人間はHP制


 皆さん、こんにちは。HPって言ったらハワード・フィリップだよね。木賃もくちんふくよし(芸名)です。
 って、それじゃHPより、


 (´°Д°)」 SAN値だろ!


 はい。そんな訳で、HPと言えばヒューレット・パッカードだろ。とかホームページかな?とか、ハイパワーじゃねえの?とか、ホースパワー(馬力)だ! とか、他にも色々あると思いますが、最も普及したHPと言えば、おそらく、


 (´・Д・)」ヒットポイント。


 だと思うんですよね。
 ドラクエなんかのRPGや、アクションゲームの体力ゲージでもよく使われる。稀に(主に海外ゲーム)ではヘルスポイント(Health-Point。健康値)だったりもするが、とにかく、このHPがゼロになると死ぬ。


 (´・Д・)」 ゲームでよく採用されてるシステムである。


 逆に言うと、ヒットポイントが1でも残ってれば、元気に動き回れる。


 (ヾノ・∀・`) ナイナイ


 実際の人間ってのは、走り続ければ体力が失われ、速度も落ちる。怪我をすれば満足に動くことも侭ならない。HPの残量が1なんて瀕死もいいところで、元気に動き回れるなんて事は有り得ない。
 所詮はゲームの世界の話でしかない。

 (´・Д・)」 と思うだろうか。


 しかし、実は人間ってのは割とHP制なのである。
 てか、我々の能力ってのが数値として可視化されていないだけであり、仮にわかりやすく数値化してみた場合、割とHP制度なのだ。
 ワタクシはおっさんなので、近頃は体力の減退が著しい訳だが、実はそうではない。
 よく「三〇歳頃から、急に体力が落ちてきて、、、」なんて言ってる人を見るが、実のところ、急でも何でもない。
 ひっそりジワジワと減ってる事に気付かされただけなのである。

 HPを仮に1000(最大値1000)とする。
 疲労値(普通に過ごして失われるHP)を10回復値を30(普通に食事や睡眠を取れば回復するHP)としておこう。

 人間の肉体の成長は概ね20歳までに終わると言われている。無論、筋肉を鍛える、と言うような意味では相当な年齢まで鍛える事は出来るし、老化も防げる。経験や知識、脳の発達はかなりの年齢まで維持できるだろう。

 しかし、個人が持つ肉体と言う「器」の成長は20歳頃に止まり、そこから緩やかに、抗いがたい老化が始まるのである。

 つまり、HP最大値は年々10ぐらい削られていく。
 そして、疲労度は年とともに増え続け、回復値も減少するのである。

 わかりやすく言えば、30歳で疲労度は20になり、回復値も20まで減る。
 そう。この計算で行くと、31歳を迎えた時、


 (´°Д°)」 疲労度は21。
 回復するのは19になる。


 毎日2ポイントのダメージを受け続けるのである。要は、休日にしっかり休まないと、10ポイントのダメージが蓄積される。
 あくまでわかりやすく説明してるだけなので、細かい計算や整合性はテキトーになるが、


 (´・Д・)」そのうち、
 週休2日を休んでも、
 回復しきれなくなる。


 それどころか、しっかり休んで体力をMAXまで回復させても、HPが800ぐらいしかないので、


 (´・Д・)」 本調子じゃない。


 って気分になってしまう。残念だが、それが今のキミの本調子なんだよ。

 おわかりいただけるだろうか。体力維持のための運動や節制をしてないと、


 (´・Д・)」 あっという間に
 HPがガタ落ちするのである。


 ちなみに、最近のRPGは難易度を下げたり、制作側の都合だったり、ドラマ性を重視したりするため、HPがゼロになっても死亡するケースは少ない。
 だって、物語を進める主役側のキャラクタが途中で死んだら、ストーリーが成り立たなくなるし。
 なので「戦闘不能になってその場から離脱する」という形式を取ってるパターンが多い。

