【前編】バースデーきっぷで四国に行ってきた【夏休み旅行記】
お久しぶりでございます。
ここしばらくバタバタしていたのですが、9月の初頭に夏季休暇をいただき、夏の旅行にいってまいりました。
どこに行くかかなり悩んだのですが、JR四国で販売している「バースデーきっぷ」という超お得な切符がずっと気になっていて、ちょうど私の誕生月なこともあり、今回はこちらをメインに四国を巡ってみることにしました。
この切符は四国のJR全線と土佐くろしお鉄道、そして一部のバスに3日間乗り放題で、普通車自由席用とグリーン車用の2種類があるのですが、特にグリーン車用のコスパは圧倒的。
グリーン車用は普通車自由席用より3000円高いですが、例えば高松から松山まで特急に乗ると自由席とグリーンの差額はそれだけで2270円。
もちろん確実に座れる上にグリーンの座席は広くて超快適。足も伸ばせる。
指定券は駅の指定席券売機で簡単に取ることができます(但し6回まで。それ以上は窓口で発券してもらえます。券売機がない駅もあるので注意)
そして更なる目玉が、四国では「ものがたり列車」という西尾維新の小説みたいな名前の観光列車がたくさん走っており、そちらにも追加料金なしで乗り放題。
人気の観光列車はすぐに埋まってしまうため、予定が決まったら早めに予約するのがおすすめ。
四国以外に在住の人がバースデーきっぷを買うには予め書留で郵送してもらう必要があるのですが、申し込みの際に乗りたい観光列車の便や乗車予定の特急などを備考欄で指定しておくとJR四国ツアーの人が切符を手配して一緒に送ってもらえます。
観光列車に乗るだけでも元が取れる素晴らしい切符なのですが、3日という期間は四国全体を周るには少々厳しいものがあります。
可能ではありますが、観光をしたり美味しいものを食べたりといった旅の醍醐味が減ってしまうので今回はある程度取捨選択をし、余裕を持って周れるように旅程を組むことに。
また前段が長くなってしまいましたが、そんなこんなで計画を練り、当日を迎えたのでした。
1日目
四国にどこから入るのかも悩んだのですが、今回はまず飛行機で高知に行くことに。
香川と徳島は過去に行ったことがあるのですが、高知は初めてなのでバースデーきっぷを使う前にゆっくり滞在して観光しようという寸法。
この時は台風が4つくらい発生しており、戦々恐々としていたのですが無事に高知龍馬空港へ到着。
普段は羽田からANAかJALに乗ることが多いのですが、今回は旅行の計画を立てたのがギリギリだったので、料金的な都合でLCCを選択。
成田から飛行機に乗るのも久しぶりでした。
空港からバスで市街中心地へ。
高知の中心地は高知駅からちょっとだけ離れたはりまや橋の辺り。
がっかり名所としても有名なはりまや橋ですが、ここを中心に市街地が広がっています。
ホテルで荷物を下ろしさっそく観光へ。
高知には路面電車が走っているのですが、このはりまや橋前の交差点は線路が直角に交差するダイヤモンドクロッシングと呼ばれる珍しい場所。
これはここを含め日本で3箇所しか現存していません。
そして路面電車に乗ってまず向かったのがひろめ市場。
市場という名称ですが、飲食店とお土産物屋さんが充実した観光施設といった感じ。
ひろめ市場
高知といえばまずはカツオを食べねば始まりません。
オイ磯野、たたき食べようぜ。
ひろめ市場ではいつでも新鮮なカツオのたたきを食べることができます。
旬にはちょっと早いかもしれないと思ったのですが、そんなの関係ねえほどたたきも握りもめちゃくちゃ美味しかったです。
今まで食べてきたたカツオと全然違くてびっくり。
カツオをたらふくいただいた後は再び観光を再開。
今度は少し遠出もして高知の市街地を色々巡ってみました。
蔦屋書店は本はもちろんフードコートやアパレル、雑貨などなんでも揃った充実のおしゃれスポットした。
時間などの都合で前を通っただけなのですが、こちらのグリンピアはサウナ好きのオーナーが廃工場をリニューアルして作り上げた珍しいサウナ。
サウナシュラン2021にも選出されています。
JAが経営する直販所「とさのさと」の隣にある「アグリコレット」。
ここには高知中の名産品が集まっていて、飲食店もお土産物もとても充実しているので観光の際にはおすすめだと思います。
鍋焼きラーメンのがろ~ とさのさとAGRI COLLETTO店
そのアグリコレットで食べたのが「鍋焼きラーメン」
これは高知の西の方にある須崎市の名物でこちらの「がろ〜」も須崎の名店が出店したもの。
熱々の土鍋にたっぷりのニンニクとプリプリのモツが入ってとても美味しかったです!
