異色の軍人・山本五十六 避戦、早期講和を阻んだ組織の壁|【特集】真珠湾攻撃から80年 明日を拓く昭和史論[COLUMN]
80年前の1941年、日本は太平洋戦争へと突入した。当時の軍部の意思決定、情報や兵站を軽視する姿勢、メディアが果たした役割を紐解くと、令和の日本と二重写しになる。国家の〝漂流〟が続く今だからこそ昭和史から学び、日本の明日を拓くときだ。
文・畑野 勇(根津育英会武蔵学園勤務)
真珠湾攻撃を指揮した山本は、開戦前からこの戦争の回避に向けて動いていた。「常識外」とされた構想で彼は何を企図し、組織をどう動かそうとしたのか。
真珠湾攻撃で帝国海軍連合艦隊を率いた山本五十六につい