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社会保険クイズ②~陽葵さんは残業手当をゲットできるのか??
このnoteでは、前回よりシリーズで社会保険に関するクイズを出題させてもらっています。
簡単すぎる問題もあるかと思いますが、皆様の知識の上塗りとして少しでもお役に立てれば幸甚です。
さて今回は「残業手当」についてのクイズになります。
よろしければ一緒に考えてみて下さいね!
1.主な登場人物
○蓮(れん)君・・・20歳
大学2年生。高校時代から同じレストランでアルバイトをしている。
仕事は楽しいが店長が厳しく、職場では怒鳴られることもしばしば。
○陽葵(ひまり)さん・・・23歳
大手企業に入社して3年目。
おとなしい性格で自己主張が苦手。残業が多いのが悩み。
結菜さんの後輩。
○結菜(ゆいな)さん・・・年齢不詳
陽葵さんと同じ会社に勤める新婚さん。
勤続7年目。
2.【問題】会社の規則にあると残業手当って制限されるの?
今回、登場してもらうのは社会人3年目の陽葵(ひまり)さんです。
ではさっそく問題です。
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Q. 陽葵(ひまり)さんは世間でも有名な大手企業で働いて3年目、
毎日、とても忙しく退社するのは22時頃になることもしばしばです。
労働時間である9時から18時を超えた分は残業時間なので、
陽葵さんはざっと計算したところ、約80時間分の残業代をもらえるはずでした。
ところが実際は毎月、20時間分しか残業代が付いていません。
総務に確認したところ、
「当社は残業代は20時間しかつかない制度になっている」
と言われてしまいました。
はたして、このような制度は有効なのでしょうか?
陽葵(ひまり)さんは残りの60時間分の残業代をもらうことはできないのでしょうか?
と言う問題になります。
では少しお考え下さい<(_ _)>
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3.【解答編】
A.それでは回答編にまいります。
以前、サービス残業の記事の中でも書きましたが、割増賃金、つまり残業代を支払うコトは法律で定められており、会社の義務になります。
これはいくら「会社の制度がそうなっている」と言っても、そのような制度は違法になります。
つまり今回のような会社の制度は有効ではなく、『会社は陽葵(ひまり)さんに80時間の残業代、つまり残りの60時間分の残業代を支払わなくてはならない』
と言うのが正解になります。
しかし実際には残業代の未払いが多く見られるのも事実のようです。
残業代の未払いは金銭的な問題だけではなく、「賃金を払わないでよい」と言うことにより、残業を強要し、結果として残業時間が増え、過労死や精神的な病気にもなりやすくなる、とも指摘されています。
今、盛んに「健康経営」などと言う言葉も言われていますが、そもそも社員ひとりひとりが健康でなければ、企業も健康に発展して行かないのかもしれませんよね。
と言うことで、みなさん、正解されましたでしょうか?
ちょっと簡単だったかもしれませんが、このコーナーでは毎回、このようなQ&A方式で、クイズを出して行きたいと思いますので、よろしければ次回もお付き合いいただけると嬉しいです。
それでは、またお会いいたしましょう!!