信心【三橋雄斗】


この間、一人で地下鉄の駅のプラットホームでおにぎりを食べていました。



行儀が悪いのはわかっていますが、
お腹が空いているのに時間が無かったので仕方がありません。



電車を待っている間、プラットホームの目立たない所でおにぎりを頬張っていました。




すると、一人の若い男性の外国人の方が僕のほうへ来て、話しかけてきました。



「アナタは神を信じますか?」



今どき珍しい、街中での布教。



プラットホームの隅でおにぎりを食べている奴に布教するなよと思いました。



神様を信じるか信じないか以前の問題です。



僕は自覚しています。




僕は彼に言いました
「今食事中だから後にして!!」



彼は、僕の言葉が聴こえていないのか、それとも無視しているのか、


「神様というのはデスネ〜」



と布教活動を続行するのです。




僕はもう一度「今食事中だから!!」



と言いましたが、



「ヤハリ神様は偉大な存在で〜」



と布教し続けるのです。




僕はさすがにイラッとして、



「やめてって言ってるでしょ!!聴こえないの?そんなことされたら信じたくても信じられないよ!!」



と強く言ってしまいました。



しかし、強く言ったのと同時に身ぶり手振りも強くしてしまい、反動でおにぎりが崩れて落としてしまいました。



布教活動の彼は、そこで悪いことをしたと気づいたのか、落ちたおにぎりにお祈りのようなことをして、

「アナタの人生に幸あれ」



と言って去っていきました。



布教活動をしていなければ、とても失礼な奴です。


彼は結果的に神様に救われているのだなと思いました。



そして、すぐ近くにいた別のお兄さんに、
「アナタは神を信じますか?」
と、布教をし始めました。


神様を信じていると切り替えが早いのか。いや、それは彼の図太い性格でしょう。


文化の違いを抜きにしても図太い奴です。



その後、電車に乗り、
乗り換えが上手くいき、予定より早くひかりちゃんと合流できたので、


立ち食いそばを食べました。



美味しかったです。


幸がありました。ありがとう。


【相方へ】

急に冷たいですね。
もしかして夏だからですか?
粋なことをしますね。
さすがひかりちゃん。

もうすぐ賞レースが始まりますね。

ひかりちゃんは気合い入っていますか?

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