見出し画像

着てもらいました<5> 8割じゃなくて7割

SOYOGIの構想を脳内で描きつつ、その先に進めなくなっていたころに出会ったのは、my turn代表理事の杉原さんでした。
杉原さんはコミュニティデザイナーとして人と人とをつなぎ、well-beingなまちづくり、人材育成、ものづくりに取り組んでいます。

そんな杉原さんが迷える羊たちのために定期的に開催している相談会に、初めて参加したときのことです。私が別に行っている仕事について、ひとしきり相談をした後、ふとルームウェアについて話したくなり、「ブラジャーをつけなくても着られるルームウェアを作りたいんですよね」と、軽い気持ちで話題を振ってみました。
すると、「なんですか、それ面白いじゃないですか」と前のめりで聞いてくれました。この出会いが、SOYOGIを実現するきっかけとなりました。

「できるかな〜」が「できるかも」に。

後日また相談に行った時に、杉原さんから「好みが近い感じがするから会ってみたら?」と紹介してくれたのがETONOVAという名で活動をしているナカチさん。SNSをのぞいてみると、配色豊かでユニークな洋服やバック、小物がたくさん溢れていました。全て自身でデザインして制作までしているナイスなアーティストなのでした。うわー、全部かわいい。

素材の選定とデザインはできていたものの、なにか足りないような気持ちでいた私は、ETONOVAの作品を見たとき、「この人に手直ししてもらえたら理想に近づくはず!」と確信しました。そこでナカチさんにプロトタイプの制作を依頼することに。

左がナカチさん、右が杉原さん。靴下まで脱いでモデルになってくれました。

ざっくりした私のスケッチを元に「あとはナカチさんのセンスでお願いします」と発注をかけて数ヶ月後(ナカチさんは人気アーティストなため忙しいのです)、、届けられたのが「window」。思わずひとりで「いやーーーん、かわいーーー」と興奮した声をあげていました。肩が少し落ちるシルエットに、裾の仕上げ、ポケットまで付いてる!胸元のコラージュの配色もたまらない。めちゃくちゃ自分の好みにハマっていて、これだったら自信をもって他の人にも勧められる、勧めたい!と感動してしまいました。

さて今回はそんな二人に「window」と「monotone」を着てもらいました。靴下まで脱いで部屋着な感じを装ってくれて、サービス精神旺盛。軽さや柔らかさを確かめるようにたくさん動いてくれました。

「ポケットがある!」

二人はお子さんが同じバスケチームに所属する仲で、SOYOGIを着ながらチームの話に花を咲かせていました。

美味しいものの話をしている顔ですね

女3人集まれば美味しいものの話になるのが常ですが、この日もタイ料理や、新しいスイーツのお店などでひとしきり盛り上がったあと、二人はタイカレーラーメンの店に向かっていったのでした。

杉原さんは私の消えてしまいがちなやる気をパタパタと煽いでフワっと灯すような、眼前でパンパンと手を叩いて目を覚まさせるような、なんだかわからないけど自分にOKを出させてくれる人。やりたかったらどんどんやればいいんですよ、ナカチさんをみてくださいよ、といったように。(確かにそう。)ここ数年の、仕事子育てで閉鎖的に過ごしてきた世界から、透明などこでもドアで違う世界に来たような気持ちにさせてくれる、素敵な2人なのでした。

杉原さんの着ている「monotone」はこちらから↓

何かを発信するときに、完璧に仕上げてからじゃないとダメだと思い込んで、結局何も発信できないことが多いです。そんななかで杉原さんに「7割できていたらいきましょう」と言ってもらったのがとても印象的でした。8割となるとハードルが上がるけど、7割ならちょっと超えられそう。「なんかできそう」と思わせる絶妙な割合だなと思いました。この感覚でいろいろやってみたかったことを実現していきたいですね。

いいなと思ったら応援しよう!