お腹いっぱいになって高知駅前まで戻ったところで天候が悪化して土砂降りに。台風の直撃は免れたものの、まだまだ天候は不安定。
日もすっかり暮れていたのでホテルに退避して1日目が終了しました。
2日目
2日目の早朝に向かったのが有名な桂浜。
思ってたのと全然違うおしゃれスポットでびっくり。
有名な龍馬像も思ってた10倍くらい大きかったです。これはすごい。
その後も波打ち際まで行ってみたり、高台に登ってみたりと桂浜の素晴らしい景観を堪能しました。
それにしても晴れたら晴れたで今度はぶっ倒れそうなくらい暑い。
まんしゅう本店
桂浜から戻ったあとはジャン麺を食べにまんしゅう本店へ。
ジャン麺とは卵、ニラ、唐辛子、ホルモンが入ったあんかけがたっぷり乗ったあんかけラーメン。
見た目ちょっと辛そうにも見えますが全く辛くなかったです。
これが今まで食べたことない味で、しかもご飯にめっちゃくちゃ合う。
本当に美味しくて大変気に入りました。滞在期間がもっと長かったらもう一度食べに行ってたかもしれない。
ちなみにまんしゅうは昨日寄った蔦屋書店の中にも支店があります。
観光列車に乗る
ここからはついにバースデーきっぷを使用していきます。
観光列車に乗るため高知駅へ。
時代(トキ)の夜明けのものがたり
本日は高知から窪川の間を走っている「時代の夜明けのものがたり」に乗車します。
時代と書いてトキと読みます。宇宙と書いてソラみたいな。
ちなみに高知から窪川へ向かう列車が「開花の抄」逆の列車が「立志の抄」と命名されています。
駅に行くとすでに列車が入線していました。
2両編成なのですが、1号車と2号車でコンセプトが対になっており、見た目や内装も全く異なっています。
今回私が乗ったのは1号車のクロフネの方。
出発の際には駅前の観光案内所のスタッフがお見送り。
この先も各所で沿線の方が手を振ってお見送りをしてくれます。まるで自分が貴賓にでもなった気分です。すごいな観光列車。
また、たまにある停車駅では地元の方がお出迎えしてくれて、名産品を販売したりおもてなしをしてもらえます。
途中、沿線の見どころや観光スポットの前を通る際は、列車の走るスピードを遅くしてくれるのでじっくりと眺めることができます。
普通の電車では一瞬で通り過ぎてしまいますから、これも観光列車ならでは。
さらにアテンダントさんによるアナウンスが随時入り、今いる場所について詳しく説明してもらえます。
例えば途中通った観光名所のひとつが「仁淀川(によどがわ)」。
高知の清流といえば四万十川が有名ですが、この仁淀川も「奇跡の清流」と呼ばれ、全国の水質ランキングで第1位を記録するほど高い透明度を誇り、注目度の高い観光名所です。
また、独特の青色は「仁淀ブルー」と呼ばれ、その美しさから地元の人にも愛されています。
そんな仁淀川を列車に乗りながらのんびりと堪能することができるのです。
雨でめちゃくちゃ濁ってました。
気を取り直して、ここまでは山合いを走ることが多かったのですが、こちらの安和駅は駅の目の前が海岸。
ずっと雨が降ったり止んだりだったのですが、この駅に着いた時はちょうど晴れ間が覗いてくれました。
事前に予約しておくと車内で高級な特製お弁当が食べられるのですが、私は予約がめんどかった他に食べたいものもあったので、車内販売の軽食を注文することに。
この時代の夜明けの物語は2号車にカウンターがあってそこで注文するスタイル。
ここで頼んだのはカツオのトロと呼ばれる「はらんぼ」というおつまみと「仏手柑(ぶしゅかん)」という柑橘類のサワー。
仏手柑はみかんの一種らしいのですが、調べてみると本当に手のような形をしてて見た目もとても珍しいです。
そんなこんなで終点の窪川駅へ到着。
観光列車では終点ですが線路はまだまだ続いていて、ここから中村、宿毛方面へ向かう土佐くろしお鉄道と宇和島方面へ向かう予土線に分岐していきます。
ここまで来た乗客は、窪川から旅館へ向かう人、中村方面へ向かう人、また高知へ折り返す人など様々。
