yumi sato

「こども」や「まち」をテーマに 国内外を “隙あらば旅” するフィールドワーカー。コミュニティを <weave=編みあげる> ひと・こと・ものを、親子で旅しながら拾い集めています。プランナー / ライター / ちんどん屋 http://cotoconton.com

yumi sato

「こども」や「まち」をテーマに 国内外を “隙あらば旅” するフィールドワーカー。コミュニティを <weave=編みあげる> ひと・こと・ものを、親子で旅しながら拾い集めています。プランナー / ライター / ちんどん屋 http://cotoconton.com

マガジン

  • weavers 〜世界を <編みあげる> ひとたち

    世界を、日本を歩く中で出逢った weavers。 コミュニティ、社会課題、人との関係性...etc. そこにある縦の糸や横の糸、ナナメの糸を紡いで何かを編みあげる、weave する ひと・こと・もの をお伝えします。2019年に紙の読みものにします。

  • "隙あらば旅" 子連れ母ちゃん旅日記

    40ヶ国以上を旅したバックパッカー、母になっても旅への欲求はとどまることを知らず・・・0歳から旅の相棒となった息子・トワボと巡った国はすでに10ヶ国超え+日本全国たくさん。 気楽につづる旅日記を中心に、子連れ旅のtipsや行き先の選び方、持ちもののことなど伝授します。 旅のお供は主にiPhone、sony NEX-7、そして2019年よりosmo pocketが仲間入り!

最近の記事

映画「プリズン・サークル」を見て、マル暴の娘が思うこと。

「暴力の連鎖を止めたい全ての人へ」 映画のラスト、 画面に残るその言葉に心がえぐられる気持ち。 この映画の存在を知ったとき、最初はてっきり海外の刑務所での話だと決めつけていた。聞けば日本の刑務所でのプログラムの話。でも4万人以上いる受刑者のうち、このプログラムを受けられるのはわずか40人。 一人一人から語られるエピソードが重くて重くて重すぎて・・・彼らの犯罪の根底にあるもの、今まで蓋をしていた記憶を掘り起こしてみるとそこにあるのは、子供時代に自分が受けた暴力や虐待やネグ

    • 映画『YARN 人生を彩る糸』 春だけど、"おうちで編みもの"もいいかもしれない。

      2年前の逗子アートフェスティバルからわたし自身も仕掛け人として関わっている、逗子駅周辺でのヤーンボミング=Yarn Bombing 活動。 毎年、木や柱を”編みくるむ”平和的ゲリラをしているたびに、まちゆく幅広い年齢層のみなさんから「何してるの〜?」「きれいねえ〜」「外しちゃうの〜?」「毎年楽しみにしてるよ〜」といろんな声をかけていただき、そのパワフルさに楽しくなっています。徐々に拡大し、2019年には駅前の柱にも進出しました。 今年もやりたい!ともちろん思っているわけで

      • まつりの時間

        夜通しつづく祭。 タイムテーブルはあるにはあるけれど その通りにいったり、早まったり遅くなったり でも誰もその情報を発信してもいないし 行かないことにはわからない。  いつもは何時くらいだからとその時間に行っても もう終わってた!ということもままある。 予定より3時間も遅れていることもある。  単調な舞なのにその所作に見入ってしまう。 舞子を囲む人々、すなわち酔っ払いたちが織りなす 毎年のドラマに大笑いして、祭の雰囲気にひたり 気づけば何時間もたって

        • 鬼舞う里

          今日もわたしたちは愛知県の山の奥の奥にいる。  この山里には数百年前から続く「花祭」がある。わたしは同じ愛知県の名古屋で生まれ育ったけれど、この祭に訪れるまでは来たこともなかったしその名前も知らなかった。ほとんど長野県に近い天竜川中流域に、山の奥の奥だったからこそ守られてきたディープな祭が点在している。  花祭の一つの特徴は「鬼」が出てくること。 初めて訪れたとき、その光景に恋してしまった。確かに、真っ赤な鬼はそこにやって来て、人々はそれを受け入れていた。それまでわ

        マガジン

        • weavers 〜世界を <編みあげる> ひとたち
          3本
        • "隙あらば旅" 子連れ母ちゃん旅日記
          11本

        記事

          親子ふたり旅と危険

          女性と小さい子どもふたりだけで旅をしていて危険はないのか?もちろん何度も聞かれてきたことだ。 ひとり旅時代は、いわゆる「秘境」というような場所を好んで旅してきたけれど、小さい子を連れたふたり旅になってからは、まず旅先選びの段階で危険かもしれない場所は選ばなくなった。子どもを連れて旅したら気持ちが楽しくなりそうな場所を選ぶ。そして絶対に無茶なことはしない。 今まで出かけた先で危険な目にあったことはほぼない。だいたいは小さな子どもを見て大きな愛を送ってくれて、話しかけ

