冬用手袋再考会議。その3

良いものへ行き当たるともうそれ以上が必要なくなって一気に熱が冷めるという現象が起こっており、冬用手袋においては最早トレッキングもしくは登山用として設計されたものであればどれでも十分な機能を果たすという真理に到達しそうになって興味が薄らいでしまったが、概ね、汗止めとしてジオラインL.W.、その上に保温と発熱のメリノウール、その上に防風のウィンドストッパーライトトレッキング、これで完成というシンプルな形に辿り着きつつある。

防風に関してはウインターサイクルグローブに果たさせることもできるし、オーバーグローブで防滴まで狙ってもいいだろう。ただし高機能になるとタッチパネルに対応しない。吸汗拡散保温発熱に関してはウール系で1枚に纏めることができる。逆の発想で、ウインターインシュレーテッドサイクルグローブのような厚めのグローブにジオラインL.W.やメリノウールといった薄めのインナーを合わせるという考え方もできる。インナーを必ず履くことはまた、動作が二倍になるデメリットを孕むものの、装着感の調整が思いのままになるという大変なメリットがあるので、薄手のもので気に入った装着感のものを探しておくと便利である。

冬といえど、最初に書いた三枚重ねをしておけば雪が降らない平野部の昼間ならまず問題はない。それを踏まえて、あとどれくらいの暖かさが必要かを考えていくとかなり近道ができるだろう。

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