Udemy完全マニュアル:成功するコース作成の10ステップガイド
Udemyコースを作成して販売を開始するまでの道のりは、様々な決断と各工程を行います。初めての方にとっては、どこから始めたら良いか分からず、困難に感じることも少なくありません。
すでにコースを作成したことがある方も、さらなる改善を求めているかもしれません。「なぜ思ったほど売れていないのか?」、「最後まで作れず、どこで間違えたのか?」といった疑問を抱えることもあります。
「どのようにしてコースのテーマを決めたら良いか?」
「どうすればわかりやすいコースを作れるのか?」
「誰がこのコースを購入するのか?」
「受講者に満足してもらうにはどうすれば良いか?」
などなど。
Udemyコース作成に関するガイドは数多くありますが、あまりにも詳細な情報が詰め込まれているため、かえって混乱してしまうことがあります。
そこで、売れるUdemyコースを作成するための基本的な10ステップをまとめました。このステップは網羅的ではありませんが、コース作成をスタートするための重要なポイントを押さえています。
ステップ1: コースのテーマを選ぶ
最初のステップは、コースのテーマを選ぶことです。このステップは一見簡単そうに思えますが、実際には多くの人がここでつまずき、先に進めなくなってしまいます。たくさんのアイデアが浮かぶ中で、どのテーマを選ぶべきか迷うこともあるでしょう。
一般的なルールとして、コースのテーマは以下の2つのカテゴリのいずれかに該当する必要があります。
あなたが熟知している、または知識を深めたい分野
強い関心や長く行っている趣味や分野
もしあなたがなにかの専門家であれば、教えている内容や仕事の中で、特に生徒やお客様からよく質問されるトピックを選ぶと良いでしょう。また、すでにコンテンツを発信している場合は、どのテーマが最も反響が大きいかを考えてみてください。
さらに、できるだけ早く、安く、簡単に作成できるテーマを選ぶことがポイントです。自分が楽しめるテーマであることも重要です。
ヒント その1: 利益を生むニッチを見つける
選んだテーマが利益を生む可能性のあるニッチであるか確認しましょう。たとえば、「eBayを使った転売」という広いテーマを選んでしまうと、同様のコースが数多く存在し、競争が激しくなります。代わりに「eBayで車を転売する」という特定のサブテーマを選べば、競争は少なくなり、特定の受講者を引き付けることができるでしょう。
Udemyで同様のコースがどのように売れているかをリサーチし、競合コースとの差別化を図ることが大切です。
ヒント その2: コースのポートフォリオを考える
Udemyでの成功を目指すなら、1つのコースだけでなく、複数のコースを作成することが重要です。最初のコースで集めた受講生に次のコースをマーケティングし、リピートでの購入を促すことができます。将来的に5〜10のコースを組み合わせることで、学びのポートフォリオを構築することを目指しましょう。
ステップ2: コースのテーマを検証する
テーマを選んだら、次に行うべきは、そのテーマに対する需要があるかどうかの確認です。いくら時間をかけて良いコースを作っても、需要がなければ意味がありません。
以下の方法を試して、コースのテーマを検証しましょう。
既存のコースを調査:Udemで、似たようなコースの需要を確認します。
GoogleトレンドやUdemyのキーワードトレンド:トピックやサブトピックがトレンドに乗っているかどうかを調べます。
YouTubeで調査:関連するチュートリアルの動画やコメント欄の質問をチェックして、どれだけの人が関心を持っているか確認します。
フォーラムやアンケート:テーマに関連する業界に特化したサイトや、Yahoo知恵袋、Xなどを使って直接意見を集めることも効果的です。
ステップ3: ターゲットオーディエンスを定義する
コースの成功には、ターゲットとなる受講生を明確に定義することが不可欠です。Udemyでコースの目標を入力する際にも、「このコースは誰のためか?」という質問に答える必要があります。「初心者向け」「多くの人が役立つ」といった曖昧な説明では、誰の心にも響きません。
