今はゴジラしか愛せない
皆さん、こんにちは。エクスペンタブルズのシリーズは「そこがわかってる」からいいんだよ。木賃ふくよし(芸名)です。
さて。映画「コングvsゴジラ」の公開を控えていますので、早速、ワタクシ、
ゴジラが嫌い
って話をしようかと思います。ええ。
ワタクシ、ゴジラが好きじゃないんですよね。いえ、ゴジラは好きなんですが、好きになれないんですよ。
は? 何言ってんだ? 面倒臭いヤツか? とか思われそうですが、違うんですよ。
ゴジラの腰の座らないっぷりが嫌いなんです。
巨大海棲爬虫類の生き残りが水爆実験を起因として人間の世界で暴れてる恐怖のゴジラはいいんです。
恐竜の生き残りが放射能で巨大に突然変異したり、イグアナが核実験で突然変異したり、怨念の集合体だったり、もともと太古から存在した怪獣だったり、深海海洋生物が放射性廃棄物の影響で突然変異したり、植物から超進化したり、多次元(?)から来たり、あんなにどっしりしてるのに、
全く腰が座らないヤツなんですよ。
いや、設定がフラついてるだけならこんなに怒らない。コンセプトからしてフラついてるのだ。
人類に対する敵だったり、自然からの警鐘だったり、人類の味方だったり、コミカルな真似をして子供ウケを狙ったり。
(´°Д°)」そんなコウモリ野郎は、
バットン(コウモリ怪獣)だけで充分だ!!
だから、「ゴジラ」という作品に面白いものがあろうと、恐怖のシンボルがフラフラしてんじゃねえ!となってしまい、「ゴジラそのもの」が好きになれない。愛憎あるというか、可愛さ余って何とやらなのか、「解釈の違い」が引っ掛かってしまうのである。
で。
モスラだ。
お前も好きじゃねえんだよ。
いいか? 怪獣ってのは、怪獣じゃなきゃダメなんだよ。怪獣じゃなきゃ。いいか。怪獣ってのは、とんでもない巨大な生物が生きてたら、どんな感じなのかをワクワクさせなきゃならねえんだよ。怪獣ってのは「なるほど! こういう生態なのか!!」って感じさせてくれなきゃダメなんですよ!! うおお! 怪獣強い! コレじゃ人類が近代兵器で戦っても全滅だわ!!って思わせてくれないと!! デカい! 尖ってる! 牙が! 爪が! 尻尾が! ツノが!! 火ィ吹いたぞ!!??ってならなきゃ怪獣じゃないだろ!!!(すべて個人の感想です)
それが、
ただのイモムシ、ただの蛾。
もっとデザイン頑張れよ!? 攻撃も糸吐くだけ、リンプン撒くだけ。
怪獣たりえてねえんだよオマエ!(´°Д°)」
そして、キングギドラ。
(´°Д°)」 オマエ、
しっかりしろよ。
黄金の三ツ首竜という格好良さ、宇宙の暴君であり、惑星消失の原因、強いわカッコいいわ最高じゃねーかオマエ。
なのに、
なんで弱いんや。(´;ω;`)
すぐに宇宙人に操られるわ、モスラごときに糸を吐かれた程度で逃げ出すわ。
恵まれたデザインが泣いてるぞ。ワタクシも泣いてるぞ。
だから「ゴジラ」関連のシリーズは好きじゃないんですよね。え? 文句言いながらめっちゃ観てるじゃねーか?
(´°Д°)」 は? 好きじゃないって言ったら好きじゃないって決めつけるならツンデレが成り立たなくなるだろ!?
そんな訳で、ゴジラ関連シリーズが好きになれないワタクシでしたが、「ゴジラ キング オブ モンスターズ」は最高でした。
コンセプトが、
ゴジラ vs キングギドラ vs モスラ vs ラドン
なのですが、最高過ぎました。この作品の監督ドハティはゴジラ狂として知られるが、その愛が作品と空回りする事なく、視聴者ともボタンを掛け違える事なく、最高の映画を作ってくれたのです。
まず、モスラが美しく、カッコいい。
デザインベースはモスラと言うより、悪のモスラ「バトラ」なんだけど、成虫状態でも糸を吐くわ、カマキリ状の腕を持つわ、尻尾には蜂のような針を持つわ。
(´°Д°)」 モスラ、輝いてるわ。
って最高のモスラが見られますし。
キングギドラが最高なんや。
操られてないし、ゴジラと対等以上の強さ持ってるし、電気でパワーアップするし、何と言っても、
ホイホイ逃げない。
完璧怪獣となって大暴れ。(でも、歩くのはちょっと苦手という所もポイントが高い。かわいい)
そしてゴジラは、人類の敵でも味方でもない。
地球の守護者というポジションなのだ。
人類が地球を汚し続けるなら人類は敵だし、それ以上の敵怪獣が現れれば全力でブッ潰す。
過去作のゴジラを否定する事なく、ドハティ監督はむしろそれらを肯定してきた。
そんな彼だからこそ作れた傑作ではないかと思うのだ。
(´・Д・)」 まあ、ワタクシの不満点が全て解消されているので自然と高得点になるのは仕方ない。てか、当然。
んで昨日、友人らと「ゴジラ キングオブモンスターズ」を観てたんですが、
「ゴジラ絶対殺すマン」の主人公と
「ゴジラ絶対守るマン」の渡辺謙が、
地球を守るために共闘する訳ですよ。
で。ぶっちゃけ渡辺謙がドハティ自身かよ、ってぐらいゴジラ愛が酷い。
今回この映画を観るのは2度目なのですが、物語を知った上で観ると、ゴジラの行動を予測して見せる主人公に、渡辺謙が主人公をリスペクトしつつも複雑な感情を抱いてるようにしか見えない。
ゴジラが好きじゃないとか言いつつ、観た上でいちいち分析するワタクシみたいなタイプと、ゴジラ大好き!全てを受け入れて見せるよ!!ってドハティ監督みたいなタイプ。
この対比が面白いよね。って話をしたら、
「コレがいわゆる【同担拒否】ってヤツですね」
って言われて、死ぬほど笑った。
同担とは、アイドルグループなどで自分が応援している個人メンバーと同じ対象を応援(担当)している他のファンを指す俗な言い方。 応援対象が自分と同じ人。 「担当が自分と同じ」という意味。 人によっては、応援対象が被る人とは、解釈が同じなので嫌悪感があったり、解釈が違うので理解しあえなかったりするため、絡みたくないという感情に駆られる事があり、その旨は「同担拒否」という言い方で宣言されることが多い。
あと、渡辺謙は主人公に対し、「同じゴジラを愛する者として、憎しみを抱いちゃうのもわかるよ」的なポジションなんだけど、主人公側は「は? お前何言ってんの? アタマおかしいの?」的な態度なのもいい。って話をしてると、
「いわゆる【解釈違い】ですね」
って言われて、更に笑った。
解釈違い。文字通り、解釈が違うこと。特に、キャラクタのカップリングと、どちらが男役ポジションかで揉めることが多い。例えば、
A「常識的に考えてモスラ(♂)×ゴジラ(♀)だろ!」
B 「何言ってんだ! ゴジラは攻め(♂)だろ!」
C 「受け(♀)はギドラに決まってんだろ!」
という争いが起きないようにする必要がある。
宗教でいう所の宗派が、
わかりやすい「同担拒否」「解釈違い」である。
身近なところで言えば、同族嫌悪。
なお、ワタクシは、この「キング オブ モンスターズ」においては、
渡辺謙(♂)×主人公(♀)
を推したいと思います。
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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。