【統率者】「Zangief, the Red Cyclone」~スクリュー3発で勝てる最強レスラー~
こんにちは、ワダツミです。
ザンギエフを用いた統率者デッキ紹介はありそうでなかったなので執筆してみました。
例によってデッキレベルは5~6、Battle程度の構築を想定しています。
《ザンギエフ》何者?
StreetFighterシリーズとのユニバースビヨンドにて登場。カラーはジャンド(黒赤緑)
その見た目とは裏腹に人当たりよく知的な人物として描かれることが多いです。
強み① パワー7
パワー7という数字はいろんな統率者と比較しても高いです。
2~3ターンで着地したザンギはその圧倒的パワーで大抵の生物をねじ伏せていきます。
余談ですが、初代スト2はスクリュー3発でKOできる威力だったので統率者ダメージ21点でちょうど倒せるパワー7という数字は(オタク的に見ても)絶妙な調整だと言えますね。
強み② 「鋼の肉体」
ザンギはよく自身の身体を「鋼の肉体」と表しますが、
ことMTGにおいては「Iron Muscle」という能力名で再現されており、なんと自ターンの間「破壊不能」が付与されます。
これは有利をとっている間(自ターン)は一方的に攻撃を押し付けられるものの攻められている間(相手ターン)は脆いというゲーム上での性能を再現しているのかな?と解釈しています。
強み③ 戦闘のついでに場を荒らす
その高パワーで生物に余剰ダメージを与えたザンギはあろうことか相手の置物(アーティファクトやエンチャント)まで除去してきます。
布告除去なので確実性はないものの《一つの指輪》などの破壊不能もすり抜けられるのが強みです。
ストリートファイターには置物という概念はほぼないので、おそらくジャンドカラー特有の能力として持たされているのだと思います。
ここまで3つの強みを挙げました。総じてゲーム上の彼の性能が再現されており優れたトップダウンデザインと言えますね。
構築の考え方
基本的に殴りダメージで勝つことになりそのための補助を入れていくだけなので構築はとても分かりやすいです。
◆マナカーブについて
序盤はマナが1⇒3⇒5になるように動きますが、ザンギへの除去ケアも必要なので6以上出せるようになってから動くことも多いです。
ザンギ着地からはそこまでマナ加速が重要でもないため《自然の秩序》などのサクリコストに活用します。
1マナ加速、キープ基準となるためやや多めの採用です。
《死儀礼のシャーマン》
《極楽鳥》
《深き闇のエルフ》
《喜ぶハーフリング》
《下賤の教主》
《緑の太陽の頂点(ドライアドの東屋)》
《宝石の睡蓮》
《太陽の指輪》
併せて8枚採用しており、フリーマリガン込の初手7割くらいで1枚引く確率になります。初手で動きたいだけならこのくらいの枚数でも十分。
まず3色揃えるところから始まるので《ラノワールのエルフ》などの緑しか出ないマナクリは優先順位低めです。
《宝石の睡蓮》は卓のレベルに合わせて計画的に。
2マナ加速、1マナ帯と比べると初手で動けない分優先順位は落ちます。
《発生器の召使い》
2マナ出る上速攻付与でザンギの行動回数を増やせる
《ゴブリンの壊乱術士》
軽減によって実質マナ加速
《遥か見》
諜報ランドもってきてドローを整える仕事が増えたので大分強いです
3マナ加速、1枚で2マナ以上確保できることが採用基準です。
《ガイアの眼、グウェナ》
制限はあるものの2マナ出せてパワー5以上の召喚達成で起きるのはえらい
《野生の心、セルヴァラ》
どちらかというとザンギが出た後にかがやくマナ加速
《耕作》《木霊の手の内》
クセがなく使いやすい3マナ加速
◆ザンギの行動回数を増やそう
ザンギは着地しただけでは仕事ができず、速攻付与や格闘系カードを使用しアクションをさせる必要があります。自分はこれを「行動回数を増やす」と表現しています。
(だいぶ雑ですが)ザンギをバトルさせるための所謂《捕食》《噛みつき》系カード群を評価してみました。
〇《ウルヴェンワルドの足跡追い》
〇《尾の強打》
◎《古えの憎しみ》
〇《支配を賭けた決闘》
◎《賭け試合》
△《剛力の殴り合い》
🌟《再来》
〇《藪打ち》
〇《マラメトの戦闘象形》
◎《鉤爪の激戦》
◎《エントの憤怒》
△《野生との遭遇》
〇《精霊信者の力》
