10年以上海外に住んでいたのに、「旅」していないことに気づいた話
"WANTTO note"とは 「2018年に立命館アジア太平洋大学(通称:APU)で結成された人の"夢"にフォーカスを置いたイベントを行う"WANTTO"」 のメンバー1人ひとりが周回制で記事を担当している、APU生ならではの様々なリアルを映したnoteです。
こんにちは!みなさん、冬、感じてますか?私は狙っていたリサイクルショップのこたつがとうとう売れてしまったのをみて、めちゃめちゃ冬を感じました。
ご挨拶が遅れました。みなさんこんにちは!立命館アジア太平洋大学の2回生、平林英之です(気軽にひでちゃんと呼んでください)。食べてごろごろすることが好きです。
そんなインドア派なひでちゃんですが、実はめちゃめちゃ海外に住んでいたんですよね。幼少期はいわゆる転勤族キッズで、日本と広州、北京を行き来してました。そして中学の3年間を日本で過ごしたのち、留学して海外での生活を再開する、というなんとも奇妙な学生生活を送りました。
台湾、アメリカ、シンガポール。この三つの国の高校に通っていた私なので、旅のエピソードなんて思い出せばいくらでも出てくるじゃろ!がはは!と高を括って初のnote執筆に挑んだんですよね。甘かったです。スマホの写真を数分眺めて気づいてしまいました。
俺が旅だと思ってたもん、全然「旅」じゃあねぇぞ…!
ということに。もちろん、家族旅行に行ったり、一人でお出かけしたりはしています。ただ、写真見ながらnote書こうとしていると、私が「旅」だと思っていたものはうまく「旅」っぽく擬態していた旅もどきなんじゃね…??という考えで頭が支配されてしまいました。
というわけで、この私の旅もどき問題についてダラダラ考えてみながら、私にとっての「旅」について考えてみるnoteを書いていきたいと思います。
「旅」ではない、「旅もどき」をまずは考えてみる
まずは、私が何を「旅」だと思っていたのかを考えていこうと思います。「旅」じゃないもののことを考えていったら、なんか「旅」にたどり着けそうな気がしますし!
「旅」だと思ってたもの①:家族サービス的旅行
まず、「旅」を想像しようとしてパッと出てきたのがこれです。例えば、父親が、温泉だとか、海に行こうとか言い出す。断るとお家の雰囲気が険悪になってしまうせっかくのお誘いを無下にしてしまうので、とりあえず了承して旅行にいく。美味しいご飯と娯楽を楽しむ。贅沢して楽しい思いをして、なんかちょっと疲労感を感じながら帰路に着く。といった具合のよくある楽しい旅行です。
この家族サービスに巻き込まれる旅行がやっぱり多いですね。もちろんこう言った旅行もめちゃめちゃ楽しいですよ!私の場合は家族仲がとっても良いわけではなかったという問題点もあったのですが、それでも人の金でご飯が食べられて、温泉に入れることは気持ちが良いに決まっています。
でも、これは「旅」なのでしょうか。
「旅」のことを、note公式さんはこんなふうに言ってます。
家族や友人という身近だけどやっぱり気をつかってしまう存在といく旅行は、自分を見つめることができない不思議な息苦しさがあるように感じます。逆に言えば、自分を気にせず甘えられる人たちと戯れられる最高のひと時だと思うんですけどね。なんか「旅」じゃないかなあ、と思ってしまうのです。
「旅」だと思ってたもの②:現実逃避的旅行
私は現実逃避が大好きです。なので、めちゃめちゃインドア派ですがたま~に一人で外出したりします。
電車に乗って少し遠くにあるすごく規模の大きいスーパー銭湯に行って風呂と漫画を楽しんだり。台湾にいた頃、授業が難しすぎたので学校サボってなんとなく故宮博物館見に行ったりしました。その後めちゃめちゃ学校の教官に怒られたのもいい思い出です。
すごく楽しいですよね。自分勝手に好きなところでダラダラする。でも、これもやっぱり「旅」ではない気がしちゃいますよね。一人旅、のように見えるけど実際は自分の行き慣れた場所に行き、そこでダラダラしてただけですし。
安心感とストレス発散効果はあっても、やっぱり発見、感動、新たな自分との出会い、みたいな「旅」要素が皆無だなあ、とかやっぱり思っちゃいます。
「旅」だと思ってたもの③:おつかい的移動
一人で長野の戸隠神社に参拝しに行ったり、香川の教習所に行ったりしたこともあります。この時は、「旅」要素である「発見や感動」がたくさんありました!
