大学院生がカウンセリングを受けるまで
何かしらの形で自己表現をしたいと思い,note を始めてみることにした.といってもネタが無いので,まずは先日受けたカウンセリングの話を中心にしていきたい.カウンセリングに至るまでの経緯を日記みたいな感じで綴る.
まず簡単にプロフィールを書くと,私は現在大学院生である.
進学してから,精神的に不調を感じる場面が多く,以前より涙もろくなったと感じることも多かった.原因として思い当たることは色々あるのだが,ここでは割愛.
その日によって気分に浮き沈みがあって,「浮き」のときは良いんだけれど「沈み」のときは本当につらい.「浮き」のときは割と何でもできる.集中も長く続くし,作業が進んでとても良い.早く起きて勉強しちゃうか! なんてこともできる.しかし「沈み」のときは何をやっても上手くいかない気がしてしまう(実際うまくいかない).死ぬとかじゃなく消えたいな,と思っていた.何も影響を与えずに,痕跡を残さずに存在を消すことができたらどれだけ楽かと考えた.「あの人死んだんだ」と思われるのすごい嫌だなって…….生きていればわざわざ「あの人生きてる」と思うことはない.
で,そんな浮き沈みが2,3日周期で繰り返す状態が続いてまあまあつらかったので,思い切って大学の相談室に行き,カウンセリングを受けてみることにした.電話をかけて,4日後に空きがあるからと予約を入れることができた.このときはまあまあ病んでいたので,予約をできただけでもかなり偉いと思った.
カウンセリング前日と前々日に,自己肯定感爆下がりするだろうと予想していたイベントがあり,かなり身構えていたのだけれど,むしろ自己肯定感爆上がりという結果で終えることができた.というわけでカウンセリング前日大変元気になってしまい(元気になってしまいというのも変なんだけど)やっぱりやめようかな〜というレベルまで来ていた.幸い,この日は日曜日で,月曜の朝一で予約していたので,キャンセルの電話をせずに済んだ.
月曜日,朝起きるとやっぱり元気で,「いや,今日行く必要ないのでは…?」と思ったのだが,当日キャンセルするのも悪いなと思いちゃんと行った.
到着したらカウンセラーが待っていた.何かカウンセラーっていかにもカウンセラーですみたいな見た目のイメージ(これは各々あると思う)を勝手にしていたのだけれど,その方は私のイメージとは違う方だった.
約1時間,色々状況や症状を聞いてもらい,私の初カウンセリング体験は終了した.結果,心の底から行って良かったと思った.キャンセルしなかった自分を褒めたい.
具体的に何が良かったかというと,大きく2つある.
1つは大学内に居場所が増えたこと.キャンパスの中で,研究室くらいしか自分がいて不自然でない場所がなかったのだが(普通そうかもだけど),もう一箇所全く関係のないところに自分を受け入れてくれる居場所ができたのは嬉しい.
もう1つは先の予定ができたこと.結局,カウンセリングには一定の頻度で通うことになった.未来に予定があることは良いことなのかもしれない.暇であることは怖い.忙しい方が充実しているように思う.今回,どちらかというと忙しくて病んでしまったわけだが…….
カウンセリングに行くハードルは思っていたより高く,行く前は自分なんかが行っていいのか? というのと失礼な話だが逆に行ったら最後なのでは? と思っていた.しかし結果行って大正解だった.迷った時点で行っていいし行くべきなのかもしれない.もし最近調子が悪くて,どうしようかと思っている方がいたら行ってみると良いと思います…….カウンセリングに限らず,なんか体の調子が悪いけど病院行くほどかな? というのも行った方が良いと思う…….
カウンセリングを受けた後,なんか人がワラワラいる食堂で昼食をとる気にもならず,コンビニで軽食を購入し川沿いのベンチで食べることにした.1人で食事をしていたら,氷結(500 mL)を持ったおじいさんが隣のベンチに来た.おじいさんは「暑いですねえ」と話しかけてきた.適当に話を聞いていたら,40年連れ添った奥さんを亡くしたばかりなのだという.「毎晩迎えに来るんだよ.早く逝きてえよ」と言いながら,氷結をグビッと飲み「生きててよかった!」と勢いよく話すおじいさんを見ていて,そうだよ生きてて良かったよ,と思った.酒臭かったしこのご時世なので早々に立ち去ることにしたが,なんか意外といい時間だったかもと思った.
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