Shiori Ishizaki

Chai Apothecary Founder chaiapoth.com

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最近の記事

all things will be fine

…8/8に書きかけのmemoから。 中目黒でオーダーしたつけ麺を待っていた。 店内は混み合っており、案内されたのは外席で、少し涼しくなったとはいえ、まだ蒸し暑いビルの合間、つけ麺屋の軒先で時間をつぶしていた。日常の隙間にあるそんな時、たまに問いかけてみる。見えない何かに向かって… "メッセージをください" 目に入ってきたのは、街行く人のTシャツに書かれていた言葉だった。 all things will be fine そうか。 さっきまで気を揉んでいたあのことも、雑

    • The Day of Golden Circle of Light

      先日見た夢がとても印象的だった。常々、人生に巻き起こる、不思議なおとぎばなしのような経験を、忘れないようにnoteに綴ろうと思っていたので、良いきっかけとして記録してみようと思う。 … 朝方の夢…お会いしたことはない、でもいつも素敵だなぁと思っている、ハワイの離島に住むアーティストが私の前に現れた。 「あなたに黄金の光の輪を授けます。」 なんだかとても仰々しい何かを手渡されるのだなぁと呑気に思っていたら、はっきりとした形ではないけれど、物質化する前の、でも質量はしっか

      • 夏至

        小さい頃に読んでいた物語の中で、妖精や小人、森の動物たちが夏至のお祝いをする一節があり、そこで初めて"夏至"という言葉を知った。 夏に至る日。1番陽の長い1日をお祝いするなんて、素敵だなぁと感じたことが記憶にあって、その心きらめく感覚は今も残っている。 … チャイシロップのブランド"Chai Apothecary"を始めるにあたって、大切にしたいことの1つに、季節や暦に沿ってものづくりをすること、があった。 四季ある日本の感性を織り込みながら、暦(春分/夏至/秋分/冬

        • each story is to be honored.

          自分にとっての縁や精度、そのグラデーションを織りなす事象を細かく見ていくこと、それは一朝一夕ではなくもはや他人と分かり合えない、というところから端を発して、深く降りていくような作業を、時たま必要としている気がする。 なぜ、良いと思うのか そして、何をしたいのか 生産的な現実の結果を得るためにも通る道であって、むしろ、その深い自分の存在みたいなものがいずれ顕在化していくからだと思っている。 それをするためには、少し静かな時間をとる必要があるのだけど。 私がリスペクトする、

          夢のある場所

          ふと振り返ってみると、今いる場所は思い描いたより遥か遠く、そして奇跡のように思えることがある。 美しい天啓をそのまま現したかのような、大地や秘境や、暮らしの風景をなぞる旅と、働くという、手を動かしたり、人と関わることで何かを生み出すという営みに従事したことにより、人生の風景はゆっくりと変わっていった。 既存の生き方でも、働き方でもないけれど… 最近出逢った好きな言葉 There is no better than hereーここが1番良い場所だ ここにはない何かを求め

          夢のある場所

          【ゆるやかな往復書簡】「言葉は身体は心は世界」2版増刷に寄せて

          2ヶ月前、1年ぶりに帰省していた島根で、瀧瀬さんから連絡を受け取った。 昨年出版された瀧瀬さんの著作「言葉は身体は心は世界」の初版が完売間近で、2版には昨年対談させていただいた内容を追加収録するとのことだった。 連絡から間もなく、対談の書き起こしテキストが受信ボックスに届き、思いがけず1年前の自分の言葉や、Chai Apothecaryを繊細な感性で紐解いてくださった瀧瀬さんの言葉にたくさんの気づきをいただいた。 私は当時(今も)色々な変化の中でChai Apotheca

          【ゆるやかな往復書簡】「言葉は身体は心は世界」2版増刷に寄せて

          Dream Time

          先日、一緒にイベントをさせていただいた出雲のアパレル雑貨Lumièreの店主さんにホロスコープを見ていただく機会があり、その時に印象的だったこと… 自己表現を司るエリアに、職人気質の論理的なおじいさんみたいな要素とスピリチュアル女子のような感覚的な要素が共存しているらしい。 これはものすごく腑に落ちた。 自分自身、直感的というか感性が独特なところがあり、現代社会の文脈でそれを語れる言葉がなく、しばしば葛藤がおこったりすることもあった。論理的に人に伝えるために、やわらかい言

          「言葉は身体は心は世界」に寄せて

          友人である瀧瀬彩恵さんのエッセイ「言葉は身体は心は世界」出版イベントのトークセッションにお招きいただいた。 私自身、どのようにその場にいるべきかと色々と思索を巡らしていたのだが、その力みに反して、本を読みこむほどに心は柔らかく、感性は広がっていき、瀧瀬さんの言葉のなせる技に驚く自分がいた。 出雲という地に生まれ、神事が身近にあった幼少期。 20代の頃に重ねた引っ越しと旅。 時たま、暗黒舞踏やトライアスロンなどに振り切って、身体感覚に戻っていったこと。そんな自らの経験を、瀧

          「言葉は身体は心は世界」に寄せて

          はじめに

          こうやって、仕事以外で文章を書くのはいつぶりかと振り返ってみると、20代の頃に短い旅行記のようなものをfacebookに気ままに投稿していた頃にさかのぼる。 その最たるアウトプットが、当時関わっていたカウンターカルチャーをコンセプトとする古本カフェ"気流舎"のミニマガジンの創刊号への寄稿だった。 皆既日食を見にオーストラリアはケアンズへと旅をした、その経験をちょっと恥ずかしいくらいの初々しさで綴ったその文章は、予想外にいろんな方面からフィードバックをもらった。それを受けて、