大きなカブとスーパーカブ
皆さん、こんにちは。うんとこしょ。どっこいしょ。まだまだカブを抜けません。木賃ふくよし(芸名)です。
はい。ワタクシ、もうまともに20年はバイクに乗ってないんですけども。ええ。それでもやっぱりバイクは好きですね。バイク。うん。いい。
さて。なんか最近「スーパーカブ」なるアニメが始まったそうで。ええ。全然観てないんで知りませんが。
※ スーパーカブ。オッサンが乗ってるバイクとスクーターの中間みたいな見た目の小型バイクと言えば、だいたい想像がつくだろう。そう。郵便配達人が使ってる、あの赤いバイク。アレがカブ。
こーゆーアニメがヒットすると、少々危惧するところがありまして。
「けいおん!」「響けユーフォニアム」「ばくおん!!」「ゆるキャン△」「刀剣乱舞」「艦これ」「ガールズ&パンツァー」etc…。数えていくとキリがないレベルで、趣味性の強い作品が人気を博してきました。ハイそこ「ばくおん!!」は人気が出なかったとか言わない。
まあ、ワタクシは萌えアニメ的なモノにあんまり興味がないので、実はどれひとつ観てないんですけどね。はい、スミマセン。
バイク好きなんで「ばくおん!!」はちょっと興味があったんですが、結局1話も観てないし、音楽は好きなんで「けいおん!」も観てみたんですが、一話を観て断念しました。
ミミリタリー物は好きなんで、周囲から散々勧められたのもあり、「ガールズ&パンツァー」だけは観たんですが、
6話ぐらいまで観て、
全っ然、戦車戦が始まらないので
痺れを切らして断念しました。
そしたら、周囲から「そこからが面白くなるのに!!」と烈火の如く怒られまして。ええ。まさに十字砲火状態。
(´・Д・)」 そんなに怒るぐらいなら、最初から「戦車戦が始まるまでは我慢してね」って言っといてよ、、、。
まあ、そんな訳で全然観てないんですが、このテの作品が売れると、必ずいざこざが起きます。いわゆる、古参のファンと、アニメから入る新参、あるいはにわかとのギャップですね。
偉ぶりたい、面倒くさい古参と、マナーが悪く、場を荒らすだけ荒らして去っていくにわか。
ハッキリ言うが、どちらも最悪である。
現実がそう簡単じゃない事も承知の上で言うが、新規参入のない業界は衰退する。古参は新参を暖かく迎え入れるべきだし、上手に教育していく義務や責任がある。
新参も、そのジャンルの知識の前に、人としてのマナーを身につけろ。今、そのジャンルに出会えるのは、古参が支えてくれていたからだ。
現実がそう簡単じゃないとしても、それでも、お互いがお互いを尊重して行かねばならないのである。ワタクシはどっちの肩も持つつもりはない。
古参にも最初はあったし、趣味が高尚であらねばならない理由もないのだ。
アニメでも漫画でもゲームが切っ掛けでもいいじゃない。
その趣味の世界が平穏に続いてくれるなら。
しかし、
今回は少し、話が違う。
カブである。
バイクなのである。
コレは、ワタクシがバイクに一過言あるから言うんじゃない。
知ってると思うが、当然のことを言う。言わせてくれ。
バイクは危険だぞ。
下手したら死ぬぞ。
ワタクシは2度ほど大きめのバイク事故をしてますので、これだけは口うるさく言う。
バイクは、まず他人を怪我させる可能性が低い。その点は「頭文字D」に影響を受けてイキって峠を攻めるよりはマシですが、
痛い目を見るのは自分だぞ。
前述のように、何が切っ掛けで新しい趣味の世界に行こうと、それは歓迎されるべき事である。そこを曲げるつもりはない。ないんだよ。
しかし、運動神経も反射神経も集中力も平均以下ってか、お前、身体動かすの苦手だろ!? って人はもう一度考えて欲しい。
余程の悪道を行かない限り、長時間運転をしない限り、四輪は肉体スポーツではない。
しかし、二輪はモータースポーツでありながら、モロに肉体を使う。
ハンドルはついてるけど、曲がる時はシフトウェイトで身体を使って曲がる。
ワタクシ自身が運動神経に優れず、運転が上手い訳ではなかったから言う。二度の事故を経験してるから言う。
運動が苦手ならやめとけ。
ゲームでなら反射神経あるよ!とか程度ならやめとけ。
まだ20代前半ってんなら、伸び代もあるだろう。止めても聞かねえ年頃だろうし、それはいい。仕方ないだろう。
しかし、30も半ばを過ぎた、そもそも運動神経ないし、運動もしてない、能力が下り坂に差し掛かってるインドアなおたくが急に始めるには二輪は危険すぎる。マジでやめとけ。カブは速度出ないから大丈夫!とか思うなよ!? 人は時速40kmで充分死ねるからな!?