ヒント1: カスタマーペルソナを作成する
ターゲットとする受講生の「ペルソナ」を作成し、彼らがどのような業界で働いているのか、どのような役職でどのレベルのスキルを持っているのかを明確にしましょう。
ヒント2: 誰が対象でないかを考える
また、「このコースは誰に向いていないか?」を考えることも役立ちます。たとえば、iPhone写真撮影のコースなら、Androidユーザーや他の写真ジャンルに興味がある人はターゲット外です。
受講者のニーズや関心を理解することは、コース目標の設定や、マーケティング、コンテンツ作成において非常に重要です。
ステップ4: コースコンテンツの計画
このステップでは、実際のコンテンツを作成する前に、コースの学習目標やコースの流れを考え、設計します。
コースの目標を設定:受講生がこのコースから何を得たいかを理解し、それに基づいて現実的で測定可能な目標を設定します。
学習のセクションやレクチャータイトルを作成:コース目標を達成するために、学習の流れを細分化し、それぞれに合ったトピックやレクチャーを設定します。
次のステップでは、コースの作成に向けたさらなる準備、マーケティング戦略、価格設定のコツについて紹介していきます。
ステップ5: コースの構成をデザインする
コースのテーマが決まり、ターゲットとなる受講生を明確にしたら、次に進めるべきは具体的なコースの構成をデザインすることです。この段階では、受講生が効率よく学べるように、わかりやすく論理的な流れ、カリキュラムを考えます。
全体のフレームワークを作る
コースの全体的な枠組みを設計し、各レクチャーやセクションがどのように繋がっているかを確認します。これにより、受講生が徐々にスキルを高めていけるようなカリキュラムが構築されます。通常、以下の流れが効果的です:導入:テーマの概要、重要性、そして受講後の成果について説明します。
基礎の解説:コースの根本的な概念や基礎を教えます。初心者向けであれば、細かいステップを明確に解説する必要があります。
応用:基礎を応用して実践できる具体的なスキルや方法を学びます。
発展的な内容:より高度な技術や理論に進み、受講生がコースを通じてさらなる知識を得られるようにします。
レッスンの分割
各レッスンが受講生にとって理解しやすく、過度に情報過多にならないよう、適切な長さと内容に分割することが重要です。1つのレクチャーは約10分~15分が理想で、短いセクションでの区切りが集中力を保つのに効果的です。各レッスンの後にはクイズ形式での質問や課題を挟み、受講生が自分の理解度を確認できる手助けを構築しましょう。学習スタイルに配慮する
受講生はそれぞれ異なる学習スタイルを持っています。講義動画だけでなく、実践的な演習、ダウンロード可能な資料、クイズなど、多様なコンテンツ形式を取り入れることで、より多くの受講生が効果的に学習できるように設計します。
ヒント1: 成長の実感を提供する
受講生が達成感を感じるためには、適度な頻度で「成長の実感」を提供することが大切です。セクションの終わりに実践的な演習を挟んだり、進捗を可視化できるようにして、学習が進み成長している実感を持たせましょう。
ヒント2: クイズや課題を活用する
コースの途中にクイズや質問、課題を入れることで、受講生が理解度を確認できるだけでなく、学習内容を記憶に定着させる効果もあります。また、クイズや質問はコースの完了率を高める効果もあります。
ステップ6: 高品質な動画を作成する
次に、コースの中核となる講義動画の制作に移ります。Udemyの受講生はビデオ形式の講義を期待しているため、質の高い動画を作成することは非常に重要です。ここでは、いくつかのポイントに分けて、効果的な講義動画の作り方を紹介します。
スクリプトを作成する
講義動画の台本は、内容を無駄なく伝えるための基盤です。スクリプトなしで撮影を始めると、話が逸れたり冗長になったりする危険があります。短く、シンプルでわかりやすいスクリプトを作成しましょう。視覚効果を取り入れる
講義だけに頼らず、視覚的な要素を取り入れることで受講生の理解を深めます。スライドや画面録画、画像や図表を効果的に使いましょう。また、顔出しをすることで、講師としての信頼感や親しみを持ってもらう効果もあります。プロフェッショナルな音質と映像を提供する
