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No.1になれなくてもいい


 皆さん、こんにちは。一番と言ったらハルク・ホーガンですよね。イチバーン! 木賃もくちんふくよし(芸名)です。

 いきなりでアレなんですけど、ワタクシ、嫌いな曲があります。タイトルで想像が付いてるかも知れませんが、


 (´°Д°)」 世界に
 ひとつだけの花。


 嫌いなんですよね。いや、別に毛嫌いするほど嫌いな訳じゃないんですが、歌詞の中にどうしても許せない箇所があるんですよ。

 花屋の店先に並んだ
 色んな花を見ていた
 人それぞれ 好みはあるけど
 どれもみんな綺麗だね
 この中で誰が一番だなんて

 → 争うこともしないで ←


 (´・Д・)」この部分。

 (´°Д°)」 争ってんだよ!


 花は基本的に自分で動けないから、綺麗に咲き誇る事により、昆虫から発見され、受粉する事でその種を残す。主に花は、昆虫ビジョンで見ると毒々しいとも言える色で輝いており、つまり綺麗に咲く事で「オラっ! 俺の所に来い! 他所に行くな! 俺を見つけろ!」と争っているのである。


 (´・Д・)」 醜く
 争ってんのよ。


 まあ、ちゃんと歌詞を読めば「その花を咲かせる事だけに一生懸命になればいい」と謳っているので、ワタクシに読解力がない訳ではない。しかし「争うこともしないで」って部分だけは許し難いのだ。
 それに「どれもみんな綺麗だね」って、


 (´・Д・)」 汚ぇ花は
 買われないんだよ。


 って事なのである。そもそも、植物が生存競争から外れてるなんて事はなく、アクティブに戦ってる姿が見えないだけで、バリバリ競い合ってる訳でな?
 しかも、人間様が「綺麗」って理由で栽培してくれるようになると、生存戦略的に花も、


 「人間様に綺麗に見えるよう、
 頑張って咲き誇っちゃおう!」


 とゴリゴリに戦ってるのである。そもそも、虫食いやら病気やらに負けないようにも戦ってるし。単に人間様の目からそう見えてないだけで、唐辛子なんか「辛くなって食われないようにしよう!」って戦略から「辛くなればなるほど人間様が栽培してくれるぞ!」に切り替えたのである。

 そもそも、ナンバーワンにならなくてもいい、なんてのは、



 (´・Д・)」 ナンバーワンに
 なれる奴の戯言に過ぎん。


 ちなみにあの曲はオリコン1位取ってるしな。

 まあ、こーゆー話をすると必ず「2番じゃダメなんですか!?」って政治家の言説が出てくるんだけど、


 (´・Д・)」 生きて行けるなら、
 何番でもいいよって話だ。


 これはワタクシが強く言い続けてる事だが、人が人として学ばなければならない事は、


 (´・Д・)」 生きてく術を
 身に付けなさいってコト。


 ぶっちゃけ、資産家に生まれたなら財を食い潰すだけでもいい。美女なら資産家を捕まえて結婚すればいい。頭が良いなら金を稼ぐ方法を考えればいい。体力があるなら肉体労働で稼いでもいい。別になんだっていい。

 そりゃなるべく他人に迷惑をかけない方がいいし、犯罪には手を染めない方がいいだろう。制約と言えばそれぐらいで、自分で自分の食い扶持を稼ぐ方法さえ確保できたら、勉強ができなくても、運動ができなくても構わないのである。

 そう。前述の歌詞のように、自分という花さえ咲かせる事が出来たら、生き方なんて誰に責められるものでもない。ワタクシはそう思っている。

 しかし、だ。現実を見よう。
 同じ値段で買うなら、より綺麗な花を買うのである。
 同じ新卒の同じ給料なら、学歴が、成績が良い方を採用するのだ。そりゃ当然だろう。


 一人一人がオンリーワン。


 その通りだ。だが、そのオンリーワンを活かして好成績を取らない事には、誰も貴様を必要としないのである。
 求められているものが違うから、どんな形でオンリーワンが活きるかまでは予想できない。しかし、それを見極めるのが大変だから、学歴なり成績なりで判断する。要は、


