緊急事態宣言3.0

　皆さん、こんにちは。ウチの家計は常に緊急事態宣言なんですけども。木賃ふくよし(芸名)です。
　さて。緊急事態宣言の三度目が発令されました。

　ぶっちゃけ無意味
　なんじゃないかと

　思ってます。はい。
　もはや国民の大半が蔓延防止措置と緊急事態宣言にどの程度の差があるのかわかってないと思いますし、既に国民の間に緊張感がない。正直ない。まるでない。

　そりゃ普段よりは人出は少ないけど、そのレベル。１回目の「え？ 何コレ？ ゴーストタウン？」って風景はもはや見られず、

　「マスクしてるし、いいでしょ？」

　ぐらいの感覚である。
　そりゃ、不安に駆られている人は出掛けてないが、その人達は宣言に関係なく出回らない。
　むしろ、店に入れないからコンビニや公園でたむろしてる。そりゃ店内に籠るよりはマシかも知れんが、人がワラワラいる公園と、客もまばらな店内を見る限り、店の方がマシなんじゃね？ と思うレベルだ。

　店にしたって営業が20:00まで。って余計に事態をややこしくしてる。

　会社帰りの18:00からオーダーストップまで間がない19:00に客が集中して、逆に密な状態を作っている始末だ。
　従業員もわたわたしていて、もはや誰も得していない。

　はたして、この緊急事態宣言にどんなメリットがあると言うのだろう？

　ワタクシは消極的自民支持派だが、コ ロ ナ騒ぎについての対応にはハッキリ言って失策だらけだと思っている。
　確かに、宣言を出さず「こんなに感染者が増えた！」ってのは避けたい事態であろう。これは仕方ない。しかも事態が事態である。今、この最中に与党を降りられるのは失策が続くより被害が大きくなる。確かに、それだけは避けていただきたい。
　アクションゲームをやってる最中に、難易度の高いステージで突然プレイヤーを替わるようなものだ。しかも初プレイですよ？ まだここまでやってきたプレイヤーに任せる方がマシ。

　無論、「宣言は出しましたし、やれる事はやりました。申請をしてきたのは各都道府県ですし、我々は応えただけです。それでも増えたのはウイルスが凶悪か、あるいは出歩いた人が悪いんじゃないですかね？」というエクスキューズは必要であろう。

　しかし「感染者が増えた」という事実に変わりはなく、こうなると結局、叩かれる要素にはなる。
　正直、どっちに舵を切っても糾弾の声はさほど変わらない、と言うのがワタクシの考えである。
　ならば「自粛要請はした。自浄作用が働かなかったのは自粛しなかった人たちの問題である」とした方がまだマシだと思うのだ。

　要は蔓延による経済的損失より、緊急事態宣言による経済的損失の方が大きい、と言うのがワタクシの見立てである。
　例えば、飲食店などに充てられる給付金。
　これだけで恐ろしい支出である。
　シャレにならない。
　まあ、これで個人商店なんかは生き延びられる可能性が高まるが、大手チェーン店だったら焼け石に水である。売上の補填になどならない。

　しかも、国民の間で「飲食店が給付金で焼け太りしてるらしい」なんて噂が立ち、変な嫉妬や密告の動きまである。もはや地獄だ。
　念の為にもう一度言うが、大手チェーン店は大赤字である。
　ワタクシは騒ぎが大きくなる前に廃業した自営業(個人商店)なので言うが、

　何回か計算してみても、
　焼け太りには程遠い。

　１度目の緊急事態宣言時には、飲食店への給付金は出ていない。(※自治体などからの物は別とする)

　２度目の緊急事態宣言で１日に６万円~４万円が給付された。それが約１ヶ月。

　つまり、騒ぎが始まってから２度目の緊急事態宣言までの間に、どれぐらいの赤字を抱えていたか、という点が抜けているのだ。
　確かに、２度目の緊急事態宣言は寝てても１００万円ぐらいの金額が給付された事になる。

　しかし、店の家賃なんてのは何十万円もする。従業員の給料だって払わなきゃいけない。

　だから大手チェーン店は大損害なのである。

　騒ぎから２度目の緊急事態宣言までの間に、どれほどの赤字が出ていたかを考えると100万は少しも多くない金額である。
　そりゃ、騒ぎの間でも変わらず客足が減らなかったし、売上も減ってないし、従業員も自分と配偶者だけ、家賃も持ち家だし掛からない、みたいな店なら焼け太りしたかも知れないが、そんな店は例外でしかない。

　てか、例外中の例外である。

　しかも、別に悪い事をしている訳でも何でもなく、単に急場凌ぎのシステムがザルだったお陰で得をしただけなのである。トータルで見れば損失がマシになった程度で、自営業者が全員焼け太りした訳でも何でもない。