          親子ふたり旅と危険

          たたかいのサーカス

          2019年11月現在、トワが旅した国は13ヶ国。 今まででどこが一番楽しかった?と聞かれるたびに、今では大好きないとこたちが住む「ブラジル」と答えるが、その前までは必ず「メキシコ」と答えていた。  4〜6歳くらいの小さな男の子と言えば、力まかせで飛びかかってきて叩いたり蹴ったりしてきて、それがけっこう痛くてイヤだ、というイメージ。ただでさえ元気で力の強いトワもそうなったら…と、ヒーローもの、戦隊ものなどの注入は極力避けてきた。周りでウルトラマンやら仮面ライダーやらが流行

          たたかいのサーカス

          革命は道の上から

          いつだって、母が世界を変えるんだ。 わたしたちがやらなくて、誰がやる。(ハイタッチ!) そんな話とハグをしたのはついこの間、ポートランドの道の上。カラフルに色を塗ったばかりの、交差点で。2度目のポートランドは、シティ・リペアというNPOによる年に一度の“体感型”イベントが目当てだった。 交差点ペインティングやナチュラル素材でのアウトドア・オーブンやベンチ、本棚づくりなどがポートランド市内で同時多発する10日間。地域住民を中心に、他のまちや遠い国からやってきた人たちも、

          革命は道の上から

          台所は距離を超えて時差を超えて

          トワを連れて夏のベルリン。 最近はAirbnbをフル活用してこどもがいそうな家に泊まるという、新しい旅の楽しみを見つけた。今回もトワと同い年の女の子がいるおうち。逢えるの楽しみだねっていうメールを何度かやりとりして当日、アパートの階段から降りてきて迎えてくれた家主のフランチェスカも、わたしと同世代の印象。わたしたちが話をしている間に、こどもたちはすぐに一緒に遊びはじめた。 その日は親子2組で近所の公園やスーパー、オーガニックのお店なんかをぐるぐるして、アイスクリームを食べ

          台所は距離を超えて時差を超えて

          異国の地で、日本代表として生きる。

          わたしの妹マイちゃんと夫マツくん。 ふたりとも純粋な日本人だけれど、マツくんがブラジルのカポエラを長年やってきた縁で、家族全員でブラジルに引っ越してきたのがもう4年前。 いくつかのスーツケースを手に、男子3人と妊娠8ヶ月のお腹を抱えて、沖縄の宮古島からはるばるサルヴァドールまで。 そこから住む場所を決めて家を決めて…自宅で出産したのがわずか数カ月後。 このサバイバルぶり。 海外生活!という華々しいようなものとは程遠い?!大冒険。移住というより、きっとかつての移民に近い!

          異国の地で、日本代表として生きる。

          電波がないことの豊かさ

          ここ、カパオンには携帯の電波が飛んでいない。田舎すぎて圏外なのだ。家にはwifiがあってそこでsnsやメッセージ、電話のやりとりをしているけれど、外に出てしまえば連絡が取れなくなる。 なので、町中ではケータイの画面を見入ってるひとを見かけることはほぼなく、写真を撮る姿すらそんなに見ない。 約束をしていなくても近所のひとがふらーっと遊びに来てしばし滞在ということはよくある。むかし、「ゆーみーちゃん、あーそーぼっ」と友達が家に呼びにきて遊んだことを思い出す。 逆に、夜になる

          電波がないことの豊かさ

          旅人の顔

          ふと横を見るといつも、小さい旅人がそこにいる。 フランスの田舎町で、いつまで待ってもこない電車を待ちながら何度も駅員さんと話したりして慌ただしくするわたしの横で、水が入ったペットボトルを刺した自分のリュックを抱えてじっと座って前を向いていた5歳の彼を見て、こりゃ一丁前な旅人が仕上がったもんだ、と思った。 旅を重ねて6歳。 まもなく小学校にあがる。 ブラジル・サルヴァドールまで30時間以上。バックパッカー宿に一泊して目覚めた朝、 「かあちゃん、前の家がカラフルだよお!」

          旅人の顔

          子連れではるばる、ブラジル!

          トワボとの旅、12ヶ国目は、わたしも未踏の地だった南米についに上陸。 地球の真裏、時差ぴったり12時間。 成田から飛行機で30時間以上、ブラジルのサルヴァドールからさらにバスとバンに揺られて8.5時間。周りを美しいテーブルマウンテンに囲まれたカパオンという小さな村にやってきました。 なんでそんなところに…? というと、わたしの妹マイちゃんと夫マツくん、5人のこどもたち=全員男子!がここに暮らしているから。巻き寿司屋さんとして大奮闘中の彼らはここに住んでもう4年目になり

          子連れではるばる、ブラジル!

          わたしが “子どもと” 旅に出る理由

          大学生のころの沖縄へのバックパック旅にはじまり、海外への長期ひとり旅、会社員になってからも少しでも休みがあれば出かける “隙あらば旅” を貫き、40ヶ国以上を旅してきました。 2012年に男子が生まれ、翌年には仕事復帰というトーキョーライフに勤しみ、子が10ヶ月のときには早々に初海外へ。 子連れ旅のセンパイたちのアドバイスから「子どもが小さいうちの方がむしろラクだから、行きたいところに行っとくべし!」と伝授され、まずは未踏だったイタリア食い倒れ旅へ。その後、何度かの家

          わたしが “子どもと” 旅に出る理由