 しかもコレによって、物語の進行上、登場人物を殺す事も可能になった訳である。
 要するに、通常戦闘では「戦闘不能」「行動不能」「離脱」という事で「死んでいない」が、ボス戦などのイベントや物語の都合で、


 (´・Д・)」 『死亡』させられる。


 なかなかに便利な発明だと思われる。
 まあ、逆に言えば通常戦闘で、


 (´・Д・)」剣で貫かれようが、
 銃で何発も撃たれようが、
 象より大きい龍に踏まれようが、


 (´・Д・)」 ダメージだけで済む。


 という演出上の矛盾は生じてしまう訳ですが。ええ。

 (´・Д・)」 お前、さっきの戦闘で業火に焼かれてもケロっとしてたのに、ムービーパートで通りすがりのチンピラのナイフに刺されて死ぬんかよ、と。

 なお、日本のRPGはこーゆーシステムが多いため、慣れているのか、そんなに違和感を持たない人も多いらしいが、海外では「ギャグかよ!」と、感動の仲間の死がコメディに思えてしまう人が多いのだとか。

 (´・∀・)」 ちなみに、
 ワタクシは笑ってしまう側。


 で。演出上、何か色々無理があるってのは、ゲームに限らず映像作品なんかでは避け得ぬ事である。


 (´・Д・)」 ピンチになってから必殺技を出すとかね。


 むしろピンチになる前に出しとけよって話で。ええ。
 ちなみに、こーゆー不粋なツッコミを入れる奴は嫌われるから、各自、気を付けてくれたまえ。

 で。こーゆー不粋なツッコミを入れて来る奴が後を絶えないから、それなりにファンや公式が回答を出すケースもある。
 回答は、無理矢理だったりスマートだったり様々だが、例えば、ウルトラマンの必殺技は、


 (´・Д・)」 ものすごい体力を消耗するから、
 確実に当てるため、敵を弱らせておく必要がある。


 つまり、活動時間の限界である3分をフルに活かして、敵が弱った時に必殺技でトドメを刺す、という理屈だ。
 同様に、このヒットポイントってのにも、それなりの解釈がある。


 (´・Д・)」 致命傷を
 食らってしまうまでの
 行動力を数値化したもの。


 つまり、HPは体力や生命力そのものではなく、命を守ってくれている安全具のようなものだという解釈である。
 要するに雑魚敵の攻撃なんて何回でも捌ける(ダメージ2)が、強敵の攻撃は、躱したり受けたりするのが精一杯で、3撃目は耐えられない(ダメージ80)みたいな感じだと思うとわかりやすい。

 (´・Д・)」 ん?
 なんかピンと来ない?


 じゃ、皆も小学校の時に経験してるだろうドッヂボールで考えて欲しい。
 下手くその遅い球は幾らでも躱せるし、キャッチも出来る。
 しかし、上手い奴の球は受け止められないし、狙われている事さえわかれば躱せるけど、躱した後、体勢が崩れた所にもう一度狙われるともうアウト。

 (´・Д・)」 こんな感じ。

 そして、この解釈は割とマジで、我々人間がヒットポイント制である事の証明でもあるのだ。


 不摂生が続いた。 → 風邪気味だった。 → 面倒臭くて対処しなかった。


 (´°Д°)」 結果、
 本格的に身体を壊した。


 死亡ではないが、要はHPがなくなって宿屋まで送られたって事である。病院代や稼ぎが減る事で金が減る事もゲームと同じ。

 (´・Д・)」 もっとわかりやすく言おう。


 この作業、いい加減な部分が目につくなぁ。


 放置すると、そのうち大きな事件になりそう。


 でも、面倒臭くて対処しなかった。


 (´°Д°)」 結果、
 大事故で立場が危うい。



 (´・Д・)」 よくある話。

 車の運転とかで、長距離運転、疲れてる、休憩を取らない、事故を起こすって感じ。

 (´・Д・)」 案外、見えてないだけで、人間はHP制だと思うんですよ。ええ。

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 なお、この先にはMPの話しか書かれていません。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。