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ー日本語教員というお仕事ー日本の大学や大学院に留学生中の外国人留学生が勉強していること 。人気は、経営学と日本語学[#①]
私が所属している大学は、留学生がとても多く在学していたす。大学院では、日本人の在籍数よりも、外国人留学生の在籍数のほうが多いほどです。
イギリス、イタリア、アメリカ、ロシア、東南アジア、ケニア、トルコ、、、本当に世界中からきた留学生たちがいます。
今日は、そんな彼らがどんなことを日本の大学で勉強しているかをシェアしたいなと思います。
といっても、私の所属する大学の例なので、一概には言えないのですが、ご紹介したいと思います。
まず、殆どの留学生が履修するのは、日本語学。日本語に関する全般ですが、文法だったり、会話だったり、日本語の音声学だったり、日本語史だったり。
日本語ネイティブには、想像しづらい科目ですが、留学生たちは、日本語を外国語として学ぶので、日本人が英語を勉強する感覚に近い科目と言えると思います。日本語学を勉強したり、研究したりする留学生たちは、将来、翻訳や自国で日本語の辞書を作ったりすることを目指していたり、通訳さん、また、自国で日本語教員になったりすることを目標としています。
その他には、日本語を言語の側面からだけじゃなくて、文化の側面からとらえて、なんで日本語ではこんな表現をするのか?それは、日本人の精神と大きな関係性があるなんていうような日本人からすると、そうなんですか?!とネイティブなのに思わず、聞き返したくなるような研究をしている留学生もいます。
次に経営学。日本に留学する外国人学生は、将来、日本企業に就職したいという希望をもっていることが多く、そのためには、日本企業の企業文化を身につけなきゃいけないという動機があったり、また、日本流の経営を学んでみて、日本と自国を結ぶような事業を起こしたいというような背景があるみたいです。
その他に、お父さんが社長さんで、自分は後継者という留学生も多く、日本企業の組織構成を学んで、自分があとを継いだときに、その方法論を生かしたいとか。
留学生の就職に関する意識調査なんかは、国研の論文検索サイトでもよく見かけるので、ご興味があれば、論文を検索してみてください。
日本在住の留学生に関わるお仕事をしながら、私が思うのは、外国人留学生は、将来の目標がかなり、明確。何のために留学したのか、何のために勉強するのか、何のために日本に来たのか、何のために研究するのかみたいなことがはっきりしていて、将来、こんなにしっかりと目標を持った人達が同じ企業に就職してきたら、私たち日本人は、押されちゃうんじゃないか?とちょっと不安になるほどです。
それでも、一緒に力を合わせられたら、いろんな観点から物事を見られるようになるだろうし、おもしろいものができるだろうなとも感じます。
実際、日本は、留学生の就職支援をけっこう行っているので、企業は、人材として、留学生をどう受け止めるんだろう?と思います。