

みんな同じように気圧の変化に苦しんでいる人がいると知るだけで、何となく安心するのだ。

欲張りすぎかもしれないけれど

でも、私はやはり「全部気圧のせい」にして仕事に穴を開けるのは嫌だし、目眩を抱えたままパフォーマンスの低い仕事を続けるのもできれば避けたい。

効率的に仕事をこなしつつ、体調もできるだけ万全で過ごしたい。

もしかしたら、欲張りすぎなのかもしれないが。

こうした葛藤の中で、私は自分の体とどう向き合っていくべきか模索している。

気圧の変化はどうしようもないものだから、完全にコントロールすることはできない。

でも、少しでも自分の体の声を聞き、うまく付き合っていく方法を見つけたい。

それが私にとっての「低気圧との戦い」なのかもしれない。

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