電車に乗りたがる娘
娘は電車に乗ることを好んでいる。電車のことが好きなのだろう。
そんな娘に、一日乗車券を購入して電車に乗る事を提案してみようと思った。昨日の夜に妻に相談したところ、
『遅くとも朝の11時までに、やるべきことを全てやった後なら良い』
ということだった。やるべきこと、とは、塾の宿題と、部屋の片付けである。集中してやれば、すぐに終わる内容だ。
ただ、気がつけば、11時を過ぎていた。
妻が
『11時を過ぎたから、もう今日は無しね』
と娘に伝えた。娘は、今まで頑張ってきたのに、時間を過ぎて無理になってしまったことを、父親である私に伝え、どうにからならないかと、相談を持ちかけてきた。
どうにかしてやりたい気持ちがあったが、妻が間髪入れずに
『甘やかすと何も良い事がない。約束を守れなかったのだから、その報いは受けるべきだ』
という話をしてきた。
一理あるが、子供からしてみたら、残念でしか無い。
子供のために、時には鬼になることも必要か…。
親の心子知らず、というしね。
以上、441文字。