三半規管の奴隷
皆さん、こんにちは。三半規管と三行半って似てるよね。木賃ふくよし(芸名)です。
三半規管。それは、生物の空間把握能力のひとつであり、生きていく上で必要な平衡感覚を司る器官。
ワタクシは、この「三半規管」という名前のせいで長い間「三半器官」だと思ってましたが、違います。
そして、ややこしい事に「三半規管」という器官は存在しない。
三半規管とは、前半規管、後半規管、そして外半規管という「3つの規管」の総称なのである。
ちなみに十二指腸は「指を12本並べた長さ」に由来するが、普通、指を揃えても12本にはならないと思うので、命名者(ヨーハン・アーダム・クルムス)は割とサイコパスなんじゃないかと疑っている。しかも、指12本分より長かったりする。なんか怖い。
話を三半規管に戻すが、それぞれがx軸、y軸、z軸の傾きを感知する探知機の役割を果たしている。
ワタクシは格闘技が好きなのだが、この三半規管が揺さぶられると立っていられなくなるのだ。いわゆるK.O.はこの三半規管や脳が揺れると起きてしまう。
船酔いに代表される乗り物酔いも、この三半規管が強ければ起きにくいとされる。
この三半規管は鍛える事が出来るという説があり、科学的根拠はない一方、ベテランの船乗りは船酔いしにくい。
さて。あなたの三半規管の強さは如何ほどであろうか?
学生の頃、ワタクシの中だけで流行った遊びがあった。この遊びで三半規管の強さを調べるのである。
被験者Aは、自分の肩幅ギリギリのライン外側から、自分の拳ひとつ分だけ内側に距離を取る。両拳だ。だいたい、両耳にギリギリ触らない位置になるはずである。
審判Bは、被験者Aが示したラインを記憶し、その幅を両手の平を揃えるようにしてヘソの位置ぐらいで固定。
走行中の電車やバスの中でやると効果的なのだが、要は審判Bの両手の平(耳に触らない幅)の間に、お辞儀するように自分の頭を通すのである。
目を瞑り、走行中の車内で、カウントを自ら声に出し、ゆっくりと33回。
もし、両耳が審判Bの手に触れず完遂できたら、被験者Aの三半規管は強靭という事になる。
って嘘を言って聞かせる。
(´・Д・)」ええ。ホラですとも。
そして、ゲーム開始を告げ、2、3回のカウントを過ぎたところで、審判側は両手を解放し、その場をこっそり離れる。
すると、そこには1人で、
カウントしながら
ゆっくりお辞儀する
おかしな人が誕生する。
仕掛けた側はそれを少し離れた所から、
(´・Д・)」 うわ〜、
変なヤツがいる〜!
って顔で観察するのである。
相手は絶対に耳に触れないので、無事33回のお辞儀を終え、
o(*゚▽゚*)o)) よしっ! 33回達成!!
とドヤ顔でガッツポーズを取り、目を開けたその時に、ようやく周囲に審判がおらず、自分が騙された事に気付くのだ。その時は無論、
(´°Д°)」 うわ!
変な人と、
目が合っちゃった!
って顔をするのを忘れてはいけない。
前述したが、走行中の電車やバスで仕掛けるのが効果的である。走行音でバレにくいのと、無関係な観客がいる事が重要だ。
ワタクシはコレで友達をなくしたゾ。
皆さんも是非やってみるといい。
まぁ実際、両目を閉じ、片足立ちをすると立っていられないし、それが走行中の車内なら尚更だ。前田日明なんかはそれで毎日鍛えてたって言うし、効果がある可能性はある。知らんけど。
ちなみにワタクシ、最近バイト先へ行くのに電車に乗るのですが、ふと上記の遊びを思い出した。
うむ。冷静に考えた事はなかったが、ワタクシの三半規管は強いのか、それとも弱いのか。試合でK.O.された経験はあるが、経験則で言うと、あれらは脳震盪やら、ヒザが機能してなかったり、心が折れて立っていられない状態だ。
三半規管が揺らされる感覚は、どちらかと言うと、合気や柔道で投げられる時の方が近い気がしている。(上下の感覚が喪失した状態で投げられる)
耳の裏側を殴られて平衡感覚が狂う、ってのを体験した事はないかも知れない。
そう言えば、電車の発車や停車の瞬間、身体をよろめかせるのは、三半規管が弱い・体幹が弱いなんて話を聞いた事がある。
ふむ。そう言えば、子供の頃は発車/停車時によろめいていた記憶があるけれど、大人になってからは、あまりその記憶がない。
単に、重圧がかかるタイミングや方向を予測したり、膝を遊ばせて加重を逃しているだけだと思っていたが、三半規管が強い可能性はある。
いや、もっと冷静に考えるなら、電車の性能が上がり、ブレーキ時の反動が小さくなっただけかも知れない。
いや待て。向上したのは電車の性能だけか? いや、違う。スポーツなんかでもそうだが、より安全で安定の運転技術が広まっている可能性も充分に考えられる。
ふむ。
上がったのは、電車の性能か?
あるいは、運転士の技術か?
それとも、
ワタクシの
三戦立ちが
上達したか!?
(」°Д°)」 }呼ッ{
※ 三戦。空手の構えのひとつ。未熟なワタクシの感想ですが、攻撃よりは防御に適した構え。足の爪先が「ハの字」風に内側に向くため、攻撃には適さない模様。漫画「グラップラー刃牙」では電車の揺れに耐えられると紹介されていたが、想定外の方向の揺れに弱い気がする。膝に遊びがあるため、衝撃自体は逃しやすいと考えられるだろう。
とか色々考えてたけど、京阪でも阪急でもなく、久々にJRの新快速に乗ったら、めっちゃ揺れてよろめきまくりだったので、どうやら関係ないらしい。
m(´・∀・)」 ナルホドね。
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なお、この先には電車でよろめかないコツ的な何かが書かれています。
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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。