すいようびの月

東北地方に生まれ育ちその後東京に居住後イギリスに移住。ブログ初心者。日々の出来事や感じ…

すいようびの月

東北地方に生まれ育ちその後東京に居住後イギリスに移住。ブログ初心者。日々の出来事や感じた事等を綴ってゆきたいと思う。

最近の記事

A short trip to London

私は先週、ロンドンの大使館に用事があって出かけた。 ロンドンはいつでも人気の観光地だが、私が観光で出掛けたのは、もう10年以上も前のことである。見どころのある場所だが、物価は常に高く、ふところにはあまり優しくない場所でもある。 私は英国在住20数年だが、住んでる所はロンドンからほど遠い、イギリスの北部である。あまり都会には縁のない場所なのだ。 前回(8年程前)、ロンドンに行ったのも大使館への用事であった。その時は電車に乗り遅れて、前もって買った切符は無効となり、新たに高い

    • 我がふるさと【短編エッセイ秋編】

      私が生まれ育った県は、東北地方にある。自然に囲まれた、農業・林業が主な産業だった。 私が子供の頃、秋の稲刈りの後の田んぼは、格好の遊び場であった。 皆さんは、稲架(はさ)掛け、という稲の干し方をご存じだろうか? 刈り取った稲を棒などにかけて、天日干しにする、伝統的な乾燥方法である。 私と、近所のわらしども(子供達)は、その稲架(はさ)掛けで稲を干し終わった後の、枠組み(材料は材木とヒモ)によじ登り、鉄棒のようにして遊んだ。 5段掛けに、枠組みはとても高く作られていた。

      • 90年代ヨーロッパ一人旅①

        私は、1990年代初めに、半年間のイギリス語学留学を経験した。 そしてそのあと、ヨーロッパに一人旅に出ることにした。 理由は、おそらく、これが人生で最初で最後のヨーロッパ滞在になるだろうと思ったので、他の国も観光しておきたいと思ったからである。 私は、1カ月のユーレイルパスを買い、トーマスクックの時刻表と地球の歩き方のガイドブックを持って、出発することを計画した。 ホストファミリー宅出発前 ランゲージスクールが終わったのが12月上旬。ホームステイしていたホストファミリーか

        • 我がふるさと(短編エッセイ春・夏編)

          私が生まれ育った町は、東北地方にある。 自然に囲まれた主に農・林業に携わる人々が多いところである。 都会などは、ビルの建て替えで、町の景観が数年でコロコロ変わるが、 私の故郷はいつまでたっても変わらない。 だから、いつ帰省しても、同じ景色が待っていてくれて、私はほっとする。 春 春は他県に比べて到来が遅い。 冬は雪深いため、まず雪解けの時期が来る。 あんなに白一色で埋め尽くされていた地面が、一旦雪が解け始めると、一気に進み、コンクリートや土が、たちまち顔を出す。 そして、

        A short trip to London

          異国の地で学んだこと

          無口でシャイな私が初めてイギリスに来たのは20代後半(’90)。ある片田舎の海辺にある英会話学校で学ぶためであった。日本で手続きをした時は初めての海外生活だったし、どうなる事か予想もつかなかった事からとりあえず3か月のコースを申し込んでみる事にした。もし居心地が良さそうだったらもう3か月続けるつもりで準備して日本を飛び立った。 語学学校は中規模くらいで、当時日本人は多かったが生徒たちはヨーロッパからのティーンエイジャーがかなりの割合を占めていた。私のホストファミリーも良いお

          異国の地で学んだこと

          住む場所で私は少し変われた

          私は無口な子供時代を過ごしたが、高校を出て都会で学び、働き始めてからはそれが故に人に騙された苦い経験がある。 東京は勧誘の天国。もう40年ほど前の話である。ある日私は新宿を一人で歩いていたら声を掛けられアンケートに協力した。その後すぐ、新宿のとある高層ビルに連れていかれ、それが英会話教材の勧誘だったことを知った。私はほぼ言われるがままに契約、購入する事となったしまった。当時で英会話教材カセットテープセット、総額30万円だった。 勧誘員の大学生風なメガネをかけた男性は言葉巧み

          住む場所で私は少し変われた

          私がブログを始める理由

          私は子供の頃から会話がとても苦手だった。 いわゆる静かな子、人見知りをする子、一人で居ることが好きな子であった。田舎で育った子供時代は回りに寡黙な人が多かったからさほど気にもならなかった。 だが社会人になってから、誤解される事や他人から得体の知れない人、と思われることが多くなった。都会では無口だと損をする事が多く、否応もなく喋らざるを得ない機会が増えていった。 そして今住んでる国に来てからは、もっと自分を主張していかないと回りにフィットしていかない事に気づいた。 私は文章を

          私がブログを始める理由