8月末に行った戸隠は天気が本当に最高で、澄んだ空気のすずしい杉並木を歩いているだけで心が洗われました。教習所では何かを習得すること、それを教えること、どっちもやっぱり難しいなあ、と改めて思ったりしてました。
でもこれも、親の指示に従ってその場所に受動的に向かっただけなんですよね。人の指示に従って物事をやって、その目的地で発見や感動を与えてもらう。つまり、用意された道筋を辿って、用意された感動を享受する。ただ、これを「旅」といってしまうのは、すごく傲慢なことだなあ、とか考えてしまうのです。
「旅もどき」要素を引き算して、私の「旅」を考えてみる
ここまでで、自分の今までしてきた「旅もどき」のことを考えてみていました。家族サービスで余計疲れちゃったり、ただの現実逃避だったり、準備してもらったものに感動しただけだったり。なのでここから、「旅もどき」要素を除いた「旅」について考えてみたいと思います。
私の「旅もどき」要素といえば、こんな感じでしょうか。この三つの要素を含まない上でどこかへ行けば、私は胸を張って「旅」をした!ということができると思います!!
ごめんなさい、こんなの無理ですね!!!!
知らない土地に行くなら、気を遣いながら人の助けを借りないと行けないし。自分で切り開くことにも限度があって、結局人の助けは借りるし、同じ道筋を辿ることになる部分はあるし。一人で無人島に行って、自力でロケット作って宇宙旅行するぐらいしないとこの条件満たせねえじゃん、と私自身思ってしまいました。
とりあえず、旅もどきのことから考える、という前提が大幅に間違っていた、ということがわかりましたね!!このことがわかってよかった〜!
(ここまで読んでくれた方、本当にありがとうございます。そして、みすぼらしい結末でごめんなさい!!!)
私はなんで「旅」をしたことなかったのか
はい、あんな結末じゃ終われませんよね!!最後にもう一度、「私」と「旅」について考えてみたいと思います。お手隙の方は、最後までどうぞよろしくお願いします。
本当の結論:私が「旅」を「旅」であると認めたくなかった
自分の文章を見直して、いろいろと考えてみました。今回のnoteでわかったことを一文で示すと、この見出しの文章にたどり着くのではないでしょうか。正直、ある程度の距離を移動して、なんか楽しいことができたのであればそれはもう旅になるはずです。であれば、家族旅行や、遠出しての参拝なども、これは世間一般から見るとどう考えても旅ですよね。
つまり、私が「旅もどき」として挙げていたものは、全部旅であったはずなのです。これを「旅」だと認めたくなかったのはおそらく、私自身が「旅」に対して高すぎる幻想を抱き、自分自身の旅に対して劣等感を抱いていたからでしょう。
そしてこの、幻想と劣等感を用いて今回の気づきをまとめると、こうなります。
こんな感じでしょうか…!ものすごい遠回りになりましたが、note、という慣れないことを通して、自分はすぐ劣等感を感じてかっこつけたがる、という発見ができたと思います。
おわりに
キラキラしているものって素敵ですよね。旅もそうだし、大学生なんかもすごくキラキラしてます。私の属しているWANTTOにはキラキラした人がそこらじゅうにいます。最強なアイデアを連発する人、コミュ力お化けな人、爆速で仕事を片付けられる人などなど…
今回の分析で分かったように劣等感に弱い私だからこそ、かっこいい先輩や同期の子たちといったキラキラしたものから、いろんなことを教わり、成長しつつも、かっこいい方々と自分を比べて自分を傷つけないように気をつけないといけないなあ、と思いました。
とはいえ、もちろん劣等感を抱くことが悪い、ということを言いたいわけでは決してないのです。なんだかんだ人の成長には悔しさとか、嫉妬が必要不可欠です。実際に、私も劣等感があるからこそ「旅」に対してこうして想いを巡らせることができた一人ですし!
せっかくここまで拗らせて、かっこつけてきた「旅」という幻想があるのですから、この幻想以上にかっこよくて素敵な旅に行ってやろうと思います。そのためにまずはいっぱい大学で勉強して、いろんな体験をして、幻想に負けないくらいかっこいい自分になろうと思います!
今回のお話は以上になります。今度こそおしまいです!本当に本当に長いこと読んでいただきありがとうございました!紆余曲折していて訳のわからない文章でございましたが、お付き合いいただきありがとうございました!
WANTTO セールス企画部
平林英之
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