史上最弱の弟子

　皆さん、こんにちは。デシリットルって、学校でしか使わなくない？ 木賃もくちんふくよし(芸名)です。

　さて。本日も割と時事ネタです。
　正確に言うと、時事ネタでも何でもないのですが、似たような話が浮上したのでコレを本日の話題とさせて頂こうと思う。

　これはワタクシに少しだけ縁のある人の、数年前の話なのですが、、、

　ある人が、TVに出て、自分の業界が置かれている惨状について訴えた。
　それを見た、同じ業界の人が、

　「ウチも似たような感じ」

　ってネット上で呟いたのである。内容はざっとこんな感じ。

　ウチも伝統工芸の職人だけど、弟子は募集してる。

　労働は週５。

　給料はゼロ。
　交通費も出ない。

　住み込みは無料。三食付き。休みの日や空いてる時間には、好きにアルバイトでも何でもしていい。

　100%の保証は出来ないが、腕前が認められれば顧客は紹介できるし、好きに独立してくれていい。

　モノになるまでは３年ぐらい。

　って話が大炎上したのである。

　(´･Д･)」 そりゃ、週５で働かされて給料ゼロってんじゃ、炎上するのも当然だわな。

　昔ならいざ知らず、もう21世紀よ？

　(´･Д･)」 これは
　職人さんが悪いわ、、、

　(´°Д°)」 とでも
　言うと思ったか！？

　アホか。

　(´°Д°)」 騒いでる奴らは
　弟子入りしたのか？
　してないなら関係ないだろ。

　それでも弟子入りしたいと思う奴だけ行けばいい。最初に条件を出してるんだから、それで何の文句があるんだ？
　弟子入りした奴が、「最初と話が違う！」って言ってるなら、そりゃ職人側が悪い。しかし、別にそんな事はない。修行が厳しくて逃げ出した弟子が言うならまだしも、弟子入りする気もない外野が「今のこの時代に、なんてアナクロな考え方だ！」って騒いでるだけで、何の関係もない連中なのだ。

　そりゃ確かに、給料ゼロで弟子入りなんて、今となっては随分と時代錯誤な考え方だ、、、

　(´°Д°)」 とでも
　言うと思ったか！？

　アホか。

　いいか。そもそも逃げ出した弟子などいない。修行が厳しいかどうかは知らん。だが、逃げ出した弟子など１人もおらんのだ。

　(´･Д･)」 だって、弟子がいないんだもの。

　だから募集したんだよ。
　んでな。そもそも、一級のプロの直接指導を無料で受けられて、しかもマンツーマンで、三食とお部屋付き。
　プライベートな時間が欲しいとか、師匠と一緒に住むのは嫌だとか、お小遣い欲しいとか、そんなのは勝手にしろ。
　その辺が時代に合ってないのかも知れんが、学びたいのならそれぐらい我慢しろ。職人の業を学べるんだぞ。嫌なら実家から通え。交通費は実費で払え。なに？ 実家も居心地悪い？ そこまでは知らん。

　弟子になるってのを、アルバイトか何かと混同してねえか？

　あえてもう一度言うが、

　一級のプロの
　直接指導が、
　無料なんだぞ。

　(´･Д･)」 しかも家と飯付き。手に職がついて、客まで紹介してもらえちゃう。それで文句言う方がおかしいし、嫌なら行かなきゃいいだけ。
　オメーさんに、そこに飛び込むだけの覚悟がないのはよくわかる。そりゃ怖いだろうとも。下手したら途中で逃げ出すかも知れないしな。
　だが、それがなんで炎上するのか、ワタクシには理解が出来ない。

　今回、コレを話題にしたのは、ぶっちゃけまたも似たような伝統工芸の弟子入りの話が炎上したからである。
　今回のは日本刀だか何だからしいが、詳しくは調べてない。「またか」としか思わなかったからだ。

　ハッキリ言うが、現代人は徒弟制度を大きく考え違えている。
　そりゃ、昔と違って終身雇用でも何でもない時代だ。数年かけて修行して、才能がなかったらどうしよう？ 修行が厳しくて辛かったら逃げ出してもいいのだろうか？ そんな気持ちもわかる。
　だが、ここでハッキリ言う。

　(´°Д°)」 コレで職人を叩くなら、

　高い授業料を取ってるくせに、

　講師は二流、

　しょーもない事しか教えてくれない

　料理教室や絵画教室

　ホットヨガやらピラティス

　フラワーアレンジメントやら

　ダンススクールなんて

　山ほどあるんだぜ？

　(´･Д･)」 なんでそっちは炎上させないの？ ねえ？ ねえったら。

　教えてくだーさーいー。
　山は死〜にますか？
　弟子は死〜にますか？

　いやいや、答えなくてもいいですよ？ わかってます。わかってますとも。

　キミらが筋トレだのダイエットだの言ったところで、そんなのはわざわざジムに行くまでもなく、ひたすら走りこめば良いだけの話。

　でも、それは簡単じゃない。プロに効率の良い方法を教えてもらったり、金を掛けたんだからサボれないと自分を追い込んだり、地味に腹筋するのは嫌だけど、オシャレなフィットネスクラブならやる気が出るとか、そこに行けば出会いがあるかもなんて甘い夢を見てたりする訳だ。

　いや、それらをバカにするつもりはない。そーゆーモンだ。それでいい。
　だが、そのフワッフワの脳味噌で、地道に仕事を続けてる職人やら伝統工芸を叩いてんじゃねーぞコラ。

　あと、ワタクシの口が悪いので、いわゆるカルチャースクール的なモノを馬鹿にしてるように思えたのなら申し訳ない。そーゆー意図はない。てか、

　職人じゃ食ってけねえから、
　カルチャースクールの
　講師を兼業し始めたら、
　そっちの方が収入があった
　なんて話もあるぐらいだし。

　(´･Д･)」 マジで。

　※ この話はすべて無料で読めますが、お気に召した方は投げ銭(¥100)をお願いします。
　なお、この先にはワタクシがマジでやりたいコンサルティング講師についての話が書かれています。