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「フォロワーを増やす方法」なんて無い - 改めて「フォロワー」機能について考えてみる

「フォロワーを増やす方法」なんて無い

noteやTwitter、Instagram等に関する本やWebページでは、「フォロワーを増やす方法」が解説されていることがあります。

試しにGoogleで「フォロワーを増やす方法」と検索してみたら、約 2,720,000 件の検索結果が表示されました。

定番ともいえるようなテーマではありますが、考えてみると「フォロワーを増やす方法」という言葉に違和感を覚えるようになります。

フォロワーとは、増やしたり減らしたりするものではなく、増えたり減ったりするものでは?
フォローするかどうかは個人の意思によるものであり、誰かがコントロールできるものではないのだから、「増やす」ことはできないはずです。
もし、「増やす方法」があるとすれば、自ら別のアカウントをつくって自作自演でフォローするか、誰かを洗脳してフォローボタンを押させるか……ということになります。

これは言葉の問題なのかもしれません。
「フォロワーを増やす方法」として解説されているものは、実際には「フォロワーが増えるようなアカウントの運営方法」であり、それを実践することで「フォロワーが増える」ということなのだと理解できます。
ただし、この場合にも、「フォロワーを増やす」ことができるかどうかは、一人一人のユーザーの判断によるものであるため、結果としてフォロワーが増えるかどうかはわかりません。

改めて「フォロワー」について考えてみる

フォロワーは可視化されるべきなのか?

noteやTwitter、Instagram等では、フォロワーが可視化されています。
何人にフォローされているかは、「フォロワー数」として表示され、誰にフォローされているかは「フォロワー一覧」として表示されています。

このようにフォロワーが可視化されていることには、良い面も悪い面もあると思っています。

フォロワー可視化の良い面

「フォロワー一覧」可視化の良い面は、フォロー関係を通じて人間関係が形成されていくということです。
SNSは、独り言を公開する場でもあると思っていますが、誰にフォローされているかがわかることで、「あの人が読んでくれるかもしれない」と読者を意識しながら、自分の思いを共有することができます。
個人的な投稿がコミュニケーションとしての意味合いを帯びていくことにもなり、もともと一人の思いとして発信されたものが、フォロー関係のなかで相互作用を生むことも期待できます。

「フォロワー数」可視化の良い面に関しては、フォロワー数が増えることがモチベーションに繋がる、フォロワー数の変動がアカウント運営を考える上での1つの指標になる、フォロワー数が各ユーザーの影響力を示す一つの指標となる(?)……等が考えられるでしょうか。

フォロワー可視化の悪い面

「フォロワー一覧」や「フォロワー数」が可視化されることの悪い面は、人間関係を意識するあまり、自由な投稿ができなくなる場合があるということです。
これは、考え方次第ともいえるかもしれませんが、「フォロワーさんの気分を害するのではないか」と考えるあまり、投稿を躊躇ってしまった……という経験のある方も少なくはないのでは?
フォロワーが可視化されることが、ありのままの自己表現を阻害する可能性もあるとすれば、「見える化」にもリスクがあるように思えてきます。

また、「フォロワー一覧」が可視化されることで、誰かをフォローしたり解除したりすることが気軽にできなくなる、という面もあると思います。

私は、「フォローとは流動的であって良い」と考えています。
フォロー機能はタイムラインを各人の関心に基づいてカスタマイズするためのものだと考えるならば、関心が変われば理想とするタイムラインのあり方も変わっていくはず。
フォローを外すというのは、決して「嫌いになった」とかネガティブな意味合いばかりではなく、関心の移り変わりによってタイムラインをカスタマイズし直すという自然な行為でもあります。

コミュニケーションと情報発信・情報収集

SNSはコミュニケーションツールでもあり、情報発信・情報収集のツールでもあります。

たとえば、Twitterを双方向のコミュニケーションの場として捉える人もいれば、最新の情報を集めるために活用しているという人もいます。あるいは、タイムラインを読むよりもツイートすることを重視している人もいます。

これらの機能が組み合わさっているのは、便利でもありますが、時には組み合わせられた機能同士が互いに抑制し合う場合もあると思います。

先述の通り、フォロワーを意識することが自由な発信を抑制することもあれば、フォローを解除することへの心理的な抵抗感がタイムラインのカスタマイズを不自由にし、情報収集の効率性を下げていることもあるでしょう。

それを考慮してか、たとえばTwitterには特定のユーザーの投稿のみを表示できる「リスト機能」や、投稿の公開範囲を限定できる「Twitterサークル」という機能も導入されています。
noteの場合は、メンバーシップ機能や有料マガジンが類似した機能として該当するでしょうか。

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