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カタール航空カーゴ、世界で初めてIATA CEIVのフル認証を取得
中東カタールのドーハ・ハマド国際空港を拠点とするカタール航空カーゴがこの6月、IATA(国際航空運送協会)が策定した航空輸送に関する品質認証プログラム“IATA CEIV”について、世界で初めて対象アイテムすべてについての認証を取得した。
カタール航空カーゴが今回、取得したのは生鮮品輸送のための品質認証である“CEIV Fresh”。この認証取得により、生鮮品の輸送プロセス全体を通じて生鮮品の鮮度、品質、安全性が維持されることを荷主は保証されるわけ。
同航空は2022年4月1日から2023年3月31日までの間、28万5000トン以上の生鮮食品を輸送しており、今回の品質認証でさらに実績を伸ばしそうだ。
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同時にこの時点でカタール航空は、既得のCEIV LiBa(リチウム電池)、CEIV Live Animals(生体動物)、CEIV Pharma(医薬品)の各認証と合わせ、現時点では世界で初めてIATA CEIVのすべてについての認証を獲得したことになるとしている。
カタール航空の貨物サービス品質を画期的に高めた今回のCEIVシリーズ獲得は、実質的にCEIV認証に取り組んだ同社のグラハン業者であるカタール・アビエーション・サービス(QAS)カーゴの協力と努力が大きい。
IATAの貨物責任者は、「カタール航空カーゴとそのグラハン会社QASがIATA CEIV認証の完全な認証を取得した世界初の企業であり、航空物流の最前線での地位を強化したことを祝福します」と述べている。
カタール航空はエミレーツ航空、エティハド航空と並ぶ“中東3翼”として知られる急成長キャリアで、保有機材も旅客機が大型機中心に200機以上(発注残170機以上)、貨物機もB747-8Fが2機、B777Fが26機と計28機(発注残36機以上)を運航中で、航空貨物キャリアとしても世界屈指の規模になっている。
2023年6月23日掲載