音質は受講生の満足度に大きく影響します。視覚が少々劣っていても、音がクリアであれば理解は進みますが、逆に音声が不明瞭だと受講生は集中できなくなります。マイクには投資を惜しまず、可能であれば静かな環境で撮影することが重要です。
ヒント1: 短く分割する
前述したように、1つのビデオレクチャーは10分〜15分が理想です。長い内容はセクションごとに分割し、学習負荷を軽減させましょう。
ヒント2: 試し撮りを行う
実際の撮影前に試し撮りをして、動画と音声の品質を確認しましょう。改善すべきポイントがある場合は、早い段階で気づけます。
ステップ7: コースのタイトルとサブタイトルを最適化する
次に、コースを販売するための「見せ方」に注目します。コースのタイトルとサブタイトルは、受講生が興味を持つかどうかを決める非常に重要な要素です。
具体的であること
タイトルとサブタイトルは、受講生に何が学べるのかを明確に伝える必要があります。「ビジネススキルを学ぶ」では曖昧すぎるので、「プレゼンスキルを2日で身につける」といった具体性を持たせましょう。SEOを意識する
多くの受講生は、Udemy内の検索機能を使ってコースを探します。そのため、キーワードを意識してタイトルやサブタイトルを最適化することが重要です。ターゲット受講者がどのようなキーワードで検索するかを考え、それに合った単語を取り入れましょう。
ヒント1: 説得力のあるサブタイトルを作る
タイトルは短くシンプルにする一方で、サブタイトルでは詳細な説明を加えます。たとえば「Excel完全マスターコース」というタイトルに対して、「初心者から中級者まで、データ分析、グラフ作成、ピボットテーブルを網羅」といった具合に、何を学べるかを具体的に伝えます。
ヒント2: フィードバックをもらう
コースのタイトルやサブタイトルに迷った場合は、ターゲットとなる受講生や知人や友人に相談し、フィードバックをもらうのも効果的です。どちらが響くか、どれがより興味を引くかを確認し、微調整しましょう。
ステップ8: コースの価格設定
価格設定は、コースの販売において非常に重要な要素です。適正価格を設定することで、受講生にとって価値ある投資だと感じてもらうことができます。
市場価格をリサーチする
まずは、同じテーマや同じターゲットを対象にした他のコースの価格をリサーチしましょう。市場価格を把握し、自分のコースの価値と比較することが重要です。コースのボリュームと質を基準に設定する
価格は、提供するコンテンツの量と質に比例するべきです。長時間のコースや高度な内容であれば、高めの価格設定でも問題ありません。ただし、価格が高すぎると受講生を遠ざける可能性もあるため、バランスが重要です。
ヒント1: 割引価格戦略を活用する
Udemyでは頻繁にセールが行われるため、定価を高めに設定し、割引を適用する戦略が一般的です。割引価格に対する心理的な「お得感」を演出することができます。
ヒント2: フリーモジュールやトライアルを提供
そして、受講生にコースの価値を実感してもらいましょう。
無料サンプル動画を複数設定することは、コースの購入を促進する効果的な方法です。コースの一部を無料で公開し、受講生がその品質や自分に合うかどうかを判断できるようにします。この「お試し」の機会を提供することで、購入のハードルを下げ、実際に購入に至る確率が高まります。
ステップ9: コースのマーケティング戦略を立てる
Udemyでは、自分のコースを効果的にプロモーションするためのマーケティング戦略が成功の鍵となります。以下に、いくつかの基本的な戦略を紹介します。
ソーシャルメディアを活用する
Facebook、Instagram、XなどのSNSを通じて、コースの存在を広めましょう。ターゲットの受講生が多く集まるサイトやタグを見つけ、そのプラットフォーム上で価値のある情報やUdemyで設定したコースのPR動画を投稿します。その他、Excelのコースなら、役立つショートカットや実践的な技術を短い動画としてシェアし、フォロワーにコースへの関心を引きつけることができます。Udemyのプロモーションツールを使う
