フナムシに殺されかけた話
フナァァァァァーーーーームシィィィーーーー
(粉雪風に)
皆さんこんにちは。フナムシは食った事ないけど、フナズシは食えるよ。木賃ふくよし(芸名)です。
さて。毎日ここに、何を書くべきか迷うんですが、書くべき事を決めてしまえば、割と何とでも書けてしまいます。内容が面白いかどうかは別の話ですが。
そんな訳で、だいたいその日にお客様と話してた事なんかがネタになったり、ネタの元になったり、書くべき内容の刺激になったりするんですが、今日はちょうどそんな感じです。
こんなネタの出し方が出来るのは店がなくなって無職になるまでなんじゃないのかって気がするのですが。
本日のお話は、25年以上の時を遡る。
ワタクシがまだピチピチの20歳だった頃の話です。今はウエストがピッチピチですが、この頃は痩せてたんですよね。まぁ、どうでもいい話ですが。
当時ワタクシはプール・バーに勤めてました。プールと言っても泳ぐ訳じゃありません。ビリヤードが出来るバーの事です。
高校を中退したワタクシは、単なるビリヤード好きだったのですが、アルバイトとしてプールバーに入ったら、その直後、タイミング悪く、上が全員辞めて、何故か雇われ店長にされてしまいまして。
多分、それが17歳の頃だったと思います。そこで2年以上勤めてたと思うのですが、当時、17歳で手取り25万円ぐらい貰ってて、今思えば、これが一番稼いでた時でした。7月には無職になります。よろしくお願いします。
話が逸れました。
その当時の話です。当時、それで貯めた金でバイクを買いましてね。
当時はまだ若くて元気だったので、時間があればツーリングに出かけてました。
店は朝まで営業してたので、クローズとともに、仲の良かったスタッフをケツに乗せて、「朝日を見に行くぞ!!」なんて、ショートツーリングにもよく行ってました。
その日も、朝日を見に近所の海まで出掛けた日でした。
相棒(と言ってもワタクシより年上)はイチロー。顔はゴン中山似だけど、名前はイチローです。
ワタクシはイチローをバイクのケツに乗っけて、海まで走りました。
その頃は兵庫県住まいだったので、近所の海は明石の江井ヶ島という所です。海は他にもあるんだけど、砂浜らしい砂浜がある場所はここが近いんで。
我々は、そこまでバイクを飛ばして、朝日を見て、タバコを一服して、「たまんねえな」と呟いて帰る。
そんな無意味な事が無意味に楽しめる時代でした。タバコを吸える年齢? いンだよこまけえ事は。
そして、その日も我々は江井ヶ島の波と朝日を浴び、タバコを吸って、帰りました。(所要時間10分。移動時間片道30分)
バイクの所まで戻り、エンジンを掛けて、走行を始めて1分ぐらい。
事件は、
その時に
起きた
のです。
タンデムシートのイチローが、
走行中に、
突然暴れ出したのです。
「のああがががばばばばばばばば!?」
って悲鳴を上げて、身体をよじらせて暴れるイチロー。
一般道だったのと、朝で交通量が少なかったから無事でしたが、走行中のバイクのケツで人間が暴れるとどうなるか。
重心は乱れるし、腰を持ってたりするから、下手するとハンドルさえ奪われます。
危うく事故るところでしたが、とにかくワタクシは速度を落とし、道路脇にバイクを停めました。
イチローはバイクが停止するより先にタンデムから飛び降り、ヘルメットを投げ捨てました。
ー発狂した!?
そう思えるぐらいでしたが、ヘルメットを投げ捨てたイチローは、頭を何度も強く振っただけで、その後は落ち着きを取り戻したようでした。
ワタクシはおそるおそる、イチローに尋ねました。
「ど、どうしたの?」
するとイチローは、恐怖に染まった表情をワタクシに向け、こう言ったのです。
「ヘルメットの中にフナムシが、、、」
のああががばばばばばばばば!?
しかも、耳に入ってきたらしい。
そりゃ暴れるわ。ってか、危うくフナムシに殺される所だったわ。
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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。