　以前にも書いたが、

　我々の敵は、
　コ ロ ナ である。

　マスクをしてない奴でも、公園でたむろしてる奴でもない。結果的に焼け太りした自営業者でもないし、まして新型コ ロナ罹患者などではないのだ。

　騒げば騒ぐほど自分たちの首を絞めていると気が付かねばならないのである。

　てかね、

　実際に飲食店が本当に時間短縮営業をしているかどうか、同業者が密告しあってる、ってな話もチラホラ聞きますし、こちらは未確認ですが、

　飲食店の閉店時間ギリギリに「今から入れますか？」ってな電話をする調査のアルバイトまであるんだとか。

　(´･Д･)」 いや、そのバイト代を給付金に回したら、その分だけ自粛する確率が上がるだろ、、、。

　(´･Д･)」もはや地獄である。

　繰り返すが、我々の敵はコロ ナだという事を忘れないようにしたい。

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　なお、この先には、ワタクシが推察する「緊急事態宣言の本当の目的」が有料で書かれています。こちらは途中までが無料です。

　　(´･Д･)」本編で書いたように、緊急事態宣言を出す意味がなさすぎる。

　しかし、色んな業界の人間を見てきたワタクシとしてまして、床屋政談のように「政治家は馬鹿ばっかりだ！」と調べもせず、考えもせず決めつけている方が馬鹿だと思う訳だ。

　これまでの経験から、一見して「なんでそんな馬鹿な事を？」と思うような素っ頓狂な事でも、裏事情を探ってみると、「そーゆー事だったのか！！」と納得する事が結構ある。

　政治に限らず、会社に限らず、これらにはいくつかパターンがあって、

　・本当に馬鹿な案が通された。
　・派閥争いなどに利用された。
　・プランAとB(相反するが、どちらも良案)を決め切れず、半端な折衷案になった。
　・そうせざるを得ない事情があった。
　・割と八方塞がりで、それしか手がなかった。
　・元々は良案だったが、トップダウンする過程で、おかしな事に。
　・理想的に進めば名案だが、そんな美味しい話はない。
　・反対派閥やマスコミ、割りを食う連中がネガティブキャンペーンを行っている。
　・多数ある問題の１つを片付けるために、他が犠牲になっている。
　・組織や業界内部では、良案なのだが、外部には受けが悪い。
　・組織や業界の内外を問わず、実は良案なのだが、一見すると愚策に思える。

　ざっとこんな所だろうか。要するに、本当に馬鹿な案が通って来るパターンもあるが、聞こえも良く、誰も割りを食わない、事態が好転しかしない成功確実な名案なんてのは簡単に見つかる訳もなく、どれだけ名案であってもそれに異を唱える事によって得する連中がいる限り、万人が納得する話などないのである。

　実際、聞こえが悪くて、めちゃくちゃ反対されたけど、実施してみたら悪くなかった。むしろ良かった、なんて事も多々あるが、人間、良かった事にはなかなか気付かないし、気付いたとしても口にする事は少ないのである。

　だから「政治家は愚かである」なんて声高に言っている人は信用してはいけない。少なくとも、言ってる奴よりはマシである。
　会社ひとつ取っても、腕の立つ人や頭の切れる人は沢山いるし、逆に損害を産む人もいる。また、誰にとって得かという差もある。
　「政治家は馬鹿しかいない」なんてのは「部長一人だけが馬鹿な会社」を見て「あの会社は馬鹿しかいない」と言ってるようなもの。自分の属する組織にも馬鹿な人の一人や二人はいるだろうし、それで自分まで馬鹿扱いされるようなものだ。

　端的に言おう。

　馬鹿という方が、
　馬鹿なのである。

　ワタクシはそーゆー考え方をしている。しかし、それでも今回の緊急事態宣言は愚策だと思えて仕方ない。無論、

　・最低限の蔓延防止策にはなっている。
　・与党の地位を揺るがさないための措置である。
　・給付金などによって経済の悪化を食い止める。

　などの意図や効果はわからなくはない。しかし、社会的、経済的ダメージはそれを遥かに上回っているように思えるのだ。
　それでも、緊急事態宣言は発令された。

　それには少なくとも何らかの意図があるはずだ。

　そこでワタクシは色んな角度から物事を考えてみた。

　すると、ようやくひとつだけ、メリットと言えるメリットを見つけられた。無論、大雑把な試算でしかないが、緊急事態宣言で被るダメージの方がはるかに大きいだろう。
　だから、こんなのはワタクシが見つけられた小さなメリットでしかない。実際のところはわからない。本当に愚策なのかも知れない。

　(´･Д･)」 それが何なのか知りたい人は、投げ銭(¥500)して、続きを読んでください。割とアレな話が書いてあるので、心してご購入ください。

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