それこそ、ワタクシが二輪免許を取得した約30年前の話だ。
場所は田舎の自動車教習所。
教習車はHONDAのVFR400K(教習車仕様) フルバンパーなので重量は200kg近い筈だ。
バイクなので路上教習はない。
ワタクシと一緒に教習を受けるのは、申し込みの時にも一緒だった男だ。どこの誰だかは知らないが、まだ25歳以下という所だろう。見た目は見るからに典型的な、
でぶおた
だったのである。正直、絶対に運動とかしてきてないタイプだ。
バイクのゲームか何かに触発されたのか知らないが(当時はバイクのアニメはなかったし、東本昌平の漫画「キリン」もちょうど連載休止期間だった)、失礼ながら、およそバイクが似合わない雰囲気である。
※ 偏見と言えば偏見なんですけどね。しかし、30年ほど前だが、もはやバイクブームは終息しており、当時、わざわざバイクに乗るのはヤンキーか不良、暴走族ぐらいで、ライダーやバイカーは全体の1/3程度だったように思う。田舎だったし、特に。
まあ、当時はワタクシもイキってたので、なんでコイツ、バイクに乗ろうと思ったんだろう。と薄ぼんやり思っていた。
ワタクシは先に教習所内コースを回っていたのだが、コースのスタート地点に彼と教官がいる。見えた限り、バイクを起こしたりしてる様子なので、彼は実車初搭乗なのだろう。
次にその様子を見た時、ワタクシは驚愕した。
おそらく人生で初搭乗となるであろう彼は、初回で、
バイクを空中に飛ばした。
(´°Д°)」 ええええええええ!?
どんなアクセルの開け方とクラッチの繋ぎ方をしたのかわからない(おそらくアクセルはフルスロットル)が、彼のバイクは、一瞬でウィリーし、一輪走行では飽き足らず、ゼロ輪走行になったのだ。
↗︎ ↑ ↖︎
→ ← 🏍
なんか覇王翔吼拳でも放ちそうな絵面だが、🏍=← 図のように空中で一回転(に満たない)したのである。
200kgの車体+100kg近いであろう彼の肉体が。
おそらく、彼にとっては最初にして最大のアクロバット走行だっただろう。
フルバンパーのお陰か、幸い怪我とかはなかった模様だが、教官の尋常ではない慌てっぷりは見られた。
この頃はワタクシも教習所に通い始めだったので、彼らの動向をしっかり見られなかったのが悔やまれる。それほどまでに見事な回転だった。
なお、ワタクシは未だかつて、バイクで彼に匹敵するようなアクロバット走行をした事はない。
バイクで事故って、
ワタクシ自身が
アクロバット飛行した事ならある。
(´・Д・)」 何に触発されてもいいし、向いてない事にチャレンジするのもいいけど、バイクはマジで危ないからね? そこんトコ、気を付けてね。マジで。
おまけ ↓
実はバイクの話 ↑
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なお、この先には、彼のその後が書かれています。
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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。