自宅出産·助産院での出産について ~カリフォルニア州助産師より
※ 必ずはじめにこちらをご確認ください - 免責事項 -
⚫︎ 自宅出産·助産院での出産について ~カリフォルニア州助産師・Hiroko Aoyagiさん~
病院外での出産は助産師のケアのもと行われます。保険が適用されることは稀で、助産師に全額支払いをしてから、保険が適用されるか保険会社に確認します。
自宅出産や助産院での出産は、正常でリスクの低い妊娠に限り可能です。医療介入を最小限に抑え、安全で自然なお産をサポートします。
リラックス出来る自宅やアットホームな助産院で、家族と一緒に自分主体のお産を経験することが出来ます。
自宅出産の場合は助産師が1~2人、助産院の場合は数人の助産師チームが、妊娠期から出産・産後まで継続的に家族に寄り添うケアを提供します。助産師によってはハーブやホメオパシーなどをすすめることもあります。
健診は28週までは4週間に1回、それ以降は2週間に1回、36週以降は毎週行います。
通常1時間の訪問で、血圧、胎児の心音確認、子宮底長(fundal height)測定、栄養・運動・メンタル面・家族へのサポートなど、ホリスティックに幅広く行われます。
血液検査を含めた妊娠期に必要な検査なども行い、超音波検査機関などへの紹介をします。
妊娠中、問題や質問がある場合は、メール・電話・テキストで連絡します。
お産が始まったら、居心地の良い場所で自由な姿勢を促し、家族とともに寄り添い、自然出産に必要なコーチングをします。水中出産を含めた陣痛の緩和法なども提供します。
脱水(dehydration)対応の点滴や、必要な抗生物質の投与、産後出血した場合の薬品の投与も行います。新生児蘇生術の訓練も受けており、必要な器材を保持しています。
産後の方や新生児のバイタル・チェック、会陰裂傷の縫合、新生児の体重測定などの身体検査をします。
胎盤が産まれてから、臍(へそ)の緒をすぐに切らずになるべく酸素をたっぷりと含んだ血液が赤ちゃんに送られるのを待ちます。(※1)
産後は赤ちゃんとすぐにスキンtoスキン(カンガルーケア)をし、数時間は家族でたっぷりとボンディング・タイムを過ごします。
授乳のサポートをして親子ともに正常で健康なことが確認できれば、自宅出産の場合3~4時間後には助産師は帰宅。助産院であれば3~4時間後に自宅に帰ります。
産後健診は通常24~48時間、産後5~7日、3週目、6週目に行われ、最初の2回は訪問健診をすることが多いです。
新生児の体重測定、産後の方のバイタル・チェック、授乳サポート、メンタルサポート、産後の環境や、産後の回復を促進するために何が必要かなどのカウンセリングを行います。
注※1 臍帯切断のタイミングは医療機関により異なる場合があります。
※ この記事は病院外出産を推奨するものでも非推奨するものでもありません。
執筆者:Hiroko Aoyagi(米国助産師 LM, CPM)
無断転用・転載を禁止します
©︎ Womxn’s Collaborative 2021
▽「アメリカでの妊娠・出産・産後お役立ち情報」noteマガジン、無料公開中 ▽
▽ 情報ぎっしり!「アメリカでの妊娠・出産・産後お役立ち情報」pdf ▽
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
ご寄付のお願い
ウィコラは女性とafab*の一生・地域の健康に寄り添う活動を同じビジョンを持つ仲間とつながり協働しながら推進している非営利団体です。
女性とafab*の一生・地域の健康のため、情報を無料提供しています。
私たちの活動にご賛同いただける個人・団体からのご寄付をお受けしています。
どうぞ応援よろしくお願い致します。
*afab は assigned female at birth の略。出生時に割り当てられた性別が女性の人という意味。
妊娠産後サポート会
月1回を目安に「サンフランシスコ・ベイエリア妊娠産後サポート会」も開催中です。
詳細はウィコラのインスタやHPでご確認ください。
最後までお読みくださりありがとうございました!
スキ、コメント、フォローなどで
ウィコラの活動を応援いただけると嬉しいです!
▽ ▽ ▽