「自画自賛。或いはストックホルムにて。」
202409012000に新しい詩集「https://g59_TefUtEFu.org/」を販売開始しました。
僕はtwitter時代後期あたりから、一年に一冊、詩集を作っては販売していました。なのでtwitterの人々には割と周知されていたのですが、noteやblueskyの方々にとってはイキナリ現れた不思議な存在だと思われても仕方無いと思っています。
なので、今回は、僕の詩篇について、そして今回販売開始した詩集について、を、軽く噛み砕いて、少しでも読み解いたり解かなかったり、または愉しんだり驚いたりする助けに成るような記事を書く事にしました。
其れを知る事に拠って、少しでも僕の詩篇を読めたり、あわよくば詩集を買ってみようかなと思って貰えたら嬉しいです。
ではドウゾ最後まで御付き合い下さい。
先ず、僕の詩篇について。
よく僕の詩篇のタグに「美型詩」やら「芸術幼女言語」などと言う単語が付いているのを見掛ける人も居るかと思います。
何方も僕の造語で、僕が僕の詩篇を表す時に考えて出来た書き方です。
僕の詩篇を語る上でこの二つこそが肝なので、其れらについて説明をしようと思います。
一つ目の「美型詩」と言うのは、韻を踏む事に特化し、出てくる言葉の配列の意味を追求する詩篇の事を指しています。
読んでる方は御存知と言うか御気付きだと思いますが、僕の詩は、二連を二セットで一纏まりにして、其の言葉を対応している言葉は完璧に韻を踏み続けています。言ってみれば、僕の詩篇に、韻を踏んで無いトコロは一言も有りません。
勿論、漢字と言うのは何時も同じ読み方をする訳では無いです。これはまた後述しますが、其の漢字の読み方に或る一定のペナルティを付けて、違う読み方の言葉が出てきても納得出来る様な縛り方をしています。
そしてここで先ほど述べた「出てくる言葉の配列の意味を追求する」に繋がっていきます。
つまり、僕の詩篇に於いては、全て何故其の単語が選ばれたのかと言うのが、感情や感性や気紛れでは無く、計算の上で成り立っているのです。「複数読み方が有る漢字が有れば、其れに応じた詩篇の構成に規則性を持たせる」「難しくて意味が判らないと判断されそうな単語が有る場合は其の量を他の連と連動させる」「一つの言葉で意味が複数有る場合は、其の意味の数を連ごとに数えて、総数を意味の有る数に調整する」。こう言った事を全ての詩篇に於いて実践しているのです。
他にも条件は有るのですが、この三つは何時でも完璧に護られている項目です。
そしてこの様に、完璧に言葉を支配し、一切の乱れの無い詩篇の事を僕は「美型詩」と呼んでます。
因みに読み方は「ビケイシ」と読みます。
次に「芸術幼女言語」の解説もしようと思います。
此方は或る種、先ほどの「美型詩」とは矛盾した設定なのかも知れません。二つ目の「芸術幼女言語」は簡単に言うと、「無用に作り過ぎた一般の当たり前に拠る縛りから言葉を解放させて、また社会常識で使われていない書き方でも、書ける環境を整えられたなら制限を利用しながら使用出来る様にする言語法」です。
要は、僕が普段の日常では読み方に使われない言葉でも、僕がそう読ませたければ、条件を満たした上で勝手に遣っても構わないと言う論法です。
其の為、読者には酷く不親切な設計と成ってしまいます。
と言うより、作者で在る僕の美意識を押し付ける様な傲慢で、しかし一貫性を離さない遣り方なのだと思います。
単語によっては読み方に依って意味や意味の数などが違うモノも有ります。
そう言う時でも、「僕が指定した読み方の意味だけを採用する」と言った理論を採用しています。
しかも振り仮名を当てる事は、僕の詩篇にとっては禁忌なので(其れは僕の詩篇の意図を台無しにするモノです)、一切するツモリはありません。
そう言う姿が子供の、特に幼い少女の自由奔放さを感じるので、「芸術幼女言語」と名付けました。
「幼女芸術言語」と言う名前でも佳かったのですが、この言葉を遣う僕が「幼女芸術家」に成ると意味が随分と変わるので、「芸術幼女言語」としました。
勿論、今紹介した構成は、僕の詩篇に於いては基礎の部分で、本当は他にも色々な要素が有るのですが、話が永いと命は幾ら有っても足りないので、僕の詩篇の根源に有る代表的な作り方としてこの二点を紹介させて頂きました。
さて、次がメインの「今回販売開始した詩集について」ですが、此方もサクッと説明しておこうと思います。
今回販売している「https://g59_TefUtEFu.org/」は先ほど説明した詩の書き方を体現したような詩集と成っています。
初めに、今回の詩集はどうしようも無く読者に配慮しない詩集です。
何故なら、意味を読み取るのに困難さを感じる様な作りに成っているからです。
表紙一つ取っても情報量が多過ぎますし、内容も説明の無い儘に文章が羅列されています。
詩集とは言ってはいますが、最早実験作品と言っても過言では無いと思います。
しかし其処に、詩篇と言う媒体に対する重要な未来性が有ると思うのです。
僕にとって此れからの詩篇は、「伝えてはいけない。気付かれてはいけない。理解されてはいけない。」モノで在るべきだと思っているからです。
詩篇は随筆や小説とは違い、言葉、或いは其の組み合わせだけを、純粋な芸術に押し上げる分野なのでは無いでしょうか?
僕は其れを旗にして振りながら、今回の詩集「https://g59_TefUtEFu.org/」を作りました。
只、注意して欲しいのは、伝えようとしてないだけで、僕の詩篇にはちゃんと意味が有ります。言葉の羅列以上に含ませた意図は確かに存在するのです。
そして其れと同時に、読者の想像力にも期待しています。僕の詩篇を読んで、僕の意図とは全く違う解釈をされるのが嬉しくて仕方無いのです。
詩篇を美しい単語で着飾っても、其れは単語の力で在って、作者の技量では在りません。
僕は縛る蓋然性に拠って、或いは我儘な法則に拠って、僕の詩篇に「美」を齎しているのです。
此処まで簡単に書きましたが、未だはてなマークが頭に付いている人も居るかと思います。
でも、其れで佳いのです。
創作物を作者の拘りを気にして消費する必要なんて一つも無いのです。
貴方がもし僕の詩集に手を取って頂いて、何かしらの佳さを感じて貰えたら、其れで充分、僕は報われるのです。
そして今回の詩集の幾つかの遊び要素に思わずニヤリとする読者が居たら、心の友達に成りましょう。
ドウカ、僕の詩篇を、「https://g59_TefUtEFu.org/」を、子供の様に愛して下さい。僕はもう其れ以上は欲しがりませんので。
其れでは、改めて紹介します。
詩集のタイトルは「https://g59_TefUtEFu.org/」。
購入できるurlは、
です。
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