DJ配信最適環境の考察(1/2)
皆様あけましておめでとうございます。かがみんです。
2009年12月にニコニコ生放送が始まったときから配信をはじめて16年も経ってしまいました。
PCのほうもだいぶ入れ替わりがありました。
始めた当初は完全1台完結の環境で知識も全くなかったため、出音はノイズ載りまくり、原因を突き止めるも今度はスペックが・・・みたいな感じだったと思います。
それはともかくとして、今回はDJ配信の最適環境をあまりお金をかけずに構築する、ということで考察していきたいと思います。
まず現在の配信環境は以下の通りです。
配信兼メイン機
(2025.01.14更新)
マザーボード:ASUS PRIME HS-10A
CPU:Intel Core i5-10400(2.9GHz)
メモリ:(DDR4-3200)32GB(16GBx2)
GPU:nVIDIA Ge Force1080(8GB)
HDD:仮設7TB
SATA SSD:仮設512GB(Silicon Power SP512GBSS3A55S25)
オーディオI/F:Focuslite Scarlett 2i2(Gen.2)
DJ用ノート
HP Probook 650 G4
CPU:Intel Core i7-8550U(1.8GHz)
メモリ:16GB
nVMe SSD(m.2 Gen.3):512GB(Silicon Power SP512GBP34A60M28)
SATA SSD:2TB(Silicon Power SP002TBSS3A55S25)
DJ/モニター機材
CDJ:Pioneer CDJ-350/CDJ-400
DJ MIXER:PioneerDJ DJM-450
Turntable:TECHNICS SL-1200mk3/SL-1200mk3D
カートリッジ:Ortofone Concorde MKⅡ DIGITAL TWIN
PA卓上ミキサー:ALLEN & HEATH ZED-10
パッチベイ:ART T Patch(8ポイントモデル)
クロスオーバー:BEHRINGER CX3400 V2
31バンドEQ:YAMAHA Q2031B
PAアンプ:ROLAND SRA-800/SRA-260(BLT接続)
スピーカー:ALTO Prifessional TS112x3(1台改造品)
まあここまでお金をかける必要もないかと思いますが、コツコツと機材を集めて現在の環境を構築しているので、時間をかければ・・・という感じでしょうか。
配信するために最低限必要なライン
あくまでもかがみんが考える最低ラインなので当てはまらないかもしれません。
PCは配信用/DJ用で分けるべき
しょぼいモデルでもモニター用のスピーカーは必要
webカメラか使わなくなったスマホをカメラ代わりに使う
まずPCですが、これはスペックにもよります。
配信用で使うPCの前提はまずOBSが快適に動作することになりますが、プラットフォーム如何で使用するソフトが変わってきます。
例えばニコニコ生放送の場合、コメントビューアがあったほうが便利ですし、ツイキャス・Twitchの場合はCastCraftを使うのがよいでしょう。
今のノートPCはCPUパワーよりも省電力性を求める傾向にありますので、あまり高負荷をかけるとかえって動作が遅くなったり(サーマルスロットリング、場合によっては熱暴走を起こして停止してしまうことも起こり得ます。なので最低ラインとしてWindows11が動く8世代以降のモデルを使うのがよいでしょう。
モニター用のスピーカーですが、以前であればダイソーの300円スピーカーでもいいので・・・と言えたのですが、どうやら販売終了したようで、そこそこの音質でコスパは最強だったのですが、それに代わるコスパ最強のものがあったらぜひコメントで教えて下さい。
webカメラもピンキリなので一概には言えないのですが、最低ラインとして解像度720P(1280x720)以上、フレームレート30以上出せるものを選びましょう。どう映すかにもよるかと思いますが雲台(うんだい)もセットで揃えましょう。
スマホをカメラの代用として使う方法ですが、専用アプリを使うのが一般的かと思います。画質も折り紙付きです。
ただ、難点としてはネット環境にかなり依存する点です。Wi-Fiが必要な上、周波数も5GHz帯が必須となります。
極力音質劣化させない配信の最適解
1台完結の場合、DJソフトがRekoadboxの場合はコントローラーからの出力先を内蔵I/F(WASAPI)にする等で完結はしますが、前述したようにPCの負荷がかなり高くなる上に動作不安定になる可能性が高くなります。
TRAKTORやVirualDJ、Seratoのように上記機能がないものの場合はアナログ入力で再度PCのほうに入れて戻さなくてはなりません。ここで問題となってくるのがグランドノイズです。
「なんのこっちゃ?」思われるかもしれませんが、簡単に説明すると、「MIDIコン→PC間で接続するとグランド(アース)から逃げ場がなくて延々ループする状態→ノイズの原因」となります。
かがみんが1台完結を非推奨とする理由のひとつで、対策方法はいろいろあるのですが、USB接続の際に電源供給型のハブを使わない、ルート(マザボ)ハブから直接入れる、オーディオインターフェースを内蔵を使用しない、等々・・・。極論としてオーディオインターフェースをグラウンドループ対策のできるものを使うのが一番なような気もします(笑。
配信PCと分けた場合、まずネックとなるのがDJ用PC(MIDIコン)から出力された音です。当然ですが出力音声はアナログになるため、出音は細くなります。この辺りの対策方法も載せておきます。
喋りながらやりたい場合、MIDIコンがマイクなしモデルの場合は卓上ミキサーを使うことになるかと思います。ここで注意したいのは中華製の卓上ミキサーを使う場合です。MIDIコンの出力が赤白(RCA)のみの場合は赤白に直接入力するか、RCA→TS(標準ジャック)に変換してから入力する方法で解決できますが、問題はノイズに強いバランス端子(XLR・TRS)が載ってる場合です。
中華ミキサーによっては説明書になんの注意書きもない事が多く、直接入力してしまって音割れするという現象が起こり兼ねません(実際かがみんも検証用に購入したものでやらかしました。使用の際は画像にあるようにアッテネーター(減衰器)をミキサー入力前に入れることになります。