お客様のご意見は聞く必要がない。
皆さん、こんにちは。クレイジー・クライマーってゲームが好きでした。木賃ふくよし(芸名)です。
アレから40年、世にはクレイジー・クレーマーが溢れているという、、、
さて。先日、プロの漫画家さん(?)のイラストに、「あ〜だ、こ〜だ」と難癖をつけて絡んだTwitterアカウントがあって話題になってた模様です。
描かれた漫画が気に入らないのか何か知りませんが、描かれた料理が「美味しそうに思えない」とケチを付けた事が始まり。
いや、ここが始まりかと言うと、他にも色々ある模様ですが、今回の話には直接関係ないので端折ります。
で。漫画家さんの慇懃な対応をどう勘違いしたのか、クレーマーは、漫画家さんに対して更なるご高説をブチまけるという四次元殺法を展開。
しまいめには、
「自分の方が上手に描ける」
と、のたまい、何故か写真をアプリで加工したモノを公開するという五次元殺法に到達。
という事件があった模様です。
あんまり詳しくは知らんけど。このテの話題は大人の対応でスルーするのが正解だと思ってるんで、そもそも知らなきゃ腹が立ったりもしませんしね。
(´・Д・)」 え?
話題に取り上げてんじゃん?
(´・Д・)」 ええ。まあ、絶対にスルーできるとは言ってませんからね。
それが正解だと知っていて、常にそうありたいと思ってるだけで。ええ。
まあ、コレに限らず、この手の「お客様の声」や「クレーマー」に屈してしまう企業や事件が多発しており、「キャンセル・カルチャー」なんて言葉まで出てくる始末。キャンセルしていいカルチャーなんてのは、必殺技につなぐ時の大パンチぐらいだ。
ただワタクシ、コレでも20年以上経営者をやってたので、経験から個人的意見を言わせてもらいますけれども。
(´・Д・)」 お客様の声なんて、
一切、聞く必要ねえから。
まして、客でもねえし、
客になっても困るだけの、
クレーマーの意見なんて、
完全に無視した方がいい。
他の優良客への迷惑になるだけだし。
コレは実体験なんだけれども、昔(30年ぐらい前)、プール・バー(ビリヤードできるバー。ダーツ・バーのビリヤード版)で、雇われ店長に任命されたばかりの頃の話だ。
突然、まだ10代だったのに店を任されて、どうすりゃいいのか、割と本気で困ったのよね。んで、その店の常連さんだった広田さんって人を捕まえて相談したんですよ。
「どんな店にして行ったらいいのか」ってね。
そしたら、広田さんが目からウロコな事を仰いましてね。ええ。
(´°Д°)」 そんなコト、
客のオレに聞くな。
客なんて、
無料で飲めて、
食えて、遊べりゃ
それが一番に決まってる。
そんな連中の意見を真に受けるな。
(´・Д・)」 おおお、そりゃそうだ。その観点はなかった。あって当然なのになかった。
そう。客の言うコトなので、突き詰めれば「俺だけ贔屓しろ!」なのである。無論、善意から意見をくれる人も大勢いるが、コレは自分が経営者になってから思った事で、
99%は
役に立たない
意見なのである。
だって、門外漢の素人意見ですよ?
