見出し画像

【発達障害】“普通”にこだわる私の真っ黒な頭の中

なんどか記事の中に出てきていたと思う、“普通”という言葉。
私にとっては意外と重い言葉です。

発達障害って“見えない障害”って言われる。

私自身、発達障害を何人かの人に打ち明けたとき「見えないね!びっくり」といった反応をされます。(ほぼ100%)

これは、私が上手く“普通”を演じられているからなんだと思う。

だから
「よかった、“普通”に見えてたんだ」
と安心する反面、
できる限り“普通”でい続けなければいけない、と思ってしまいます。

大人になってから診断された発達障害(ASD.ADHD)

どうして親が気づいてくれなかったのか
どうして先生は違和感を感じてくれなかったのか
どうして“普通”の中で“普通”っぽく過ごさなければいけなかったのか

私の頭の中には、怒りなのか悲しみなのか分からない感情が渦巻いています。

もしも、自分が発達障害を抱えていると、あと10年、いやあと20年早く知ることができていたら?
周りの大人が気づいてくれていたら?
生きづらさを少しでも感じないような過ごし方を教えてくれていたら?

もう少しでも生きやすかったのかな。

頑張って頑張って“普通”を目指さなくても良かったのかな。

発達障害であることを受け入れられていたのかな。

最初に発達障害の診断を受けてから、3年と少しが経ちました(たぶん)

まだ受け入れられていません。
まだ自分の特性のことも分かっていません。

私が自分のこととして話すのは、ネットや病院や人から教えてもらった一般的な知識が多いです。

どうしてこんなに自分のことを知らないんだろうって。
自己理解を深めたいと思って、発達支援施設にも行った。
病院にも行った。
カウンセリングも受けた。

でも駄目です、まだ何も分からない。

自分はどういう人間です
自分はこういうことが苦手です

口に出す程に情けなくなるし、発達障害前提の話をしてるのに否定されることもしばしばある。

1年ほど前、市の子育て関係の課の人と話しました。

「発達障害の特性で片付けや家事が苦手みたいです。頑張りたいと、やらなければいけないという気持ちはとてもあるけど、どうしてもできないときのほうが多いです」

と正直に言いました。
発達障害のことは、診断を受けたときから伝えていたので、相手方も知った上で話していました。

しかし、そこで市の人から出た言葉は

「家のことがちゃんとできないのであれば、あなたに子どもは育てられない」

でした。

私が発達障害だから、私は親にはなれないのですか?
私が発達障害だから、子どもたちは私といると不幸になるのですか?

そんな冷静に悲しめるわけもなく、泣きながら怒りながらたくさんの暴言を吐いた気がします。(いや、吐きましたすみません)

虐待だってしていない、一応ちゃんと正社員で毎日働いて、毎日保育園に連れて行って、必要なものはちゃんと買ってるし、衣食住も滞りなく与えている。休みの日には一緒に旅行にだって行くし、子どもたちがやりたいことを一緒にやってる。
そして子どもたちにとって唯一の母親である私と一緒に生活していることが、子どもたちにとって、子どもたちの将来にとって不幸になるなら、何故すぐに保護をしないんだと。
私と話してる今すぐにでも子どもたちを保護して、“ちゃんと”できる人が育てたほうがいいだろ。
家事は苦手だけど、毎日精一杯苦手なこと(家事や育児や仕事)をこんな風にやってる私が子どもを育てられていないと言うのなら、私にはこれ以上のものは与えてあげられないから、早く子どもたちを幸せな生活ができる場所へ連れて行け。

そんなことを頭の中が真っ黒な状態で叫んでいました。

私が発達障害じゃなかったら、そんな風に言われなかったんだろうか。
私が発達障害だから子どもたちが不幸になるんだろうか。

その日から数日間、動機が止まらなくて、私にはどうすればいいか分かりませんでした。

それでも、毎日「ママ!こっちきて!」「ママ!聞いて!」「ママ!めっちゃ大好き」って言ってくれる存在が居る。

この子たちは不幸なのかな。

もう私には何が真実なのかわかりません。

発達障害 = 周りの人間を不幸にする?
発達障害 = 悪?
発達障害 = 親にはなれない?

この一件で、私は市の、この課が大嫌いになりました。
しかし子どもに関わる課なわけで、お世話にならずにはいられません。
保育園の入園も学童の申込みもそこを通さないといけないから。

だから、私は、また、できないことを隠して、“普通”に見えるように頑張ることしかできない。

決して満点花まるな環境ではないと思う。

それでも、普通の家族として過ごさせてください。
どうか、外の人には迷惑をかけないように“普通”で居ますから。

私たちに踏み込んでくるな。家に入るな。連絡してくるな。気にかけるな。善意を装った悪意。

いま、私は何かのテーマ(タイトルや冒頭)に沿って執筆しているようで、思いついたことをかいている。

これだけ、いろんな感情がずーっと頭の中を真っ黒にしている。

眠れない日々に、生きづらい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?