△《ボクシング・リング》
◎:最高
〇:いいね
△:うーん…
🌟:†オタク†
基準は1~2マナで使えて戦闘+αのメリットがあること。
《鉤爪の激戦》がもっとも強く《賭け試合》《古えの憎しみ》が次くらいにくるかな~というイメージです。ソーサリーよりはインスタントの方が強力ですが相手ターンは撃たれ弱いので思ったより気軽には使えないです。
《再来》はまあまあ弱い寄りですがザンギに使ったときだけ気持ちよくなってしまうので採用してます。
速攻付与系
速攻をつけることでそのターン動くことを目的にしています。
《結ばれた者、ハラナとアレイナ》《歓楽の神、ゼナゴス》
(個人的に)赤緑を使えるなら入れたくなる速攻付与、殴りもサポートできて2度おいしい
《苦々しい再会》
手札調整も兼ねた速攻付与
《稲妻のすね当て》《速足のブーツ》
統率者でよく見るやつ、被覆の扱いに注意
《山賊の頭の間》
土地でも速攻付与したければ
《Gimli's Reckless Might》
やや重いが殴るたび格闘も誘発させられる速攻付与、面白枠としての採用
◆戦闘をサポートしよう
ザンギは回避能力を持たないのでただ殴るだけでは勝てません。
トランプルをつけたり、打点をあげたりしてダメージを稼ぎましょう。
戦闘補助系
《狂暴化》
ザンギのオリカ①
1枚でトランプル2倍ダメージを通しに行ける上自壊デメリットも回避できるまさにザンギのために作られたかのようなカード
《ティムールの激闘》
ザンギのオリカ②
2回余剰ダメージを発生させられるのでマナ以外《狂暴化》のほぼ上位互換
《盤石、ミスター・オルフィオ》《飢餓のドミヌス、ゾパンドレル》
雑においとくと雑に打点倍にできる雑カード
《怨恨》
コンパクトになった代わりに繰り返し使える《狂暴化》
《活力》
ザンギが自らを傷つけるたび鍛えてくれる優しい牛
追加戦闘系
スクリューからスクリューがつながるようにするカード群です。
増やせば増やすほど脳筋になっていきます。
《グリムリーパーズスプリント》
ザンギのオリカ③
たった2マナで強化と追加戦闘ができ条件も強制戦闘で満たしやすい
《アヴェルヌスの憤怒、カーラック》
殴り統率者ではおなじみ
主なドローソース
マナ加速や使い切りのインスタントやソーサリーによってすぐ息切れするので、ある程度継続してドローできるカードを採用しています。
《成長の季節》
格闘系カードなどを使うたびドローできる優秀な置物
手札によっては優先してこれをサーチすることもあります
《病的な日和見主義者》
ザンギの強制ブロックをトリガーに出たターンからでも仕事してくれます
返しに除去されても引けるのがえらい
《Neyith of the Dire Hunt》
こちらは格闘やブロックされるたびドローできる生物
格闘系カードや追加戦闘付与とは言うまでもなく相性がいいです
おまけの打点強化もたまに使います
《闇市の人脈》
基本は宝物生成+ドローで使っていきます
生成したトークンをゾパンドレルで全体強化してから殴るのも強いので状況に応じて選択します
《リシュカーの巧技》
緑を使うメリットの一つです
これを強く使うために5マナ以下優先で採用しています
◆戦い方のプラン
基本は1⇒3⇒5の展開でザンギを着地させひたすら殴らせます。
着地後は教示者系や《悪魔の職工》《自然の秩序》などのサーチカードを駆使して殴りに必要なパーツを素早く集めましょう。
注意点
ザンギはかなりヘイトを集めやすく真っ先に駆除対象にされるため、《偏向はたき》などのお守りや《再活性》などのリアニメイトがない場合は他プレイヤーに除去が切られてから繰り出すなどタイミングを見極めるのも大事です。
幸い多少展開が遅れてもスクリュー3発で取り戻せるので大丈夫です。
まとめ
今回はザンギエフを使った統率者デッキについて紹介しました。
圧倒的パワーと破壊不能であらゆる生物を蹂躙する性能は戦闘狂にはたまりませんし、今後格闘系のカードが増えるたびに強化されていく面白いカードだと思います。
黒赤緑のユーティリティ枠を除けば比較的安く組めるので、1から統率者デッキを組んでみたい人にもおすすめです。
ではまた。
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