知ってる・やってる・やったけど効果ナシ・やったけどコスパが悪い・リスクが高すぎる。要は絵空事か実行済みか実行中なのである。
業界の人間でも、「自分が成功した方法」を述べるだけなので、眼前の問題に当てはまるとは限らない。
要するに「俺はコレで成功した」って言われても、ウチとじゃ条件が違うんですよ、って話になる。
中には、「その発想はなかった!」って素晴らしいアイデアや、「それは見事に適合する or 応用できる」って策が出てこない訳ではないが、そんなのは1000件のアイデアから1件でも出れば御の字である。
そして厄介なのは、善意から申し出てくれる意見ってコトだ。
善意から真剣に考えてくれたご意見は本当に有難い。そこに嘘偽りはない。だが、そのアイデアが採用に至らない999/1000の場合、概ね、いい結果は待っていないのだ。
せっかく考えたアイデアが採用されなかった。
自分の構想がコテンパンに否定された。
(´・Д・)」 善意だからこそ、いい気分がしない。
だから、迂闊に客の声なんざ聞かない方がいいって事だ。逆に客が離れる。
むしろ反応を見ろ。声なんか聞かずに反応を見ろ。言っておくが、
90%の客は、
気に入らないと、
黙って消える。
いちいち御要望なんざ出さねえし、当然、クレームなんか入れない。そーゆーモンである。
わかるだろうか。だから、客の声なんか聞く必要はない。むしろ聞かない方がいい。必要なのは、
お客様の反応を
ちゃんと見ること。
つまり、世間がどう騒ごうが、あまり関係ないのである。
まして、客でもないのに喚き立てるクレーマーなど何をか言わんやだ。
無論、懸賞付きのアンケートだと何故か真剣に答えたりするし、正当な要望や苦情は聞き入れるべきだし、前述のように1/1000の素晴らしい案は探し続ける価値がある。
また、新規客を獲得するためには世間の声に耳を傾けなきゃならないし、株式会社なら株主を満足させるための行動も必要だ。
だが、最も重要なメイン客層の大半は、黙って金を払うし、黙って客ではなくなる。
そーゆーモンである。
いきなり話を冒頭に戻すが、個人的には「俺の方が上手に描ける」って考えが、愚かかどうかを別にして、それを否定する意見が多いのは残念である。
近頃はどうにも、「気に入らない意見を持つ人を叩いてもいい」という意見は「叩いてもいい」かのような風潮があり、ワタクシはそれを好ましく思えない。それじゃやってる事がクレーマーと大差ないからだ。
正直言って、漫画家さんに噛みついてるアカウントに対しては「痛々しい人」だとしか思ってないが、アレな人だからと言って叩いていい理由にはならない。(明確な根拠となる違法行為などがある場合は別だが)
ワタクシは、誰がどんな考えであろうと、発露しない以上は非難されるべきではないと思うからである。
まあ、引用リツイートして難癖つけてるから、発露ではあるけれども。
独り言を部屋で言ってるのか、友人相手に洩らしてるのか、居酒屋で大声で愚痴ってるのか、駅前で叫んでるのか、ネットに書き込んでるのかって差はあるが、発言の自由自体は守られるべきであろう。
それに、作品を人目に晒す以上、批判がある事は覚悟しなきゃならないし、誰しもに意見を言う権利はある。お褒めの言葉以外の発言は許しません、なんてディストピアでしかないだろう。
そしてまた、その意見すらも批判に晒される覚悟は必要となる訳だが。
特にネットの場合は油断すると、甲子園での阪神巨人戦で巨人を応援するようなモノだ。しかも、阪神側の席で。
しかも、下手すると巨人の応援と言うか阪神や阪神ファンへの悪口だったり、それどころか野球そのものを貶したりする行為に近くなる。
つまり、単純に客でもねぇ奴が、客になる事もないのに御高説ブッこいたら、そりゃ叩かれもするわな、としか思わないのも事実ですけどね。
だがそれでも、
そして、それが如何に身の程知らずな発言であれ、鼻で笑われるような妄言であれ、
「俺の方が上手に出来る!」
って勘違いは必要だと思うのですよ。
そりゃ、偉人の作品を見て、追いつけ追い越せと励む事は素晴らしい。だが、凡人の多くは偉業を見て「自分には真似できない」と絶望するのである。
「アレぐらいだったら俺にでも出来るはず」って勘違いから挑戦する馬鹿もいないと、いや、そんな馬鹿がいないと、そのジャンルは廃れてしまう。
たかが野球なんて、球を投げて捕って、棒切れで打つだけだろ?
絵なんて、紙と鉛筆があれば誰だって描ける。
そーゆー勘違いを、小利口な振りで上手にやり過ごすだけでは、世の中は面白くないと思う次第である。
だいたい、こう言ってるワタクシだって、
酷いサメ映画とかを観ると、
(´°Д°)」 さすがにワタクシでも、
これよりマシな映画が撮れるんじゃ?
とか思っちゃうもん。
100人いたら、
95人がそう思う映画は、
山ほど存在する。
傲岸不遜であろうとも、これでプロになれるなら、自分にも希望があるんじゃ? と思わせてくれる存在や、その傲岸不遜な思い上がりは、むしろ必要だと思うのである。
(´・Д・)」 なんか、タイトルと結論に乖離が見られるが、それも気にしない方向で。
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なお、この先にはツイッターの方で上げた、ワタクシの描いたカツサンドが載せられています。
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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。