倒れてから2ヶ月以上経ったのでご報告

前回の続き。まだまだ続くのじゃ。

・転院(4月2週)

久々の外の空気吸って介護タクシーでリハビリ病院へ。
着いてすぐ吠えてる老人とすれ違う。今思うと脳がやられてるからしょうがないのだが、怯えるしかないよね。今は吠えてる人いないので脳よくなって落ち着いたのか閉め出されたのかはわからない。

リハビリ病院だから老人が多いので、感染対策はバッチリ。まず個室から1週間出られない生活をすることに。勝手に廊下に出られない苦痛は一切なかった。出られても病棟内だし半身動かないので。

半身動かないからってのもあるけど老人と同じ扱いを受ける。パンツも看護師によって普通のパンツの日と紙オムツの日があった。

そう、利き手が丸っ切り使えないと、
・トイレが大変
・ゴム紐が結べない
・着替えがめんどくさい
・料理は左手でフォーク
・文字も左手
・鼻が思いっきり噛めない
・左手についたゴミが取れない
・ペットボトルが開けられない
など困りごとがたくさん出てくる。

足もまあまあ困るがこの時点で装具(※)付ければ歩けるようにはなっていた。

装具:足の動きを補助する。踵の動きや蹴りだしの伸びなどをサポートしてくれる。

転倒して立ち上がらなかったときは本当に困った。ベッドに捕まることすらできなかった。

あと今見ると字が読めない。薄い上に震えてる。
フリック入力もまだ甘く、注意力も低くてウマ娘でたづなさんのお出かけ断っちゃうほど。
口もまあまあひん曲がってた。右側に隙間ができてるのでヨダレが垂れる垂れる。
右手は硬直して骨折した腕を固定するようなL字で自然と固定され、グーのままだった。

・4月第4週(4人部屋）

4人部屋に移行し老人地獄に。
老人ホームに住んでる気分といえば状況わかってもらえるだろうか。
寝るときも、部屋の外からはひっきりなしにナースコールと老人の声に、看護師の働く音や老看護師の騒ぐ声が聞こえるし、中はイビキはもちろんタンが絡む音やぼやきが。耳栓付ければっていうけど何ヶ月も毎日耳栓付けて寝てると耳がどうにかなっちゃうと思う。

何タイプか老人はいるが説教タイプが地味にうざい。
まず老人と俺では体力ややる事がちがうからアドバイスになってないし(ex.「休むのも大事」)、わかりきったアドバイス(ex.「歩くほど足は良くなる」)はただの言ったもん勝ちでやる気を失うだけ。

風呂にやっと入れたが(転院の関係で2週間あいた)、ストレッチャーみたいなのに載せられておばちゃんに身体洗われる。
ちなみにこの頃には裸見せることもチンコ見られることも全く恥ずかしくなくなってる(男性看護師に見られるのは逆に恥ずかしい)。
症状が良くなればなるほど看護師がチンコ見たり触ったりする機会なくなってくるのが悲しかったり。

足の具合がどんどん良くなる。装具付ければ杖もいらない。でも立ってるのが怖い状態だった。

・5月第2週(急性期終了)

発症してから2週間から1ヶ月がどんどん良くなる急性期。そのあと数ヶ月成長期といって徐々に良くなる期間が始まる。んで慢性期に突入するともう…。てな具合。

グラフにするとこんなかんじ。
んでその急性期が終わってしまったのに右手指がいっさい動かず落ち込んでたのがこの時期。
最初は入院中に完治してやるぞくらいの気持ちがあったんだけど現実を知る度に気持ちが沈んでいく…。なんなら完治は絶対無理レベルになったし。
リハビリの方向転換も多く、腕まわりのリハビリは指から肩重視になったり、足は右脚の感覚戻すために量こなすメニューに。

そう、足の改善具合が半端なく、気づいたら麻痺側の足で片足立ちできるほどに。とはいえまだ左足に比べて70%ぐらいの強度だし良くない箇所はたくさんある。

病院食でも美味しいのは油淋鶏で、逆に納豆は醤油をかけられないのでメニューに出さないでほしいレベル。
減塩食メニューは塩気どころか味気なく、何かしら特別メニューが出るのだが、母の日は「何が母の日なんだ」と悩んでたらかやくご飯がただのご飯に改悪されていて泣いた。

・5月第4週〜

足は違いを表しにくいが着実に良くなっていく。
言語もまあまあ。当初、脳の一次記憶スペースがなく、暗算できなかった四則演算がスラスラできるように。

字は左手で書いてるにしては読めるレベルになった。

腕も手はまったく動かないが、肩周りがどんどん動くように。こっから肘→手首と少しずつ良くしてく予定。

腕といえば筋肉のつっぱりが半端なくこれを如何に直してくかが重要で、動かすと痛いのなんの。療法士が伸ばしてくれるんだけど筋を伸ばすタイプの暗殺者なのかなってくらい痛い。老人なら耐えられないくらいだと思う。
ちなみにずっと電気刺激しっぱなし。冗談でやられたらキレるレベルの電気流す。一時期足も電気刺激してたので右半身だけ電気マンだった。

とりあえずこんなとこだろうか
泣きたくなる質素牛丼貼って終わりにしまふ。