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ChillTime☆ストックホルムのスローショッピング、福岡のスローレジ。

夕方のローカルテレビニュースをみていたときです。

スローレジ

なる文字が目に入ってきました。

福岡県行橋ゆくはし市のゆめタウン南行橋店では、高齢者や障がい者が慌てずゆっくり支払いできるために、昨年(2020年)7月に設置を試みたのだそうです。先駆けは岩手県滝沢市のスーパーとのこと。

これを思いついた女性スタッフは、「動きの遅い高齢者の後ろの列から舌打ちが聞こえたことがかわいそうで」と。

キャッシュレスだとかスマホクーポンだとか、今は身軽にお得に買い物ができる時代です。かくいう私も利用しています。

ところが、スマホやクーポンを、すばやく取り出したり操作したりできない人も中にはいて、そういう方がたが取り残されているのも事実です。

一方、私が25年前に訪れたスウェーデンストックホルムでのことです。

外国人である私がおたおたしてしまった衣料店でのレジですが、購入しようとしたイタリア製のリーバイスのジージャン(高身長者の多いスウェーデンでは日本人のMサイズと等しいXSサイズは大量に余っていて、どれもディスカウントされていました)には価格タグがついてなくて、そのレジ係は私の後ろに並ぶ客のことも気にせず、「ちょっと待っててね」と言って、売り場へ歩いて行きました。

『え?!待って!!』

驚いてしまいました。私は心の中で『いいの!いいの!だったらいいの...』と叫んでしまいました。

日本人の私は、他人ひとを待たせてはいけないと感じたからです。

とても困って恐る恐る後ろをみましたが、誰一人私をみず、手元の商品をみなおしたり前後に並ぶ友人らとおしゃべりをしていました。

『え?!どういうこと??』

例として〈認知症患者〉らの買い物を支援する〈スローショッピング〉なる文化は、欧州から広がったそうです。今なら様ざまな事情を抱えて支援が必要な人も対象になるでしょう。

なるほど、どおりで誰もイライラしているそぶりがなかったのか。そんなふうに振り返りました。

正直に言うと、私もレジに並ぶときは焦っています。

クーポンを使ってお得に買い物したいし、手数は減らして合理的に会計したいけど、他人ひとを待たせるのは心苦しい。

いつから私たちは『急がなきゃ』、そんなふうに考えるようになったのでしょうね。

私もどんどん年を取るし、実際は今でも心はおたおたしています。本当はもっとゆっくりスマホをスクロールしたいです。

小銭を使って支払いたい人もいるでしょうし、実際は「もっと増やして欲しい」と考えている人は多いのではないでしょうか。

私は今後どのショップにもスローレジが設置されたらいいなと感じました。そして、みかけたら実際に使いたいと考えています。

小さなことだけど、そんなことにホッとするはず。

九州ゆめタウンは順次各店舗にスローレジを設置する予定だそうです。

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