 (´・Д・)」 似たような凡才なら、
 少しでも成績が良い方を取る。


 それだけの事だ。成績が劣っていても、面接官を虜に出来るならそれでいい。学歴がなくとも、コネがあるならそれを使うのもいい。
 ただ、成績上位者から採用する場合、上位にいないと切られる。それだけだ。

 だから、ぶっちゃけ「ナンバーワンになんて、なれなくていい」のだ。


 ボーダーラインより上であれば充分なのである。
 しかし、残念な事に、ボーダーライン越えしか狙ってない奴は、


 (´・Д・)」 トップを狙う
 連中には太刀打ちできない。


 つまり、ボーダーラインしか見てない奴は押し出しを食らって落ちる。だからこそ、トップを狙う必要があるのである。
 余程の事がない限り、2番を狙ってる奴は2番以下にしかなれない。受験の志望校で考えればわかりやすいと思う。

 そして、順位の優劣は明確な評価の差なのである。
 例えば、わかりやすいのが大学の研究だ。

 同じ研究をやってて、2番手の奴に研究費なんか回されないのである。
 当たり前だ。値段が同じ、サービスも同じ、人も並んでないって条件で似たようなラーメン屋があるなら、ほぼ誰しもが美味しい方を選ぶ。
 大学の研究なんてのはボーダーラインがトップの1校だけなのである。

 実際、国から捻出される約2500億円の大学科研費ってのは、東大が10%を持って行く。5%は京大が持って行く訳だ。阪大も5%未満。東北、名古屋、九州と順に下がる。慶應義塾が10位。
 まあ、この辺は医学部を持ってるから研究費を取れるってのがあるのは事実だが、東大10%、京大5%の時点でお察しだろう。
 ちなみに日本の大学の数は約800校である。
 つまり、ランキング争いに入れない連中は、


 (´・Д・)」残りカスしか
 回ってこないのである。


 誤解しないで欲しいが、残りカスでも何でも、食って行けるならそれでいい。
 ここで話を映画に変えるが、それで食って行けるなら、B級映画だろうとC級、D級、果てはΖ級でもいいのだ。

 別に有名な俳優が出ていなくても、面白い映画は面白いし、A級だろうとハズレの映画は山ほどある。
 B級にはB級の、Ζ級にはΖ級の戦い方があるだけの話だ。

 別に、全米が泣かなくても、アカデミー賞を取れなくてもいい。
 カンヌ映画祭に出したってだけで、単館上映され、意識高い系の大学生が観に行くだけで成り立つならそれでいいのである。
 レンタルビデオで好事家が観るだけのサメ映画でも、成立するならそれでいいのだ。

 そもそも、の話である。
 人間と言うのは「話題作だから見に行く」って奴が圧倒的に多い。しかし、「話題作なんて(本当は興味があっても)絶対に観てやるもんか!」という層も、確実に存在するのである。


 (´・Д・)」 いませんか?

 マクドナルドにだけは
 絶対に行かない!って
 息巻いてる人とか。


 要するに、アンチと呼ばれる存在である。
 大変厳しい言い方をするが、どんなジャンルであれ、大体はその筋のマニアに言わせると、


 一番手は媚びが感じられて好まれないが、


 (´・口・)」 業界2番手の方が好きっス!


 って言うと、


 (´・∀・)」 キミ、なかなか
 わかってるじゃないか。


 と歓迎される傾向にある。
 何故だかよくわからないが(いや、わかってるけど)、マニアは1番ではなく、2番手以降を好むのである。
 言っちゃ悪いが、ナンバーワンは勝者の余裕があったり、売れる為の方針を採用したりするから、判官贔屓があったり、こだわりが感じられる2番手が人気なのよね。

 ん? あんまりピンと来ない?

 (´・Д・)」 わかりやすく言うと、


 主人公とくっつく用意されたヒロインより、


 主人公からフラれる
 サブヒロインの方が、
 オタク人気が高い。


 (´・Д・)」 あるでしょ? そーゆーの。

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 なお、この先にはサブヒロインの話しか書かれてません。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。