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【映画ドラえもん】冒頭3分で涙した宇宙小戦争2021

映画館へ行くのが面倒くさい私だが、先日「映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争2021」を見に行った。

2022年3月に公開されたドラえもんの映画。

本来は昨年公開される予定であったが、感染症の事情により公開は1年延期となっていた。

公開から1ヶ月。
大きなネタバレはしないが、多少作中の描写も混じえて感想を書きたいと思う。

▲▼完全にネタバレを回避したい人はこの先は読まないようにお願いします▲▼

映画パンフレットと原作漫画

今作は1985年の「映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争」のリメイク作品である。

1985年の宇宙小戦争の公開当時は生まれてすらいないのだが、子どもの頃に一度はDVDで見ていると思う。
大長編ドラえもん(原作漫画)を持っているので必ず原作は読んでいる。

しかし私は原作のストーリーが全く思い出せなかった。
ドラえもんファンとしていかん、これはいかん。

タイトルが宇宙小戦争であるから、小さい世界で宇宙バトルをするんだなとは思ったのだが、どんな展開だったのか全く記憶にない。(パピが出てくるのは知っていた。)

大長編ドラえもんには宇宙系の話が多いと思う。覚えていないのは私の興味の問題か、印象が薄い。

覚えていなかったので、ファン目線でもリメイク作品である点でも、今作は新鮮な気持ちで見ることが出来た。
また家に帰りこのnoteを書く前に、原作漫画を読み直した。

ここで宇宙小戦争2021のあらすじを。

宇宙小戦争2021のあらすじ (公式より)

夏休みのある日。のび太が拾った小さなロケットの中から、手のひらサイズの宇宙人・パピがあらわれる!
彼は、宇宙のかなたにある小さな星・ピリカ星の大統領で、反乱軍から逃れるために地球にやってきたという。最初はパピのあまりの小ささに戸惑うドラえもんたちだったが、ひみつ道具“スモールライト”で自分たちも小さくなって一緒に遊ぶうち、次第に仲良くなっていく。
ところが、パピを追って地球にやってきたクジラ型の宇宙戦艦が、パピをとらえるためにドラえもんやのび太たたちを攻撃。みんなを巻込んでしまったことに責任を感じたパピは、ひとり反乱軍に立向かおうとするが・・・・・・。

大切な友だちと、その故郷を守るため、ドラえもんたちはピリカ星へと出発する!!

https://doraeiga.com/2021/

この度もおなじみの「映画ドラえもん」展開ではあるが、どのドラえもん映画作品を見ても確実に楽しめるからスゴい。

ドラえもん映画は毎年パンフレットを購入しているのだが、今回は上映前には購入しなかったため、パンフレットのあらすじを見ることも無く劇場に入りすぐに映画が始まった。

開始早々、ドカーン!!爆発。
擬音が下手くそすぎて何も伝わらないが、爆撃シーンだった。原作漫画と同じ始まり、何かから襲撃されている星。

「大統領お逃げ下さい」と脱出ロケットに乗せられる。自分ひとりで逃げるわけにはいかないと抵抗するも、そのままロケットは宇宙へ。自分の大切な故郷との別れ、大切な家族との別れだった。

冒頭3分もないのかもしれない。私はこの最初の爆撃と故郷家族との別れで既に涙した。

唐突にこんなひどい破壊と突然の別れである。
架空のものでありそういうストーリーだとわかっているけれど、どうしても最近の情勢と重なるものがあった。

戦争と破壊と。

あーーなんか、今作 (の扱うテーマ) は見る前からわかっていたし、覚悟はちょっとしていたんだけど……。
私はもうずっと、日々流れる灰色の悲しいニュースを無意識のうちにたくさん取り込んできていたんだなと思った。

脱出ロケットがたどり着いた先は地球。ロケットから降り立ったパピが出会ったのはのび太だった。パピとのび太たちが小さくなって遊んでいるところに、大統領を追いかけてきた反乱軍が襲撃する。パピは冒頭で爆撃されていたピリカ星の大統領だったのだ。

責任感が強いパピは、のび太たちを反乱軍の襲撃に巻き込んだことを気に病んでいたが、ジャイアンをはじめいつものみんなはパピを守るよと決意する。

そしてここからあんなことやこんなこと (すべてハラハラドキドキトラブル) があるのだが……。

反乱軍の宇宙戦艦なんか、地球の私たちからすればミニサイズなので、ジャイアンが殴ればすぐに壊れるでしょ……と突っ込みたいところだが、ドラえもん映画がそんな簡単に終わるわけがない。

おもしろいところなので是非映画を見てね。

今回は覚悟をしていたが、やはり反乱軍の支配によりピリカ星の街が破壊され荒廃していたところや、人々が捕まえられるところ、無人戦闘機とのバトル、物が破壊され安心が脅かされる描写は毎回悲しくなった。

しずかちゃんやスネ夫のセリフひとつひとつも、よく喋るロコロコのセリフも、パピのあの一番のセリフも、全てが胸にガツンと響いた。

今だってどこかで誰かが戦っているし、民衆の前に立って動いている人もいる。怖くて震えている人もいる。怖いけど今やれるだけのことをしなくちゃと進む人もいる。家族や友だちのために、大切な故郷のために。

豊かで穏やかだった星も、ある日突然変わってしまうこともある。ピリカ星だけの話ではない、地球も同じだ。
でもパピやのび太たちが見せてくれる、私たちがいつも大切にしたい気持ちや行動は何年経っても変わらない。

ドラえもんの映画を見に行くのには、何か忘れてはいけない価値観を再確認しに行くような感覚がある。
今作はそれを強く感じた。


メッセージ性の強い映画ではあったが、ドラえもんの描写ももちろん可愛くて愛しくてスキだった。

ドラえもんが階段をおりるシーン。
脚の動きが面白くてとても可愛かった。ループして観たい。

ドラえもんが食事をするシーン。
動きも形も全てが愛しい。ドラえもんお食事ムービー全集を出して欲しい。

ドラえもんがスモールライトを浴びるシーン。
顔に腕に手に全てが可愛い。もう10回くらい浴びて欲しかった。ほかの○○ライトや○○灯を使っても良かった。

今作は何となくドラえもんの顔や全体のまるっぽさが、ドラえもんの描写線といい感じにマッチしてるような気がした。

この丸いドラちゃんのポーチ 絶対欲しかった。


映画館のドラえもんパネル。可愛すぎる。


つるつるの石頭の丸さがとても可愛い。

またパピの愛犬、ロコロコもお気に入りのキャラクターだった。

よく喋る犬、耳の仕草が(?)豊かでとても面白い。ロコロコのひたすら喋っていたセリフ全文が見たい。


なんだかんだテンションが上がり、ポーチやポストカード、ステッカーのグッズを購入してしまった。

純粋にドラちゃん可愛いよぉと悶えるだけの映画にはならなかったが、それもまた良き。

パンフレットの中身についてや次回作の考察、映画のビジュアルや各シーンのスキをたくさん描きたい気持ちはあるが、今回はこの辺で終わろうと思う。

来年この宇宙小戦争2021がテレビ初公開された時、私はどのような感想を抱くのだろうか。


▽ドラえもん映画 予告

▽ドラえもん映画 主題歌

髭男。

作中の挿入歌がめっちゃいいなあと思ったらビリー・バンバンだった。「いいちこ」のCMのひと。

▽ドラえもん映画 HP


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なかり
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