ダルバール 復讐人
皆さん、こんにちは。スーパースターと呼べるのは、マイケル・ジャクソンとラジニカーントだけ! 木賃ふくよし(芸名)です。
にしきのあきらはスターどまりです。
さて、早速ですが先日、映画「アフリカン・カンフー・ナチス」と一緒に観た、インド映画があります。
(´°Д°)」 【ダルバール 復讐人】
一言で表現するなら、最高でした。
ちなみにワタクシはインド映画大好きでして、25年ぐらい前、単館上映しかしてくれないような時代から考えると、ネット配信とかしてくれてる今は天国のようです。
ちなみに、この映画を紹介する前に、紹介しておきたい人物がいるのである。この映画の主演を務めるスーパースター・ラジニカーントだ。
インド映画ブームの火付け役となった「ムトゥ 踊るマハラジャ」や、ネット上では「ロボット」の主演と言えばご存知の方もいる事だろう。
ちなみに、元バスの運転手で、その頃からタオル・パフォーマンスで有名だったとされる。
(´・Д・)」 タオル?
と思う方のために動画で説明。
(´・Д・)」 ね?
彼は俳優に転身し、一気にスターダムへと駆け上がる。
そして、彼はいつしか「スーパースター・ラジニ」と呼ばれるようになった。
彼が何故スーパースターなのかは、映画を見ればわかる。
(´°Д°)」 カッコいいからだ!!
さて。そんな訳で、そろそろ「ダルバール 復讐人」の解説に移ろう。
本作は、最愛の娘をインド・マフィアに殺された警察長官アーディティヤ・アルナーチャラム(演:ラジニカーント)が、悪党どもを容赦なく処刑するクライム・アクション・ムービーである。
麻薬と人身売買撲滅のため、正義感に燃え立つ優秀で人望あるアルナーチャラムが警察長官に任命された。
それはまさに、悪党どもの命日を意味する辞令だったのだ。
アルナーチャラムは、上層部を、政治家を、悪党を手玉に取り、容赦なく悪党を検挙しまくる。
だが、マフィアと経済界を結ぶ男を逮捕してしまったため、暗黒街が動き出してしまった。
しかし、アルナーチャラムはそれさえも難なくいなし、街の治安を取り戻す。
そして、その英雄的な活躍は、恐るべき悪党を呼び戻してしまう。
最愛の娘を殺されたアルナーチャラムは、復讐の鬼となって、犯人を追い求める、、、!
実にわかりやすい。チャールズ・ブロンソン好きにはたまらない展開だ。
んで、この映画に限らないが、この映画のラジニカーントは、
(´・∀・)」 超☆強い。
どれぐらい強いかと言うと、日本のラノベの「俺TUEEE」な主人公達が、束になって掛かっても勝てない気がしてしまうぐらいに強い。
悪党どもを容赦なくブチ殺し、すべて「正当防衛です」って片付けちまう。
国や警察上層部や裁判所は、当然「フザケんな!」と止めに入るが、
(´・∀・)」 難なくクリア。
マスコミに叩かれたりもするが、
(´・∀・)」 大丈夫だ。問題ない。
悪党どもがなりふり構わず襲ってくるけど、
(´・∀・)」 想定の範囲内です。
すべて朝飯前に片付けてしまう。
これ程までに「俺TUEEE」な展開だと面白くないと思うでしょう? ところが、面白い。
なぜ面白いか。それは、ラジニカーントがカッコいいからである。
完璧超人で無敵の強さを誇るも、美人に弱かったり、娘には頭が上がらなかったり、部下が負傷すれば苦悩したり、市民に危険が及べば躊躇もするのだ。でも、部下からの信頼は厚い。
ラジニカーントが強すぎて絶対に負けないとわかっているのに、敵が充分に魅力的だから、ちゃんとスリリングなのである。
そして、何と言っても、
ラジニがカッコいい。
いや、それだけじゃない。撮る人が、観る人が、ラジニの魅力を理解しているからカッコいいのである。
どういう事かと言うと、これはインド映画全般に言える事なのだが、
主役の撮り方を熟知している。
これは他の国の映画に足りない要素だと言えるが、主役を活躍させ、主役を目立たせ、主役に感情移入させ、主役に憧れさせ、主役を中心に、主役の為に映画を撮るのだ。
だから、観客もそれを観に行く。
飯屋に何しに行く? 飯を食いに行くのだ。
どうしてコメディ映画を観る? 笑いたいからだ。
何を目的に大衆インド映画を観る? 主役を楽しむためさ。
なぜラジニの映画を観る? カッコいいラジニが観たいからだろう?
