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【10/17日開催】生成AIサミットvol.3 株式会社WEEL 「業務改変!生産性を飛躍的に向上させる業務特化型AIエージェントとは?」のセミナーレポート
株式会社WEEL、メディア部の三谷です。
10/17(水)に開催した生成AIサミットvol.3に、
弊社の田村が「業務改変!生産性を飛躍的に向上させる業務特化型AIエージェントとは?」というテーマで登壇したので、いち視聴者として聞きながらレポートをまとめました!
・人手不足で業務周りの手が回らなくなっている会社
・業務の中で生成AIの活用・開発を検討される会社
・最新の生成AIの活用について知りたい会社
はぜひご覧ください!
目次
1. 自律型AIエージェントとは?
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自律型AIエージェントは、指示を受けて人間のようにタスクを実行する高度なAIシステムです。あたかも「できる部下」のように自律的に作業を進め、最終成果物を生成するAIみたいな感じですね。
人間がプロンプト(指示)を与えると、それを基に自分で考え、タスクを分解→判断・実行→再試行→出力を行って最終成果物を出します。
例えば、「海外のAI事例を調べて」と言ったときに、AIがインターネットや社内データを検索し、関連情報を収集し、どの事例を使用するべきか判断してタスクを遂行します。
「海外のAI事例を調べて」といった曖昧な指示にも対応し、検索結果を取捨選択するすることが出来るんです!
また、途中でタスクが不十分であると判断した場合、再度タスク分解に戻るなど、状況に応じたフレキシブルな対応もしてくれて、最終成果物を出してくれます。
このように、AIエージェントは単なるツールではなく、あたかも「できる部下」のように自律的に作業を進め、最終成果物を生成します。
2. 自律型AIエージェントは必要か
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業務の活用で自律型エージェントは今本当に必要なのかというところをちょ問題提起したいと思います。
見てる人の中には
・AIに丸投げって怖いと思う
・本当にちゃんとできるのかな
と思う人もいるかもしれません。
企業の担当者の方も、自律型エージェントって話があったとしても、「丸投げはちょっと」という方はが多いようです。
もっとこの業務とか範囲を絞ってやらせて、人間が責任を取る部分をちゃんとやりたいなという御声があるとのことです。
では他の企業ってどういうところを検討してるのかというと、【業務特化型AIエージェント】というチャットボットと自律型の間っていうのを検討しているとのことです。
3.業務特化型AIエージェントとは
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ご覧いただいてる皆様の会社にも何かしらのITシステムがあると思います。簡単にいうと【IT+生成AIの機能でITシステムの自動化が進んだもの】と思っていただければと思います。
実際に弊社も無料相談に来ていただく中で、AIエージェントというキーワードだと、月に約30件ぐらい来ていただけます。
しかし、ほとんどのお客様が自律型にこだわっている訳ではなく、「業務フローが自動化できてしまえばいい」「全部やるっていうよりは、プログラミングとかを駆使して全体的に自動化できればいい」というお話をよくいただきます。
なので今は、業務特化AIエージェントっていうところを様々な企業様が検討されているところであり、企業の効率化を更に進められるところとなっております。
4. 問い合わせ業務に関する効率化の例
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会社のホームページに様々な問い合わせが来ると思います。
お客様からのお問い合わせも来れば、営業メールとか様々な種類のものが沢山来ますよね。
①
まず、業務特化AIエージェントはメールを受信した段階で、自動で営業っぽいよね、営業っぽくないよねっていう仕分けをします。
今までのプログラミングだけだとちょっと難しかったところです。
②
次に人間っぽい判断ですね、営業じゃないと判断し自社へのお問い合わせとなると、今度はメールの文章に書いてある要求を抽出します。抽出する内容は、は「何かミーティングしたい」ってことを言ってますよとか「〇〇教えて」っていうお問い合わせです。
これもちょっと今までのプログラミングでは難しく、AIだから出来ることです。
要求を抽出したら、要求に合わせていろんな条件で様々なツールを組み込んでいきます。ここら辺はプログラミングを使ってます。
○○教えてほしいって言われれば、RAGなどを使い、社内の情報を検索して、メール文章を作成する。
ミーティングしたいって言われると、カレンダーを見に行って、空いている日程を確認して記入してくれる感じです。
事前に設定してあるツールで何を使うかを判断して情報を入れてくれます。
最終的にはGmailやOutlookの下書きを作ってくれます。
③
最後に、「この下書き見ておいてね」って形で担当者さんに通知をして業務特化AIエージェントは動きを終えます。
担当者さんは、下書きを見て、その場でもう文章を直してもいいですし、良ければ送信ボタンを押したら良いだけです。
更に、こういうお問い合わせを最初は返しましたっていう情報をどんどんとお問い合わせデータとして過去履歴に溜めておくことで、それをAIが参照して回答精度が良くなっていきます。
