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兵庫国忍法帖
皆さん、こんにちは。忍法大好き、木賃ふくよし(芸名)です。
さて。コロナの病床から復帰。
先日、金もないのに鳥取に行って来た話の続きが出来る訳ですが、
(´・∀・)」楽しかったです。
って小学生みたいな感想になってしまいますが、割と本当に楽しかったんですよ。ええ。
楽しかった様子を記事にしてもイイんですが、ぶっちゃけ一番楽しかったのは、
(´・Д・)」道中の
どうでもいい駄弁り。
結局ね? あそこに行ったとか、ここで何をしたとか、そーゆーのこそが副次的なものでしかなく、目的地こそ「動機付け」や「初動のエネルギー」にはなるけど、一番楽しいのは「どうでもいい、くだらない、たわいもない会話」だったりするんですよ。他の人は知らんけど、ワタクシは割とそう思っている。
だって、砂丘に行ったという事より、砂丘で楽しい時間を過ごした事の方が重要。
つまり、それは砂丘じゃなくてもいい。実際、荒木又右衛門遺品館には行き損ねたけど、「コレでフラれるの何回目だよ!」って皆で笑えりゃそれでいいし。
そんな訳で、スーパーで買った刺身は割と美味かったよ、とか、道中に寄ったラーメン屋が大ハズレだったよ、とか、宿で馬鹿話に花を咲かせて大爆笑してたら宿の人に怒られたよ、とか、たわいもない話は幾らでもあるんですが、コレを記事にしても、体験が伴わないと面白くないんですよね。あんまり。
そんな訳で、目的となるイベントは3/3を消化。2/3にフラれてるけど、別にそんな事はどうでもいい。
1泊2日なので、翌日は帰るだけ。特に大きな目的はなく、せいぜい「鳥取県にスタバがない」をネタにした「すなばカフェ」に行った(多分ココでコロナを貰った。それ以外はほとんど人と接触してないのよ、鳥取)とか、もうその向かいにスタバあんじゃん!とか、そのぐらいのイベントしか予定にありませんでした。
帰り道は、鳥取→兵庫→京都の道程を国道9号線経由でダラダラ帰るぐらいだったのですが、まさかの本命は鳥取県にありませんでした。
兵庫に入ってしばらく、国道の気になる看板を発見。
(´°Д°)」おもしろ昆虫化石館!
見つけた瞬間、全員が「行くしかねえだろ!」と大盛り上がり。運転手のセレブさんが「駐車場がバックするしかなかったら行かないから!」って言ってたけど、駐車場はフツーに空いてたんで寄り道。
帰りは予定がないので寄り道しまくれる訳ですよ。ええ。
そんな訳で、おもしろ昆虫化石館は楽しめました。
(´・Д・)」¥100だし。
内容は意外にも昆虫の他、植物や動物の化石、琥珀なども展示されており、展示物こそ多くないのですが、中々に興味深い内容。てか、蚊やアリの化石とかよく見つけてくるよな。
ちなみに特別展示物として地方誌?のイラスト展も併設されてたんですが、この展示物の中に何故か、
(´・Д・)」山田風太郎の文字が。
一応、兵庫県を代表する偉人の1人ですし、ここにその文字があるのは不思議ではない。
しかし、何故か麻雀牌のイラストに山田風太郎の文字があったりするのはイマイチ理解できない。
なお、ご存知ない方のために説明すると、山田風太郎とは、かの「魔界転生」や「伊賀忍法帖」などを手掛けた作家。
「SHINOBI」や「バジリスク」の原作者だと言えばわかる人もいる事だろう。ワタクシは山田風太郎の作品が大好きで、何十冊か読んでいるのだが、何しろ多作なので追い切れていないのが実情である。
ちなみにワタクシは兵庫県で育っているのだが、南部なので、北部の事はよく知らないのである。ぶっちゃけ、山で文化が分断されているため、東西の方が文化圏が近い。
確か、山田風太郎は兵庫の出身だとWikipediaに書いていた事を思い出す。だが、それだけの話で、特に何も考えてはいなかったのだ。
ところが、おもしろ昆虫化石館を出た後、車を走らせていると、隣にいたおくのくんが、突然、
(・∀・)9m 山田風太郎記念館。
と言い出したのである。
おくのくんの視線を追うと、間違いなく「山田風太郎記念館」の文字。
しかも、運良く対面の信号が赤になり、満場一致で「行こう!」って事になりました。
(´・Д・)」これが
最高オブ最高。
ぶっちゃけ、山田風太郎に興味がない人だったら、ひょっとすると何も面白くないかも知れません。
しかし、山風大好き人間であるワタクシはめちゃくちゃ楽しめました。
(´・Д・)」¥300だし。
※鳥取での予定外の出費は、昆虫化石館¥100と山田風太郎記念館¥300の計¥400のみである。
ちなみに、展示物はそんなに多くないし、広さも大した事はない。しかし、いい。めちゃくちゃいい。
何がいいかと言われると、館長さんと思われる爺さまがいたのだけど、
(´・∀・)」 この爺さまが
とにかく最高なのよ。
頼んでないのに、端から端まで全部ナビゲートしてくれる。
そして、話が面白い。
話の内容から、山田風太郎という人間を好きなコトがガンガン伝わってくる。
その人物が山田風太郎と言うのが、またいい。
これがどう言う意味かと言うと、山田風太郎は間違いなく偉人だが、聖人君子的な立ち位置として「神格化されない偉人」という事である。
山田風太郎は、その作風が破天荒で、荒唐無稽。エロでもグロでもナンセンスでも何でもござれ、だ。
つまり、成人の振る舞いを誰も期待していないし、本人も成人ではなかった。
だからこそ、
(´・Д・)」ダメ人間エピソードが
輝いてくる偉人なのである。
仕方なく医者を目指していたが浪人しまくったり、小遣い稼ぎに文章を書いていたら江戸川乱歩に目ェ付けられてプロになっちゃったり、当時の医者よりガンガンに稼いだから医師免許を取らずに作家になったり。
酒もタバコも麻雀も好きで、常にタバコを吸ってたり、弱いくせに麻雀が好きだったり、と面白エピソードが満載。(←昆虫化石館の伏線を回収している所もポイントが高い)
そんな話を、爺さまが楽しそうにしまくるモンだから、山田風太郎を知らなくても楽しめる、、、と思う。知らんけど。
少なくともワタクシは、来年もう一度ここを訪れても楽しめる自信があるし、爺さまも、今回語ってない色んな話を沢山してくれると思う。いや、
(´・Д・)」全く同じ話をされても
今回以上に楽しめる自信しかない。
そんな訳で、鳥取旅行で最も有意義で楽しかったのは、
(´・Д・)」鳥取じゃなくて、
兵庫県だった訳だが。
(´・∀・)」 そんな事ぁ
どうでもいいのよ。
楽しかったし。
で。このnoteを読んでらっしゃる方はご存知かと思いますが、
(´・Д・)」帰宅後の翌々日に体調不良となり、
(´・Д・)」新型コロナを罹患。
地獄の苦しみを味わう事となった訳ですが。
(´・∀・)」 それでも、
楽しかったと思う。
そんな訳で明日はワタクシがコロナでどれだけのたうちまわったか、という話をお届けしようと思う。
なお、今回の鳥取旅行の参加メンバーは4人で、
(´・Д・)」コロナは3人が発症。
皆様もお気を付けください。
※この記事はすべて無料で読めますが、割と大変だったので投げ銭(¥100)をお願いします。
なお、この先には鳥取旅行総括しか書かれてません。
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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。