2021 Tirreno Adriatico プレビュー
結構好きなレースなんです、ティレーノ~アドリアティコ。
今日から第56回ティレーノ~アドリアティコが開催されます。
イタリア半島を横断する、春の訪れを告げるレースの一つです。
西のティレニア海から東のアドリア海を目指す7日間のステージレースをプレビューしていこうと思います。
ティレーノ~アドリアティコは「二つの海を結ぶレース」とイタリアで呼ばれているように、海にちなんだレースになっています。
総合リーダージャージは海の青。
優勝者にはギリシャ神話の海の神、ポセイドンが持つ三叉の槍が贈られます。
今年のティレーノ~アドリアティコはティレニア海に面したリゾート地、リド・ディ・カマイオーレをスタートします。
初日はリド・ディ・カマイオーレの周回コースを走る平坦ステージ。
スプリンター達が力を発揮できる舞台です。
第2ステージはカマイオーレからキウズディーノへの丘陵ステージ。
最後は緩斜面の上りゴールで、パンチャーや登れるスプリンターにチャンスがありそう。
第3ステージはモンティチャーノからグアルド・タディーノへの丘陵ステージ。
フィニッシュまではやや登りですが、十分に集団スプリントが狙えるプロフィール。
第4ステージはテルニから二つのカテゴリー山岳を登る頂上ゴールのステージ。
特に最後のプラティ・ディ・ティーヴォは距離も長くかなり絞られそう。
第5ステージでプロトンはアドリア海に抜けます。
海岸線をしばらく走った後、カステルフィダルドへの上り下りを繰り返すパンチャー向けのステージ。
のこぎりの歯のようなプロフィールと、4回登る激坂が楽しそうなステージです。
第6ステージはリド・ディ・フェルモの海岸線で争われる平坦スプリントステージ。
フィニッシュ前500mからの二つの直角コーナーに注目したいです。
第7ステージは最終日恒例の個人TT。
ど平坦、直線、距離10㎞と単純なスピード勝負のTTです。
さて今年のティレーノ~アドリアティコは豪華メンバーです。
まずは総合系。
サイモン・イエーツ(バイク・エクスチェンジ)は昨年のティレーノ~アドリアティコ総合優勝で、2018年ブエルタ総合優勝。
マチュー・ファンデルプール(アルペシン・フェニックス)は2020年ロンド・ファン・フランデレン優勝と先日のストラーデビアンケ優勝など。
ジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ)は現世界チャンピオン。
エガン・ベルナル(イネオス・グレナディアーズ)は2019年のツール総合優勝。
ベルナルとチームメイトのゲラント・トーマスは2018年のツール総合優勝。
タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)は昨年のツール総合優勝。
その他にもティボ・ピノ(グルパマFDJ)、ロマン・バルデ(DSM)、ヴィンチェンツォ・ニバリとジュリオ・チッコーネ(共にトレック・セガフレード)などもエントリーしています。
次はスプリンター。
ペテル・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)はツールドフランスで過去7回のポイント賞。
エリア・ヴィヴィアーニ(コフィディス)は2019年にシーズン11勝。
カレブ・ユアン(ロット・スーダル)はここ2年間でツール5勝。
ワウト・ファンアールト(ユンボ・ヴィズマ)は2020年ミラノ~サンレモ優勝。
ダヴィデ・ヴァレリーニ(ドゥクーニンク・クイックステップ)は今年オムループですでに1勝。
など、強力なメンバーが揃っています。
その他、TT世界チャンピオンのフィリッポ・ガンナが個人TTでどんなタイムを出すのかにも注目したいですね。
第56回ティレーノ~アドリアティコは今日から、JSPORTSとGCNで配信されます。
イタリアに春を知らせる伝統のステージレースをぜひご覧ください。
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