行きつけの中華料理店の閉店とGoogleローカルガイド のレビュー
「◯月◯日をもって当店は閉店します」の貼り紙で、行きつけの中華料理店の閉店を知った。
味は美味しく金額もリーズナブル。
台湾の名店で修行して、兄弟子が違う県で頑張っていると教えてくれた、日本語は苦手でもいつもニコニコしていた店主がいた。
子供の頃に大阪で生まれ育ち、その時行っていた美味しい中華料理のお店の味に似ていて。
家族を連れて休日の昼食や夕食にと通いながら、気になっていたのはGoogleのレビューだった。
はじめましての人に影響力が高そうなレビュー
その店のレビューは点数が低く、厳しいものが多かった。
「店主はともかく店員が無愛想」
「小皿や調味料の用意が悪い」
「ちゃんと皿が洗えていない」
このあたりは理解ができる。
店主以外の対応は、たしかによいとは言えなかった。
中国や台湾から来たばかりの若いスタッフが多かったのも、あるのかもしれない。
私自身は一度も海外に行ったことはなかったからよく知らなくても、「海外と日本の差」なのかと思っていた。
それでも、嫌な人は嫌なのだろう。
ただしその中には、「その店で使われている食材は冷凍食品ばかりである」という事実ではないレビューや、その店を好む人まで罵倒するような攻撃的なレビューがあった。
店主にはっきりと確認したわけではない。
しかし、それらのレビューでは「知らない店だけど、行ってみよう」になるかといえば、難しいだろうと思っていた。
多少の足しにはならないかと、自分でも口コミをしたが、焼け石に水程度だった。
難しい口コミサービス
以前、整体サロンの経営者から耳にしたが、エキテンというレビューサイトでも、よい口コミを投稿するサービス、ライバルのマイナス口コミを投稿する業者から営業が度々あるのだと。
やらせの口コミ。
信憑性のないレビューサイトは本末転倒で、そのサービス自体の信用が無くなったら共倒れだ。
Googleも、口コミを投稿するローカルガイドたちに金銭による報酬ではなく、特典を与えているが、さほどよいものではないらしい。
無償だからこそ良質なレビューが集まるという考えもあるのかもしれないし、投稿者が多ければ多いほど様々なレビューが発生して、閲覧者は情報の取捨選択が可能になるのかもしれないが、小さなお店にとっては死活問題だ。
Google一択の世界は危ない?
広告費や人件費をかけられない小さなお店にとって、Googleマイビジネスは有益なサービスだ。
情報量が飽和した今の時代で、競合の多いキーワードでGoogleの上位表示を一から狙うのは難しいけれど、Googleマイビジネスを登録、情報を整理して自社のサイトやSNSに誘導することは容易ではある。
けれど、Googleマイビジネスには口コミがセットになってしまう。
だからそこは、お店側は口コミだけではない情報を整えたり、用意した方がいいと思う。
無料でお店が発信する手段はたくさんある
10年前と違い、現在は個人が発信する手段はたくさんある。
SNS、ブログ、ホームページ。
ブログで日々お客様との交流や思いを発信したり、SNSで確かに人と人とつながっていることは伝えられる。
自ら発信して、信頼感を表現する、伝える。
情報があふれればあふれるほど、見つかりにくくなったり、事実が見えにくくなることもある。
「自分の店のような小さな店がコツコツ発信しても、何にもならないんじゃないでしょうか?」
個人事業主向けにホームページ作成や運用について支援していると、度々耳にする声。
そう思わずに自身と、自身が提供しているサービスを信じて発信し続けてほしいと思っている。
発信しなければ、届かないことだけは確実なのだから。
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