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2021 Vuelta a Espana プレビュー 2週目

第76回ブエルタ・ア・エスパーニャの第1週目が終わりました。

初日にリーダージャージのマイヨロホを獲得したプリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ)は、途中別の選手にリーダーを戦略的に譲りながらも、結局1週目を終えて総合トップに立っています。
ツールでは第9ステージでDNSとなってしまいましたが、東京五輪の個人TTでは金メダルを獲得しましたし調子は明らかに上向き。
3年連続のブエルタ総合優勝に向けて視界は良好です。


総合2位はエンリク・マス、総合3位はミゲルアンヘル・ロペスとモビスターのダブルエースが続きます。
特にマスは超級山岳にフィニッシュする第9ステージでもログリッチについていくことができていましたし、マイヨロホ争いを楽しくしてくれそうです。
本来トリプルエース体制で臨んだモビスターは、アレハンドロ・バルベルデ(モビスター)を落車により失ってしまいましたが、この二人が意志を継いでくれるでしょう。


総合4位にはジャック・ヘイグ(バーレーン・ヴィクトリアス)がつけています。
チームのエース、ミケル・ランダは第9ステージの最後の山岳で5分以上大きく遅れ、総合争いからは脱落してしまいました。
チームとしてはダミアーノ・カルーゾがその第9ステージでステージ優勝するなど好調ではありますので、ヘイグにかかる期待も大きくなりそうです。


それではブエルタ第2週目をプレビューしていきましょう。

第10ステージはロケタス・デ・マールからマラガ近郊のリンコン・デ・ラ・ビクトリアまで、189㎞の丘陵ステージ。
終盤の2級山岳がポイントで、パンチのある勾配はスプリンターでは厳しそう。
総合タイム差がつくような登りでもなさそうなので、逃げきりが濃厚なステージです。

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第11ステージはバルデペーニャス・デ・ハエンの激坂での登りフィニッシュ。
この日から、プロトンは北へと向かいます。
一日を通してアップダウンを繰り返すプロフィールで、非常に消耗の大きいステージ。
特に最後の1㎞は、瞬間的に20%を越えるような市街地の細い激坂を登るフィニッシュです。

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第12ステージはハエンからコルドバへの丘陵ステージ。
この日も明らかに逃げ切り向きのステージです。
最後のカテゴリー山岳を下りきってから10㎞ほどあるので、いろんな展開を想像できて楽しそうなステージです。

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第13ステージは203.7㎞の平坦ステージ。
久しぶりにスプリンターの活躍できそうなステージです。
プントス(ポイント賞)争いはファビオ・ヤコブセン(ドゥクーニンク・クイックステップ)とヤスパー・フィリプセン(アルペシン・フェニックス)が少し抜けていますが、このステージでは誰が先頭でフィニッシュするのでしょうね。

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第14ステージは1級コジャド・デ・バジェステロス峠に2回登る難関山岳ステージ。
しかも2回目は山頂のピコ・ビジュエルカスまで登るというハードな登り。
1回目のコジャド・デ・バジェステロスは登坂距離2.8㎞、平均勾配14%、最大勾配20%の激坂。
2回目のピコ・ビジュエルカスは14.5㎞、平均勾配6.5%、頂上の手前で14%ほどの最大勾配を迎えます。
総合で大きくセレクションのかかりそうな山頂フィニッシュです。

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ちなみにピコ・ビジュエルカスはこんなところ。


第15ステージはエル・バラコへ向かう山岳ステージ。
1級、2級、1級と通過し、最後の3級山岳を越えて下ったところでフィニッシュです。
二つの1級山岳は勾配はそれほどでもないですが、登坂距離が長く、コンディションの悪い選手は大きくタイムを落とす危険がありそうです。

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ということで、ブエルタの第2週目をプレビューしてきました。
難易度の高い山岳ステージのあるこの週末は、非常に注目度が高いですね。
それ以外にも面白そうなステージが続いていて、毎日目が離せそうにありません!

第76回ブエルタ・ア・エスパーニャはJSPORTSJSPORTSオンデマンドでライブ中継されています!

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締切は第14ステージのフィニッシュ時刻です!

まだまだ間に合いますので、皆さまぜひご参加ください!

そう、日付間違えたんですよ……

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