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ワークもライフの一部じゃない?

「ワークライフバランス」という言葉が当たり前のように使われるようになった。
仕事とプライベートのバランスを取り、どちらも充実させることが大切だ、と。

たしかに、長時間労働が当たり前だった時代に比べれば、「仕事だけが人生ではない」という価値観が広がったのは良いことなのかもしれない。でも、ふと考える。

そもそも「ワーク」と「ライフ」を分ける必要ってあるんだろうか?

仕事は、私たちの人生の大半を占めている。
朝起きて、働いて、帰ってくる。それを何十年も続ける。

そう考えると、仕事を「ライフ」の外側に置いて、「バランスを取ろう」と考えること自体、少し違和感がある。
まるで仕事が「生きるために仕方なくやるもの」で、プライベートこそが「本当の人生」だと言われているような気がしてしまう。

もちろん、誰しも仕事が嫌になる日があるし、プライベートの時間を大切にしたいと思うのも自然なことだ。でも、仕事だって「人生の一部」と考えた方が、ずっと健やかに生きられるんじゃないかと思う。

たとえば、好きな仕事をしている人は、「ワークライフバランス」なんて気にしていない。
仕事が楽しいから、それがそのまま人生の充実につながる。
フリーランスや起業家のように、「仕事=やりたいこと」の人たちにとって、ワークとライフは地続きのものだ。

逆に、「仕事はただの労働で、生活費を稼ぐためだけのもの」という価値観の人にとっては、ワークとライフは完全に分かれている。仕事が終わった瞬間に「自分の人生」が始まり、仕事中はただ「耐える時間」になる。

でも、その「仕事は仕事、プライベートはプライベート」と線を引く考え方こそが、仕事をより苦しいものにしてしまっているのではないだろうか。

「ワークライフバランスを大事にしよう」という言葉は、一見ポジティブに聞こえる。
でも、私は少し違う考え方をしたい。

ワークもライフの一部であり、人生はそのすべてを含んでいる。
だからこそ、大切なのは「バランスを取ること」ではなく、どうやって仕事を自分の人生に馴染ませるかなんじゃないかと思う。

「バランスを取らなきゃ」と考えすぎると、仕事とプライベートが対立するもののように感じてしまう。
でも、本当はどちらも自分の時間であり、人生の一部。

だから私は、「仕事が楽しい」とまでは言えなくても、せめて「仕事も含めて、今の自分の人生が悪くないな」と思えるような向き合い方をしていきたい。


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Kaede
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