新興宗教施設に乗り込んで行った話


 皆さん、こんにちは。神などいない。木賃もくちんふくよし(芸名)です。
 さて。先日、おっさんの武勇伝を書いたところ、割とウケが良かったので、ここはおっさんらしく、ウケた話は調子に乗って続けちゃう、という愚行に及びたいと思います。

 正確な年代は覚えていませんが、今回の話はワタクシが高校を中退した頃の話です。時系列的に1992年~1994年頃かと思いますが、ハッキリとは覚えていません。
 ワタクシこの頃、阿保だったので、いや、今も阿保なのですが、今以上に阿保だったので、自分が阿保だったために阿保な高校へ通い、

 (´°Д°)」 阿保しかおらん!


 と高校に嫌気がさし、中退する事になったのです。阿保ですね。阿保しかおらんのは自業自得なのに。
 そこで、せっかく学校を辞めたので、アルバイト三昧の日々を過ごしておりました。

 そして、せっかく学校を辞めたんだから、と、


  ‖   モヒカン刈りに
 (´°Д°)」 してみたんですよ。



  ‖  
 (´°∀°)」 ヒャッハー!!



 当時は□ッテリアでバイトしてたんで、仕事中は帽子かぶるから、モヒカンでも問題なかったんですよね。いや、問題はあると思いますけど、問題なかったんですよ。多分。
 んで、ワタクシの勤務地は、冗談抜きに治安が悪い場所で、

 □ッテリアの店長は暴走族対策に特殊警棒を携行してたような土地柄。

 ワタクシはモヒカン刈りに黒丸サングラスという漫画みたいな出で立ちだったんです。

   ‖
 (●A●)」 こんな感じ。


 まあ、治安が悪い場所ではありましたが、田舎ヤンキーばかりだったので、モヒカン刈りにするような気合の入ったヤンキーは少なかったため、このヘアスタイルはトラブル除けとしては割と役に立ってたんですよね。

 ワタクシは□ッテリアでのアルバイトを終え、夜道を帰宅しようとしてたら、突然、20代であろう女性に呼び止められた。
 ちょっかいをかけてくるヤンキーかと思って「ああん?」と振り返ると、割と綺麗な女性である。この辺はヤンキーやら不良やら暴走族の溜まり場であり、また、下手すりゃ抗争や喧嘩が始まりかねない場所。しかも、そーゆー時間帯だ。

 (´・Д・)」 何だ、この女?


 (╹◡╹) すみません。少しお時間いいですか?


 (´・Д・)」 ああ、なんだ。
 怪しい新興宗教かよ。


 このnoteを読んでいる人なら分かると思うが、ワタクシゃ無神論者であるってか、基本的に宗教は嫌いなのである。(宗教学は好き)
 なので、こーゆーのはNO THANKSだ。間に合ってる。だが、この時のワタクシは、

 (´・∀・)」 どーゆー
 面白い断り方をしよう?


 って事を考えてしまい、立ち止まってしまったのである。あと、勧誘のお姉さんが綺麗だったのもあると思う。
 正直、怪しい新興宗教に引っかかってる憐れな美人さんを、ワタクシが救い出してあげられるか、、、? なんて考えがゼロではなかったと思う。

 それに、冷静に考えると、ここはヤンキーどもの溜まり場で危険地帯。
 しかも、話しかけた相手は身の丈180cm超のモヒカン刈り男
である。


 (´・∀・)」 コイツ、
 怖くないのかよ。


 (´・∀・)」 へぇ、おもしれー女。


 って、少女漫画に出てくるイケメンみたいな事を思いながら、少し話を聞いてしまったのである。
 ちなみにワタクシは、宗教は心のモノなので、1円でも金が掛かるものは宗教と認めない(宗教学しての資料や、葬式に坊主を呼ぶ「サービス」は別と考えている) ので、

 (╹◡╹) お話を聞きに来ませんか?(お布施¥1,000が必要)


 と言う女の勧誘に耳を貸すつもりはなかった。しかし、


 (╹◡╹) 映画を1本観ると思って、如何です?



 と言う言葉に、

 (´°Д°)」 怪しい新興宗教施設に
 ¥1,000で入れるのは悪くねえな。


 と思ってしまったのである。あと、おねーさんが誰かを連れて帰るまで戻れないっぽいのが可哀想に思えたとか、そーゆーのもあった気がする。

 そして何より、ワタクシは阿保だったので、

 新興宗教の教義とやらを、
 片っ端から否定してやる気でいたのだ。


 そして、連れて行かれた支部施設。思ったより普通の家屋だ。信者が20人近くいた。ちょうどお祈り? 祝詞?の時間だったらしく、何かワタクシもそれに参加させられる。
 で。おねーさんの上司っぽい人が出てきて、その宗教の概念やら世界観、教義などを説明されるが、ひと通り、黙って聞いたらもうこっちのモンである。

 なんか、その宗教的には「病気になるのは良いこと」で、「心の穢れが身体に表れるのが病気」って考え方らしく、ワタクシはその話の矛盾を突いて、

 (´・Д・)」 さっきの話のココ、
 理屈がおかしいですよね?
 辻褄が合ってませんよね?
 コレはどうなってるんです?
 あれれ〜? おっかしいな〜?


  ‖  
 (´°∀°)」 はい論破ァ!!


 と全力で教義を否定。そしたら、その支部の支部長さんとやらが現れて対応。これまた、

 (´・Д・)」 金が必要なのは宗教じゃない。
 お布施は要求するモノじゃないでしょ。
 あれあれ? さっきと話が違いますよ?
 さっきの人はこう言ってましたよ?


  ‖  
 (´°∀°)」 はい論破ァ!!


 と調子に乗って片っ端から論破していく。
 そして、1時間ぐらいだろうか。片っ端から否定しまくり、実に気分が良いワタクシは、

 (´・∀・)」 「映画1本の半分ぐらい楽しんだし、
 コレ以上は特に得るものも無さそうなんで帰りまーす」


 って言って帰った。
 まあ、連絡先とか書かされたので、その後、何度か連絡はあったものの、テキトーにあしらってたら連絡は来なくなり、それで話は終わった。
 武勇伝としては、コレで終わりである。が、

 それから2~3年後。


 オウム真理教強制捜査で、
 暴かれる数々の事件。


 中には、反対者や脱退者が施設内で殺されていたケースも。


 (´°Д°)」 誘って来てたのがオウム真理教だったら、帰れなくなってた可能性も、、、?


 かつて、無敵の強さを誇ったグレイシー柔術に対し、単身ブラジルまで渡り、道場破りに行った安生洋二がボコボコにされた事件はオウムの前年だったか。
 この事件に対し、「負けたのが不幸中の幸い。万一にも勝ってたら、生きて帰れなかった」と評し、相手のテリトリーで勝つ危険性を説いていた格闘家がいた。
 そう。
 匹夫の勇など持つべきではないのである。負けるが勝ちの事もある。

 (´・Д・)」 阿保だったワタクシは、
 コレで少しだけ賢くなったのだ。


 ちなみに、昨日調べたら、まだその宗教は生き残ってた。

 ※ この記事はすべて無料で読めますが、今回は珍しく、追記の部分こそ最も重要な話が書かれています。
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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。