大腸の名称分け。初心者はここだけは覚えておこう!
今回のテーマは大腸の名称分けです。
一括りに大腸と言っても大腸にも場所によって名称が違いますので名称別にまとめてみました。
大腸の名称分けの前に・・・
よく医学用語に使われる口側と肛門側についてです。
この用語を理解しておくとより内容が理解できるようになるかと思います。
私自身も臨床で使われているのを聞いてて最初は「口側?肛門側?なんだ?」と感じていたので皆さんにも是非覚えてほしいと思います。
口側とは身体の口側から見る場合に使います。
例として挙げると胃の幽門についいてですが口側から見ると胃の出口であることはわかりますね。
次は逆に肛門側についてですが幽門を肛門側から見ると十二指腸の最初の部分であるこどがわかります。
ちなみに幽門の肛門側は通常内視鏡で中々見ることが出来ない場所と言われています。
この部位をDark side of pylorusと言います。
カプセル内視鏡でカプセルがたまたま反転したときに観察可能な部位でもあります。
口側と肛門側も是非覚えて下さいね。
まずは小腸と大腸のつなぎ目の部分です。
ここをバウヒン弁(Bauhin valve)と言います。
小腸末端の回腸と盲腸を繋いでいる弁です。
小腸についてはまた詳しく解説していきますね。
今回は小腸の出口にある逆流防止弁的な役割があるということだけ押さえておけばいいです。
胃で言う幽門と似ています。
口側から見て大腸のスタートは⑧盲腸(Cecum)からです。
続いて⑦上行結腸(Ascending colon)→⑤横行結腸(Transverse colon)→③下行結腸(Descending colon)→②S状結腸(Sigmoid colon)→①直腸(Rectum)となります。
よく内視鏡では検査の際に内視鏡の観察がどこまで出来たかを表す言葉として結腸部位の頭文字を取ってAまでとかDまでなど使われるので覚えておきましょう。
補足としてですが上行結腸と横行結腸の曲がり角を⑥肝湾曲(Hepatic Flexure)HF、横行結腸と下行結腸の曲がり角を④脾湾曲(Splenic Flexure)SFと呼んでいるので覚えておきましょう。
下図に肛門側からですが部位の番号を振り分けているので参照してみて下さい。
最後に今回の例題問題です。
例)次のうち結腸の順番で正しいのを一つ選びなさい。
1,Transverse colon→Ascending colon→Sigmoid colon→Descending colon
2,Ascending colon→Transverse colon→Descending colon→Sigmoid colon
3,Descending colon→Sigmoid colon→Ascending colon→Transverse colon
4,Sigmoid colon→Ascending colon→Transverse colon→Descending colon
5,Ascending colon→Sigmoid colon→Descending colon→Transverse colon
答えは2番ですね。
このように英語で出る場合もあるので英語も覚えておくようにしましょう。
今回は大腸の名称分けについて解説していきました。
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