Udemy自体にも、プロモーションをサポートするツールがいくつか用意されています。たとえば、割引クーポンの配布や、受講生へのメール配信機能などがあります。特に割引クーポンは、受講生に対する購入動機を強化する有効な手段です。メーリングリストを活用する
すでにSNSでのフォロワーやUdemyでの受講生がいる場合、メーリングリストを活用して新しいコースの告知を行いましょう。メールは非常にパーソナルなコミュニケーション手段であり、直接的にメッセージを届けることができます。特に、過去に受講した生徒には、新しいコースの案内を行うと、再び受講してくれる可能性が高くなります。YouTubeを活用する
YouTubeは、教育コンテンツの配信に非常に適したプラットフォームです。無料のPR動画や無料サンプル動画、コースの一部を公開することで、視聴者にコースの質をアピールし、実際のコース受講を促すことができます。また、動画の説明欄や動画内でコースへのリンクを記載し、購入に繋がる導線を用意することも重要です。
ヒント1: ウェビナーやライブイベントを開催する
コースの内容に関連するウェビナーやライブ配信イベントを開催し、直接受講生と交流する機会を設けることも効果的です。これにより、受講生に直接質問してもらったり、コースに対する疑問を解消したりすることができ、購入意欲を高めることが期待できます。
ヒント2: コラボレーションやゲスト講師を活用する
他の講師やインフルエンサーとコラボレーションすることで、彼らのフォロワーにリーチすることができます。たとえば、同じ分野で活躍する講師と共同でコースを作成するか、ゲスト講師を招いて一部を担当してもらうことで、受講生に新たな価値を提供し、プロモーション効果を高めることができます。
ステップ10: 受講生のフィードバックを活用して改善する
コース公開後、受講生からのフィードバックとなるレビューを真摯に受け止め、改善を続けることが成功への鍵となります。受講生がどの部分でつまずいたのか、どの部分が特に役立ったのかを把握し、次のコース作成や既存コースの改善に役立てましょう。
定期的にフィードバックを収集する
コース受講後、メッセージやレビューを通じてフィードバックを集めます。特に、受講生が理解しづらかった部分や、もっと掘り下げてほしい部分を把握することは重要です。Udemyのレビューシステムを活用し、受講生からの評価やコメントを参考にしましょう。アップデートや改善を続ける
一度公開したコースであっても、内容の見直しやアップデートを行うことは大切です。特に技術やトレンドが変化する分野では、最新の情報に基づいたコンテンツを提供することで、受講生にとって常に価値あるコースであり続けます。さらに、更新内容を過去の受講生に通知することで、再受講や追加受講の機会を提供できます。
ヒント1: フィードバックを具体的な改善に繋げる
受講生のフィードバックをただ読むだけでなく、具体的な改善策を講じることが重要です。たとえば、理解しにくい部分が指摘された場合、そのレクチャーを撮り直す、スライドや説明をより簡潔にする、追加の例を挙げるなどの改善を行います。
ヒント2: 定期的にコースを見直す
コースを公開しっぱなしにせず、定期的に見直し、内容が時代遅れになっていないか確認しましょう。また、Udemyのアナリティクスツールを使い、どのセクションで受講生が離脱しやすいかを分析し、その部分を改善することも重要です。
まとめ
Udemyでのコース作成は、単に動画を撮影してアップロードするだけでなく、しっかりとした戦略とプランニングが必要です。コースのテーマ設定、ターゲットとなる受講生の明確化、コース構成のデザイン、高品質な講義動画の制作、効果的なマーケティング、そしてフィードバックを元にした改善と、すべてのプロセスが重要な役割を果たします。これらを踏まえて、受講生にとって価値あるコースを提供することで、長期的な成功を収めることができるでしょう。
このガイドが、あなたのUdemyでのコース作成の手助けとなれば幸いです。さあ、あとは行動するだけです。あなたの知識とスキルを世界中の受講生に共有しましょう!