赤ちゃんが生後すぐに受ける医療行為
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身体検査
出生後24時間以内に、赤ちゃんの体重、長さ、頭位の計測をします。病院で出生した場合、病棟の担当もしくはかかりつけの小児科医が赤ちゃんの身体検査を行います。基本的に退院するまで毎日身体検査が行われ、体重も毎日計測します。
抗生剤の目薬
生後すぐに抗生剤(エリスロマイシンなど)の目薬を投与することが勧められています。これは、性感染症(淋病)による新生児結膜炎を予防するためです。新生児結膜炎は視力低下や失明など重篤な症状を残すことがあるので、性感染症の既往歴に限らずすべての赤ちゃんへの使用が勧められています。
ビタミンK 注射
ビタミンK は血を固める作用があります。新生児に起こることがあるビタミンK 欠乏症は、脳内出血を引き起こすことがあります。これを予防するため、すべての新生児にビタミンK の注射が薦められています。
B型肝炎ワクチン
B型肝炎は肝臓がんや慢性肝炎などを引き起こすことがあるウイルス性感染症です。出産時に感染して生まれてくることがあるので、予防のために生後12時間以内のワクチンの接種が勧められています。妊娠中にB型肝炎の検査をすることが多いですが、万が一感染した場合に重篤な症状を起こす可能性がある感染症なので、検査結果に関わらずすべての赤ちゃんに接種が勧められています。
黄疸テスト
生後数日で、赤ちゃんが退院する前に黄疸テストが行われることが多いです。新生児は黄疸になりやすいものですが、もし程度がひどい場合や生後すぐ黄疸が始まる場合、感染症や他の原因が考えられる場合があります。重度の黄疸は脳の神経細胞に影響を与えるので、治療が必要となります。
スクリーニングテスト
遺伝性疾患のスクリーニング検査が生後数日以内に行われます。かかとからの採血によって検査します。内容は州ごとに異なります。検査結果は指定した小児科医に送られます。
聴力テスト
生後数日で聴力テストが行われることが多いです。赤ちゃんに音を聞かせ、脳や耳の反応を測定します。聴力に異常がある場合、早期発見することでことばの発達の遅れなどを予防します。
執筆者:柏雪子(米国小児科医)
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