その点において、この「ダルバール 復讐人」は、ラジニの魅力を最大限に引き出した映画だと言える。これまでの数ある主演作も素晴らしいが、その中でも本作はその頂点なのではないかと思う次第だ。
特に、肥えてた若い頃より、歳とって痩せた今の方がクドさが薄れて渋みが出てて好きなのよ。
まあ、それでもインド映画やラジニ映画に慣れてないと、
(´°Д°)」 クドすぎるやろ…
ってなるぐらいにラジニの魅力がニンニクアブラヤサイマシマシカラメカタメブタダブルなので、初心者にはオススメできないかも知れない。(※ 筆者の感覚が麻痺してるので、最高オブ最高としか感じない)
とは言え、インド映画と言えば美女がわんさか出てくる。本作では、娘、ヒロイン、部下の3人が美女オブ美女なので、ラジニの濃さを中和してくれるから安心だ。
とにかく、ラジニカーントがカッコよすぎる。
そのカッコ良さの根源は何かを考えてみたが、それはやはり、
てらいがない事だ。
遠慮がない事だ。
躊躇がない事だ。
てらい(衒い)とは、そのモノ以上に見せようとすること。ラジニは本当にカッコいいので、カッコよく見せる必要がない。それをどうやって余すところなく魅せるか。それだけなのである。
考えてみて欲しい。
陸上選手が速く走ることに躊躇するだろうか? 高く飛ぶことに遠慮するだろうか? 遠くへ飛びたい事にてらいがあるだろうか?
ラジニは陸上選手と同じだ。ただ、速く走りたい。それと同じように、ただ、カッコ良くありたいのだ。いや、カッコいいのだ。
我々がスポーツを、アスリートを見て感動するように、ただただカッコいいラジニカーントを見て感動する。それだけの事だ。
だから、歩くだけでカッコいい。
サングラスを外すだけでシビれる。
サングラスを掛けるだけでニヤけてしまうのだ。
作中、何度も何度も同じアングルで同じ歩き方をされるが、それでもカッコいい。だってカッコいいんだもん。
ん? 何を言ってるか、全然わからない?
簡単だよ。こう考えてみよう。
好きな相手が自分に微笑みを向けてくれるのは、いつでも何度でも嬉しいだろう?
ラジニが歩いている。それだけで、僕たちは笑顔になれるんだ。
ちなみに、ラジニカーントは御歳71歳。本作が撮影された頃は69歳ぐらいだろう。
オフショットを見れば、ただの気の良いハゲた爺ちゃんにしか見えない。
その爺さんが、こんなにもカッコ良く、こんなにも輝いている。
そう考えるだけで最高の映画だと思わないかい?
ちなみに、本作には、ほんの僅かながら不服な点がある。
端から端、隅から隅まで「カッコいい」のオンパレードな映画だが、唯一、
銃の構え方だけが、
カッコ良くないのだ。
いや、カッコ良くないって程ではないけど、他が200点なのに、銃の構え方だけが80点なんですよね。いや、80点って及第点以上なんですが、他がインフレしてるから、「あれれ? どしたの?」ってなっちゃう。
(´・Д・)」 なんかこう、
いまいちパッとしない。
やはり、銃撃戦やカーチェイスなどのジャンルでは、どうしても一日の長があるハリウッドに及ばないのか。
ってな話を、一緒に観てたジョージにしたら、
( *・∀・)」 やっぱ、
日常的に、銃をバン☆バン☆
撃ちまくってるアメリカは、
別格なんじゃないですか?
って物凄い偏見に満ちた発言が出てきて、大笑いしてしまった。
(´・Д・)」 やっぱアメリカは日常的に銃撃戦してそうなイメージがあるし、ドイツは規則に厳しそうだし、ソヴィエトは常にウォツカ飲んでるし、オーストラリアはコアラとカンガルーと暴走族しかいないイメージあるよね。インドは手足が伸びそうだし。
ここから先は
¥ 100
(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。