働く現場の真実の瞬間 1 ありのままで
働く現場の真実(1)ありのままでいこう!(いい話だよん)
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現場の真実、その1です。
正直者はバカをみるのか、みないのかというお話。
「姑息な手段を用いず、ありのままでいこう!」
安全について語る場面で、かつてこんなセリフを二度ほど耳にしました。それは、鳥肌のたつ瞬間でした。今日はそのお話。
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一つ目の事例は、某エアライン。航空会社や鉄道などは、様々な要因がからんで大事故につながるリスクを常にはらんでいます。そこで業界を指導するお役所は、定期/不定期に監査や点検などを行います。
受ける側の企業は、できるだけ監査などが大ごとにならずにすむように日頃から心がけます。しかし、監査を受ける直前に、法令違反や不具合がみつかることがあります。あ、やばい!っていう瞬間です。(^_^;)
さぁ、こんな時、みなさんならどうします?
一つは、必死で不具合や法令違反の箇所を修正。準備万端、整えちゃう。監査当日は、口裏を合わせ(w)、何事もなかったかのようにしらっと通す。
もう一つは、もちろん不具合箇所はできるかぎり修正するのですが、正直にそのことも含め監査官に伝える。つまり、ありのままを示す。
どちらにするかは、トップの心にかかっています。そして、トップが、どういう対処をするのか? 周りの人はみています。周囲の心の声は、以下の二つでしょうか。
1:(あ〜、そういうことでいいんだな。楽だし。ま、いいかか)
2:(大変なことになるかもしれないが、さすがxxxさん。そういうまっとうな姿勢こそが大事なんだな!)
私がかつていた会社の安全の責任者は、2の対応を取る人でした。「姑息なことはせず、できるだけのことはした上で、正直にありのままでいこう!」その言葉に心底、しびれました。
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別の業界(土木建築)でも、同じようなことがありました。
管理監督官庁に対し、どういう姿勢で臨むかという会議のときに社長さんが口にした言葉。それは、
「ありのままでいこう!」でした。
某M社さんでの出来事。この時もしびれました。
「正直に言えば、評価点が確実にさがってしまうが、ここで姑息なことをしてはいけない。むしろ、常日頃から、評価をあげる努力を続けることのほうが大事。」そういう言葉でした。
素晴らしい瞬間でした。
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忖度という言葉が流行ったころ、ことなきをえるために、クロを白だといったり、文書を黒塗りにしたり、あまりに不誠実なできごとがたくさんありました。不条理と正義の狭間で命を落とした方もいました。この国は大丈夫か?!と思ったものです。
その会社/組織が、経営理念にそって清く正しく美しくあろうとする会社かどうかは、やばい瞬間に垣間見えてきますね。"あり方"が見える瞬間。
数少ない機会でしたが、いい勉強をさせていただきました。
(就職するならそういう会社にしようね〜。面接で逆に質問してもいいかも。落とされるかもしれないけど・・・笑)
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