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なんでこんなに幸せそうに生きているんだろう ~Buddy’s Voice Vol.5~

2020年3月に立ち上がったWe are Buddiesプロジェクト。
このプロジェクトでは、子どもと大人ボランティアがバディとなり、オンライン・オフラインで、遊んだり、話したりしながら、細く長い関係性を築いていく。バディとなった二人は、月に2~3回オンライン、月に1~2回オフラインで、 時間を過ごす。対象年齢は、5~18歳。保護者の方だけが子育てを頑張るのではなく、多くの大人が関わり、登場人物みんなが力を抜いて、優しい気持ちになれる社会を目指すべく、立ち上がった。
このプロジェクトには、大人ボランティアの存在が必要不可欠だ。今年度にボランティア(バディ)として参加しているメンバーたちは、このプロジェクトの土台づくりにも積極的に関わっている。

バックグラウンドも得意分野も異なるバディたちが、なぜWe are Buddiesに参画し、どんな経験をし、これを通して何を実現しようとしているのか。バディたちにインタビューを重ねながら、発起人の意図とは別のところにある、バディにとって、子どもにとって、社会にとってのこのプロジェクトの意義を探求していく。そんなバディたちの生の声を "Buddy's Voice" にて届けていく。

第5回となる今回は、平塚雅人さん。久々に、代表の加藤愛梨が、インタビューアー・ライティングを担当した。

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まさとさんと私の出会いは、We are Buddiesでした。この活動をしていなかったら、おそらく出会うことがなかったであろう人。最初は、共通のお友達のソウダルアさんという料理人がシェアしてくれたWe are Buddiesについての投稿をまさとがみたところから始まりました。当時のまさとは、ルアさんの記事にこんな風にコメントをしてくれていました。

本当に素敵な取り組み。
最近食関係で卸をやったりした中で繋がったソウダルアさんの記事。
読んて涙が出てきたので、シェアします。
僕自身も振り返ってみて、家族や大学校に居場所を感じたことは、正直に話すとなかったかな。
決して、これまで育ててくれた家族や友人を批判したいとかではなくて、ただ僕に出会ってくれていることは本当に嬉しいし、ありがたい。どの出会いもかけがえのないもので、と言いつつも、誤解を招くこともちらほらしてきているから、言葉に説得力はないかも。
んー…、、
うまく言葉にできないのだけれど、、
幼い頃から周りの人たちが、自分とは違う世界の人たちに見えてしかたなかったし、ただだからといって一緒にいないと寂しくて、どこか悲しくて、孤独になっていく自分がとても怖いと感じた時はたくさんあった。
周りにいる人たちが、仲良くしていたりとか、馬鹿をやっていたりとか、そんな何気ない日常の風景に羨ましさを感じて、そこに必死に着いて行こうと頑張っていた自分に、いまはよく頑張ったね、と言ってあげられるかな。
生まれてきた人の個性や特徴って、家族や大学校の友人との付き合いの価値観だけで決まるものではなくて、その人のオリジナルで、オンリーワン。
本人がそこに気付くのは、教育や子育てといったカテゴリーから離れた人との繋がりから生まれることの方が多いと、今は心から想う。
決して何かを批判したいとか、これがダメとかを話す気は全くなくて、
ただただ一人一人の個性の尊重に、こうした"we are buddies"の取り組みが社会浸透していくことを心から願う。
僕もそういう社会を一緒に創っていきたいし、一人一人が本当に生き生きした世界が広がってくれたら、それが本当に幸せだと感じる。
ぜひ、ご覧ください!!

ルアさん経由で連絡をくださり、渋谷でお茶をしたのが最初の出会い。家がちょっと遠いから1回目はオンラインで話してみるのがいいかなぁ…と思っていましたが、「オンラインは苦手なので、オフラインで会いたい!」とまさとさんがおっしゃり、渋谷の不思議なカフェで、初めて顔を合わせました。「緊張しますね、、」を連発しながらずっとソワソワしている割に、「年も近いし敬語やめませんか?」と提案すると、いきなり、そんなにほどけます?ってくらいほどけた様子なったり(笑)、なんだか、陰と陽をどちらも内包しているような、不思議な人だなぁと思いました。

とても気合が入っているようにも感じましたし(笑)、どんな子どもと引き合うんだろうなぁと楽しみにしていたら、周りにいる方から、「ダウン症の特徴を持った男の子をシングルで育てている方がいるよ~、バディどうかな?」との連絡が。ちなみに、マッチングは、問い合わせがきた順にその上で相性などを考えながら少しだけ意図的につなげる というやり方なので、流れに頼っている部分も大きいのです。私も元々つながっていた方だったのですぐに連絡してみたところ、やってみたい!とのこと。そして、これはただの私の直感ですが、「まさとさんがいいかも?!」とおもい、ニコくん(当時6歳)とまさとさんをお繋ぎすることになりました。

We are Buddiesでは、専門知識のないボランティアメンバーがバディをやるという特性上、障がいを持った当事者よりも、そのご兄弟にご参加いただくことの方が多いのですが、明確に線引きをしているわけではありません。今回は、まさとさんとニコくんのお母さんとも話した上で、「よし、やってみよう!」という流れになりました。

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夏の終わりに出会い、(↑マッチングの様子)

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秋を迎え、

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冬も!!

さて、2021年の春。彼らはどんな時間を過ごしているのでしょう。まさとには、どんな変化があったのでしょうか。。

みたくない自分がをいっぱいみた

まさとさんは、ニコくんをみると、ニコはなんでこんなに幸せそうに生きているんだろうと羨ましく思うことがよくあるそうです。

最初の方は、ニコくんといても、ニコくんよりも自分に意識が向いていることが多かったらしいのです。「ニコがただ純粋にその時間を楽しんでいる様子を見ながら、自分の中にある、自分を誰かに見てもらいたい自分を誰かに見てもらいたいという気持ちの存在に気づいたり、気づきながらも受け入れまいと力を入れてしまっていたり、頭の中がぐるぐる状態でした。」と、まさとさん。みたくない自分をいっぱい見た、そんな最初の数か月だったそうです。緊張感も、ニコくんに伝わっていたかもしれませんね。

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まさと と呼ぶようになった

そんな風に過ごしていた最初の数か月でしたが、あるときを境に、まさとさんも、「あ、目の前に現れたもので遊ぶ。」でいいんだな、と思うようになり、緊張から解放されて、楽しむことができるようになったそうです。

不思議なもので、それくらいから、ニコくんが「まさとーー」と呼ぶようになったとのこと。

We are Buddiesでは、大人と子どもがフラットに関わるというフレーズをよく使いますが、本来は、あえてこのフレーズを使うことが不自然なくらい、大人も子どもも関係なく、フラットなはずです。でも、まさとさんの場合は、ニコくんに気づかせてもらっていることが、たくさんたくさんあるんだなぁ、と、感じたインタビューでした。

まさとさん、ありがとうございました~!

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(編集後記)
ひさしぶりのインタビュー記事でしたが、いかがでしたでしょうか?いつもと少しテイストを変えて書いてみましたが、まさとさんとの出会いから今までを振り返る良い機会になりました。それでは、次回もお楽しみに!


INTERVIEW & TEXT :加藤愛梨
EDITING:加藤愛梨


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