自分も最初の計画では宇和島へ抜けることを考えたのですが、予土線は本数も少なく特急もないので、ここから宇和島までは2時間半ほどかかってしまう上にそもそも次の列車まで2時間待ち。
今回は高知に戻りたかったこともあり、再び同じ観光列車で折り返すことにしました。
予土線にはホビートレインという鉄オタの間でネタにされまくっている列車があり、それを見たかった気持ちもあったのですがw
愛媛方面にはまた別の機会に訪れることにします。
再び乗ってきた時代の夜明けものがたりに乗車。
今度は2号車ソラフネの方の座席でした。四国ツアーの人が切符を手配する時に気を遣ってくれたのかもしれません。
同じ経路を今度は高知駅へ向けて引き返していくわけですが、上りと下りでは停車する駅が違うので連続で乗っても楽しむことができます。
自分と同じように行き帰り連続で乗車してる方も何名かおりました。
さっそく軽食を注文。このかつおのデニッシュはその形通り中に鰹の身・鰹ラー油・じゃがいもが入っており、意外と食べ応えがあってなかなか美味しかったです。
あとセットのオレンジジュース、さすが柑橘類の栽培が盛んな地域だけあってすごく美味しかった。
窪川駅を出発してしばらく経つと須崎駅へと到着。
須崎は初日に食べた鍋焼きラーメンや、ゆるキャラのしんじょうくんで有名な地域ですね。
須崎駅では停車時間が長く19分ほどあるのですが、名産品の販売などの他にすごい熱烈なおもてなしがありました。
地元の婦人会のお婆さまお姉さま方による歓迎のダンスです。
まず写真右のおじさんが手に持っている鳴子という楽器をホームにいる人たちに配り始めました。
そして音楽が流れ始め、お婆さまたちが踊り始めます。
我々観客はリズムよく鳴子を鳴らし盛り上げるのがお仕事。
流れる曲は地元の民謡から演歌から米津玄師のパプリカとまさに多種多様。
徐々にヒートアップしていく婆さまたち。
円を描いてくるくる回り始める婆さまたち。
踊り狂いながらもっと鳴子を鳴らせ、盛り上げろ、なんならお前も踊れと煽りまくる婆さまたち。
その圧倒的なパワーに我々は為す術もありませんでした。
とんでもない嵐に巻き込まれた感じ。楽しかったけどね。
お土産にパプリカを渡されました。
列車は洲崎を発車して再び高知方面へ。
最後の軽食として季節のジュレとコーヒーのセットを注文。
地元産の新鮮なフルーツを使用したジュレはとっても美味。
それにしてもジュレって言葉いつの間に定着したんでしょうね。
列車は伊野駅へと到着。
こちらは映画「竜とそばかすの姫」の舞台のモデルになっているそうな。
私はこの作品を見てないのですが、まるで昔から知ってるかのような顔をして写真を撮りまくりました。
そして列車はついに再び高知駅へと到着。
長い観光列車往復の旅もこれで終了。運転士さんもアテンダントさんもお疲れ様でした。
初めて観光列車に乗ったので、どんなものかわからず戸惑ったところもありましたが、いい経験になりました。
天気がずっと不安定で途中大雨が降ってきたタイミングもあったのですが、逆にいえば雨でも車内からのんびり観光できるの悪くないなと思いました。
らーめん チョンマゲ 高知本店
ホテルに戻り少し休憩したら晩御飯。
ラーメンチョンマゲというお店が美味しそうで気になったので行ってみました。
しかもここ深夜まで営業しててありがたい。
1日の〆にレモンサワー。
このレモンサワー、カチカチに凍ったレモンがたんまり入っててめっちゃ美味しかった。
らーめん零が塩、らーめん壱が醤油、らーめん弐が味噌みたいです。
この日はなんとなく気分で醤油にしました。
このラーメンもすごくレベルが高くて美味しいです。
小盛りにしたのは次のコレを食べたかったら。
これを見た時にここのお店絶対来ようと思ったんですよね。
名物という玉子焼き飯。これももちろん美味しかった。全部よかったです。
写真には写ってないですが、スープと味変用の調味料もあります。
お腹も膨れて2日目もこれにて終了。
中編へ続く。
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