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中間検査 Lake Kawaguchi Hut


上棟してから、はじめに行うのが屋根工事です。

屋根はガルバリウム鋼板の縦ハゼ葺き。
嵌合(かんごう)式という、締結部を踏み込んで金属板同士をロックさせていく施工が容易な工法もありますが、私の設計では、屋根はハゼ式で、かつ先端を折り曲げる施工方法をとっています。

板金屋さんにとっては手間がかかりますが、仕上がりの違いは一目瞭然。
折り曲げた先端は、鼻先がとてもシャープですっきりとした印象に。
勾配がとろい屋根や高さのある屋根の場合は、折り曲げた先端の存在が見えなくなることで屋根が一本の線のように見えます。

今回は、薪ストーブ設置にあたり煙突工事もあるので、穴あけなどやフラッシング(煙突から水が入らないようにする傘)の取り合いなどもこの時点で行います。


屋根がかかり、柱、梁、床、筋交、金物などの構造部が入った時点で、中間検査があります。

新築の建物が完成するには、中間検査の他にも建築前の「建築確認」建築後の「完了検査」という審査をクリアしなければなりません。
その建物が、建築基準法などの法令に適合しているかどうかチェックするためです。

中間検査は、阪神・淡路大震災で倒壊した建物が多数存在したことに鑑み、建築物の安全性の向上のために1999(平成11)年に導入された新制度で、この検査に合格しないと後続の工事をすることができません。

主なチェック項目は、構造部への金物が適切に入っているか、確認申請図面との相違がないかということは勿論のこと、構造材への釘が規定の種類、規定の間隔で留めつけてあるか、材料の種別など、この後の工程で、断熱材や内側の壁面が仕上がってしまうと見えなくなってしまう部分をチェックされます。

中間検査を受けることは、工事監理者と指定確認検査機関が二重に
チェックをすることで、より安全で良質な建築物ができる意味があります。

最後に内観と外観の記録写真などを適宜撮影。
中間検査も無事に合格となりました。

ほぼ同時進行していた空調工事と、サッシ工事へと作業はつづきます。

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