あい について
ハイパースーパーダイスキなw.o.d.のメジャー1stアルバム『あい』の感想、色んな人の読んでたら自分も書きたくなったので書いた。感想文。
アルバム聴いた人も、w.o.d.気になってる!って人も、バンドとか音楽は好きだけどw.o.d.はまだチェックしてない!って人にも読んでもらえて、新譜聴いてもらえたら嬉しいなあ、という気持ちで書きました。
子どものままでいたい心、大人になることへの抵抗、今まで生きた(大人になった)からこそ生まれた感情とその気持ちに付随する心の動き、そういうものが日記のように歌詞に綴られているアルバムだと思った。
これが、私がアルバムを最初から最後まで通して聴いて1番に感じたことです。
当たり前なんだけど、感情的だったり、力で押し切るような、または冷たく客観的に物事を見つめているようなw.o.d.の今までの曲がメチャクチャに好きだ。愛や恋に関しても、怒りに関しても、どことなく冷たい空気が漂っているのもクールでシャープで大好き!
今回のアルバムは、その、私がイイ(共感できる)なあ…と思っていた感情の果てとか、今どう思ってるかみたいなことがぎゅっと詰め込んであるように感じた。
でもただの果てじゃない。悲しみだけじゃなくて、大人になった(なってしまった)ことへの後悔じゃなく、なったからこそ感じる過去の自分への気持ちがたくさんあった気がした。そして、変わり果てる訳ではなく、それでも尚貫いている気持ちも合わせて感じた。
シングルでリリースされている曲だけど、
STARS では、"変わってく僕を残して" → "哀しみも傷も全部連れていきたい"
変わった果てに、全ての想いを連れていく、だし
"こどもでいること=愚かな甘え?押し潰すこころにねえ何が残るの"
は、こどもでいる(いたい)気持ちを強制終了させてどうするの?
という解釈を私は勝手にしていて、変わりながらも、根底にある子どものやわい心、気持ちを失くすのは違う、って言ってくれてる気がする。
ネックレス も、雰囲気こそ悲しいというか切なくて、"大人になんかならないはずだった"とまで歌っているけど、間奏のあの重たいギターの音とリズムは、音の重なり方は、圧は、悔しさとか抗いを感じて、私は何度か聴くうちにとても心を掴まれた。Cメロ、"変わってく心ごと衰えた体が変わらずにひたすらに君と会いたがっている"の、君って、泣かせた君のことだとは思いながら、昔の、子どもの頃の自分のことも指しているのかな、とか考えた。
"うまくやるのが上手くなったのは悪いことかなぁ" "普通の大人です" と歌う 喜劇 も、いいことなはずなのに何かが煮え切らない様子、我々が生活していても感じる大人になった故に感じる心のモヤ、怒りを歌詞に綴ってくれている。
あばく は言うことない。俺等の好きなもの!!!を、この、日記、人生、と感じさせるアルバムの中に詰め込んでくれたことが何よりの真実だー!!と思った。w.o.d.の根底にあるもの、曲がらないもの、それが今も輝いているということがはっきりわかる。
私がこのアルバムで、ダントツブッチギリで好きな曲です。踊り出しそう。
Take It Easy もやんわりと未来を眺めつつ、"なるだけ快適に なんとなくいい感じにさ" と、大人になった今、一緒に歳を重ねた人と過ごしている様子、語りかけるような歌詞は、以前リリースしている"スコール"の2人が大人になったように感じてロマンチックに思えた。
2024 はおばあちゃんのこと、とインタビューで語っていたので私が感じたことは伏せます。そういう曲だと知っていても知らなくても、私は、ただやわらかい光をたくさん感じる作品だと思ったと思うし、思っている。
あなたの犬になる も、セプテンバーシンガーズの"泣いたっていいとあなたが言うなら笑っていられると思う"に繋がっている気がして、"あなたには笑っててほしい"が同じ温度の優しさに感じた。
My Generation,エンドレス・リピート の、時代を創る、という強い心を感じる曲と、生活の中で味わった感情が綴られた日記のような曲が収録されていて、本当に、人生を見せてくれているような作品だと思う。
ただ、共感できる!寄り添ってくれる!だけでなく、きっと私がこれからわかるであろう気持ち、そしてその時に支えてくれる音楽がこのアルバムの中にある、と思った。
大切に、未来でもまた聴きたいと思っている。