「初恋の様な確かさ。」
聖母マリア様の仲魔に成りたかった。
僕の生活はトーストを背負った猫みたいだ。
自分の部屋の床に出来た聖痕がささくれ立ってる。
ゴッドガンダムみたいに生きたかったのに。
習作で遺作で意欲作で失敗作だった。
抜刀しても誰を傷付ける事も叶わない。
ベルゼブブは無人島で少年達を殺し過ぎてる。
女の子の無精髭を撫でながら大丈夫だと言いたい。
神童の事を知らない方が健康に生きていける。
三角の文章に現を抜かしても仕方無い。
言葉の意味に頼り切って詩篇を書く事に情けなさを感じる。
誰彼に認められた事を自分の兵器にするのは惨めな気分だ。
時間と共に全てのモノが朽ちて壊れる事が何より怖ろしい。
何故生きて居る一瞬に全てを経験できないのかと苛立った。
以心伝心も出来ていた筈なのに文脈を読む事すら難しくて。
今まで触れてきて只の一つも物語を理解する事が出来てなかった。
オマケに記憶する事が出来ないので言葉が脳の穴に間に合わない。
素晴らしい話が幾ら展開しても其の時に感じた感情しか残らない。
其れを詩篇に打つけるけど路上で暴かれる事だけは耐えられない。
質問されて答えられない悪い夢を汗を掻きながら観ては溺れてた。
毎日トガヒミコさんに泣いて、詩羽ちゃんに笑って、其れを文学性でフルーツポンチにして、表現の暗香にする。何れドラえもん様に手を振って、啄木くんに裏切られて、其れを蓋然性のサラダボウルにして、条件の渡り鳥にする。
機械が喋るメロディを信用して、少しだけの休日を提供され、其れでも倖いに成れないなんて、酷い話だ。細胞が叫んだ音の無いサイレンを無視して、悪い顔をした白衣に誠実な着方を欲して、其れでも人間を止めないといけないなんて、穢らわしい話だ。
僕は自分に流れる原爆の黒い雨で被爆した血に適度な御薬をミックスさせて生活してるので、人の中に流すのは躊躇するし遠慮するし謝罪してる。そして其れ故に僕と言う種の未来を、後世に続けて善いのかと不安に思う時が有る。懸念は血肉だけでは無い。精神障害がもしも我が子に遺伝したら、どう言う斬り方をすれば善いのかと言う点もだ。キット自分を一番差別して居るのは、鏡に映るコレに他成らない。自分をヒヨコの眼をして観てるのは、間違い無くコレなのだ。何でこんなにも、生きる事は僕を天敵扱いしてくるのだろうか。何でこんなにも、死する事は僕を跳ね返してくるのだろうか。純朴だった幼い頃は、当たり前の様に働いて結婚して子供が出来てソコソコに人間らしく生きて居ると信じていたのに。御免なさい。あの頃の自分よ。でも、これでも、頑張ってきたと言う事だけは、認めて欲しいのだ。御願いだから。御願いだから。
そして、太陽も与えられない儘、僕は僕を浪費し続ける、の。