という風に、これまではルールベースはちょっと厳しかったのが、生成AIの精度も上がってきて開発できるものが増えております。
おそらく新人の方が判断するよりはだいぶ精度が高く、レギュラーの人よりはちょっと精度が落ちるかもしれないけどぐらいにはなってる感じがします。
5. 業務特化AIエージェントの具体的な活用事例
【プレスリリースの作成をしてくれるAIエージェント】
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【動画からSNS文章を作成してくれるAIエージェント】
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【受注業務を自動化してくれるAIエージェント】
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6. 生成AIのみを活用したときの課題感
ご覧いただいてる人の中には次のスライドのような悩みを抱えてる人がいるかもしれません。
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1つ目がAIチャットボットの話です。
AIチャットボットはすごい良いサービスですし、私達も開発や導入を支援していますが、業務をAIチャットボットのみを使って7~8割が削減できるかといわれると、業務削減効果が言われてるような期待値になってないと思います。
2つ目が社内環境。
大手の会社さんは結構多いと思いますが、AIチャットと同じことを社内バージョンでやりたいといった話があって、導入したものの利用率が全然増えないという事ですね。
そのためにすごいコンサルティングしてもらったりとかっていうお話で、結構悩まれてる企業様も多いかなと・・・。
3つ目が、基礎的な土台作りを絶対やらなきゃいけないって思いがちという所です。私達も研修事業をしているので、研修を決してよくないって言ってるわけではなく、研修をしたとしても全員のAIリテラシーを上げるのは費用も時間もかかるという事です。
なので、長期的に研修をしっかりやりつつも、即効性の高いところはAIの開発をしていくとか、使い分けている企業様はAI導入が上手くいってるイメージです。
7. 課題感に対して業務特化AIエージェント導入メリット
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先ほどの課題に対して業務特化AIエージェントってどんなメリットなのかといいますと、「4. 問い合わせ業務に関する効率化の例」を見てみるとAIを使う人はリテラシーは特に必要なく、削減効果を見込めるという事です。
チャットボットはどうしても対話型なんで、指示を出して返ってきて、指示を出して返ってきての繰り返し対話をすることで効果を上げていくようになります。
どうしてもここが面倒だと思うので、業務フローに組み込んで、ある程度プロンプトとかもつなげて自動化してしまうと、楽にAIを導入出来て、使用者のAIリテラシーとかに悩まなくて済みます。
そして、人間はもう業務特化AIエージェントから出力された、たたき台とかへ対して責任を持ったり修正したりすればいいという事です。
8. 業務特化AIエージェント開発のポイント
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業務特化AIエージェント開発のポイントは、
1つ目は、条件分岐や会社の改善するためのノウハウをどう回していくか。
エージェントっていうところで、その会社さんのプロのノウハウをシステムにうまく落とし込むところという所です。
2つ目が運用フローやデータの貯め方です。
豊富なデータの貯め方でない部分とかだけで全部やろうとしてると、どうしてもちょっとうまくいきません、
業務担当者さんがどういうフローでやっているか分かると、AIが改善していき育っていきます。データの貯め方はAIフレンドリーな形で、今までのやり方と変えなきゃいけない部分はあると思います。
そういうところから一緒に入っていって、全体アーキテクチャを設計できるっていうのは結構重要なポイントです。
3個目が全てをAIに頼り切らない事です。
全ての事をAIに頼ると生成AIならではの曖昧さが出てしまい、業務に支障を起こす可能性があります。
ルールベースで制御する部分、機械学習モデルを使用する部分をタスクに合わせて組み込んでいくのがポイントとなります。
9.まとめ
以上が、生成AIサミットのWEEL生成AI事業部統括の田村が登壇した「業務改変!生産性を飛躍的に向上させる業務特化AIエージェントとは?」のレポートになります。
ざっくりとまとめてみましたが、参考になりましたでしょうか?
メイン業務での業務特化AIエージェントについて、
・AI活用を検討している
・自社業務の中で、どのように使えるかしりたい
・業務特化AIエージェントに関して、より詳しい話を聞きたい
という方がいましたら、ぜひ弊社にお問い合わせください。
弊社は、40件以上の生成AI開発の実績がある、生成AIのシステム開発会社です。様々な業種での開発などを幅広く行っております。
また、「すぐに話を聞きたい」という方は、以下の日程調整リンクより、お打ち合わせの日程を選択していただけますと幸いです。今回登壇した、弊社の田村も同席いたします。
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